にゃなか presents 『今夜は♡猫♡に感謝祭』 ライブレポート(17.03/15開催)

スペシャル対談

 

最後のコーナーは川上麻衣子さんと動物ライターの加藤由子さんの対談トーク。猫と暮らしている限り消して避けて通れない愛猫との別れ。その死生観について深いトークが交わされました。

 

加藤由子さん(動物ライター)加藤由子さん

 

川上さんはこれまでに6匹の猫と暮らし4匹を看取ってきたそうですが、その時々の経験を語ってくれました。

川上さん
「最初に向きあった飼い猫の死は私が18歳の時に飼い始めてそれから16年ほど連れ添った猫でした。どの猫もそうなんですけれど、死に向かい始めたなと思うタイミングがなんとなくあるんですよね…。」

川上さん
「最後はお風呂場に閉じこもって出てこなくなってしまって、目も見えなくなってしまって…。彼はお風呂場で静かに過ごしたかったのでしょうけど、私もまだ猫の死に立ち会ったことがなかったので、どうしても側に置いておきたくて、何度もお風呂場から連れ戻して泣いていました。泣いて泣いて私も疲れ切って、これはもう認めなきゃいけないと思って『本当にありがとうね』と声をかけたら、その瞬間に息を引き取ったんです。」

川上さん
「去年亡くなったリッカは、もうダメかなという時にスクッと立ち上がって最後の力を振り絞って私のところに来て這い上がろうとしたんです。もうビックリしてリッカを抱き上げました。すると母が可哀相だから寝かせてあげなさいと言うので、元の場所に寝かせたのですが、また立ち上がって私のところに来ようとした。ああ、ここにいたいんだなと思ってもう一度抱き上げて…。そうしたら肺の空気がスーッと抜ける音がして腕の中で亡くなりました。」

その瞬間、リッカちゃんの魂が自分の中に入ってきたような気がしたと川上さんは振り返ります。

川上さん
「もちろん悲しいし、淋しいのだけれど、それ以上に『これからずっと一緒にいられるね』という温かい気持ちがしたんです。」

川上さんはこれらの自身の経験、そして、友人や知人が経験した飼い猫とのお別れの話を聞いているうちに「猫は飼い主のことを想って猫のほうでお別れの仕方を選んでくれているのではないか?」と思わずにいられなくなったそうです。

 

愛猫との別れを振り返る川上さん愛猫との別れを振り返る…

 

加藤さんもつい2ヶ月前に愛猫を亡くしたばかり。

加藤さん
「私の場合は布団の横に寝かせてずっと見守っていたんです。そうしているうちにどうしても寝返りを打ちたくなって反対側を向いて、そして、少し経って戻ったら亡くなっていました。だから息を引き取る瞬間は見ていないんですけど、これはこれで良かったんだなと思ってます。」

川上さん
「きっと、そういうお別れの仕方を選んでくれたんですよね。」

加藤さん
「飼い主がしっかり飼って、猫がしっかり生きてくれたのであれば絶対にペットロスになんかならない。幸せになるために猫を飼っているのにペットロスになったら亡くなった猫も浮かばれません。だからペットロスにならない飼い方をしてください。」

そのために飼主には 「覚悟と決断力が必要」 と加藤さん。猫の飼い方に決まった答えなんてありません。例えば、入院させて最新の獣医学に頼れば1週間延命できる。ならば1秒でも長く生きさせてあげようという考え方もあれば、1週間なら命が短くなっ構わないから家で最期を迎えさせてあげるという考え方もあります。

加藤さん
「どちらが正しいかなんて決まっていないんです。飼い主の決めたことを正解しないと。結局、正解だと思えないから後悔したりペットロスになったりしてしまう。そうならないためには一生懸命世話をして、一生懸命猫のために考えてあげてください。そうやって辿り着いた結論こそが飼主と猫ちゃんにとっての正解なんだと思います。」

川上さんも加藤さんも愛猫との別れを語っていた時の顔がとても穏やかで、時折、笑顔もみせていました。飼主の責任を全うした実感があるからこその表情なのかもしれません。対談に聞き入っていたお客さんの心にもきっと何か響くものがあったのでは?  命を預かる以上、飼主は強くなければならず、そのための勇気を貰った気がします。

 

川上さんと加藤さんの猫トーク川上さんと加藤さんの深いトークが続く…

 

やがて話題は保護猫やその殺処分の問題にも及ぶ。

先に登壇した藤村さんをはじめ多くのが殺処分をなくそうと様々な活動を展開していますが、残念ながら救えない命がまだまだ沢山あるのが現状です。

加藤さん
「集合住宅でのペット禁止はもういいんじゃないかなと思うんですよね。集合住宅でも飼えるようにしていけばもっと保護猫も救えるはず…。」

例えば、「保護犬・保護猫に限り飼育OK!」 みたいな集合住宅ができたらきっと話題にもなるだろうし、それによって救える命が今よりずっと増えるかもしれません。

川上さんは 『にゃなか』 を通じて、ただ「猫、可愛い!」だけでなく、保護猫の救済や地域猫との関わり合い方等、社会的な問題にも目を向けた情報発信もしていきたいとのことでした。

 


 

エンディング

 

最後はムービーの上映。

川上さんが本イベントの数日前にFacebook等で 「あなたの可愛い猫ちゃんの写真を送ってください」と呼びかけ、集まった沢山の猫写真を1本の動画に編集したものです。

 

スクリーンに猫写真ムービーが流れるにゃなか動画1

 

可愛いすぎて客席から悲鳴が…(笑)にゃなか動画2

 

可愛い猫写真が次々と…にゃなか動画3

 

お客さんの猫も動画に登場! 客席も猫に夢中

 

ありがとうありがとう

 

猫に感謝猫に感謝

 

大きな拍手でイベント終了にゃなか初イベント・完

 

「にゃなか」勢揃いで終演の挨拶出演者による終演の挨拶

 


 

まとめ

 

「にゃなか」の初公式イベントは猫好きのお客さんが沢山来場し、超満員&大盛り上がりとなりました。可愛い猫の写真、怒涛の猫トークに癒やされ、そして、ただ可愛いばかりではなく、時には目を背けがちな愛猫との別れや殺処分の問題にも触れるなど、猫三昧の中にも「人も猫も幸せになるためにはどうしたらよいか」を考えるキッカケを与えてくれるイベントでした。

「にゃなか」はまだ誕生したばかりの町ですが、既に個性溢れる連載メンバーが沢山いて、イベントというリアルな場にもこれだけの人を集めることが出来だように、とても大きなポテンシャルを秘めていると感じます。「にゃなか」のさらなる発展に期待するとともに、全ての猫に幸せを!

 

(ライター・GAMA)

 


 

おみやげ

 

イベント参加者に配られたお土産を紹介します。

 

イベントのお土産いなばの缶詰とUHA味覚糖のキャンディ

 

缶詰は猫缶と人缶(という言い方は正しいのだろうか?:笑)が2種類ずつ。キャンディーは「にゃんコレ フルーツアソートキャンディ」という企画商品で、抽選で愛猫の写真がキャンディの個包装にデザインされるというもの。川上さんや東野さんの猫もいるらしいのですが、残念ながら私が頂いた袋の中には入っていませんでした。

 

特製・肉球足跡付き巾着袋も来場者全員に特製・肉球足跡付き巾着袋