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渋谷でお酒とクラシックと夜桜を楽しむ春の夜。 『渋谷系クラシック~“カルカルカルテット”生演奏と花見酒 』 supported by いいちこ (17.03/24開催)

2017年05月09日

第1部

 

A.ヴィヴァルディ  「四季」 より 「春」

オープニングは世界中の音楽ファンに愛され続けるヴィヴァルディの超有名曲 「四季」 より 「春」 。ヴィヴァルディは聖職者の道を歩み、25歳で司祭の資格を得ましたが、同時にピエタ(孤児養育院)で音楽の先生もやっていました。

そのピエタでは、毎週、公開の演奏会が行われていて、その高い演奏技術が評判を呼び、これを目当てに世界中から人々が訪れ、ピエタは観光名所となっていたそうです。ヴィヴァルディはこの演奏会の指揮者・作曲者としてその名を世界中に轟かせていました。

しかし、死後、急速に忘れ去られてしまいます…。

藤田さん
「ところが200年以上過ぎて彼は突然また有名になったんです!」

キッカケとなったのは ステレオレコード の登場。

藤田さん
「1958年に初めてステレオ録音のレコードが発売され、その翌年・1959年にイ・ムジチ合奏団によるヴィヴァルディの 『四季』 が爆発的に売れたんですね。なんと950万枚! あの(楽壇の帝王と呼ばれた)カラヤンの最も売れたアルバムですら150万枚ですからとてつもない数です!」

 

トークを聞きながらプリントの穴埋め
さっそく穴埋め

 

このイ・ムジチが起こした衝撃により、無名となっていたヴィヴァルディは世界一・二をを争う有名な作曲家に返り咲いたのでした。そのヴィヴァルディの 「春」には、 野原を駆け回る犬の鳴き声が表現されている場面があるとか。ビオラが担当するその音を聞き取るのも楽しみ方の一つだそうです。

 

カルカルカルテットの美しい音色が響く
カルカルカルテットの演奏

 

P.I.チャイコフスキー バレエ音楽
「くるみ割り人形」 より 「花のワルツ」

この曲はセカンドバイオリンの山口さんが解説してくれました。

山口さん
「チャイコフスキーの三大バレエ曲の一つです。(王子とクララが)おとぎの国に行くんですけれども、様々な “お菓子の精” が歓迎して踊ってくれるんですね。その群舞の曲です。今日は私たちカルカルカルテットが沢山集まってくださった皆様を歓迎して演奏したいと思います!」

 

「くるみ割り人形」を解説する山口さん
曲紹介をする山口さん

 

いきものがかり 「ラストシーン」
映画 『四月は君の嘘』 主題歌

星野源 「恋」
TBS系ドラマ 『逃げるは恥だが役に立つ』 主題歌

今回のカルカルカルテット・コンサートのコンセプトの一つが 「普段クラシックを聞かない人でも楽しめる」 こと。誰もが知っているヒット曲として、上記2曲が演奏されました。

藤田さん
「星野源さんの 『恋』 を弦楽四重奏で演奏するのは、おそらくこれが世界で初めてです!」

ちなみにこの2曲は藤田さんは指揮をせず、カルカルカルテットのみで演奏されました。

藤田さん
「指揮者がいないと絶対合わない曲もあれば、逆に指揮者がいるとうまく合わない曲もあります。あとは指揮者が(必須ではないが)いても良いという曲もあって…。この2曲はいないほうが良いので僕は振りません。ではどうぞ!」

 

世界初(藤田淳平調べ)の弦楽四重奏による「恋」
星野源「恋」を演奏

 

V.モンティ ハンガリー民謡
「チャルダッシュ ~酒場風~ 」

「チャルダッシュ」 は、ハンガリー語の 「チャールダ(酒場)」 に由来し、そこから酒場で演奏されるようなラフで自由な音楽を表すようになったという。

藤田さん
「19世紀のウィーンでは、チャルダッシュがあまりにも流行りすぎて、宮廷が一時チャルダッシュを禁止例を出したほどでした。モンティの曲はこの 「チャルダッシュ」 が唯一日本で良く知られている曲なのですが、チャルダッシュと呼ばれる曲は他の作曲家も沢山書いているようなので、もし興味がある方はモンティ以外のチャルダッシュもお聞きになってみてはいかがでしょうか?」

 

E.モリコーネ
ニュー・シネマパラダイス~愛のテーマ

第1部のラストは映画音楽。1988年公開のイタリア映画で日本でも大ヒットした 「ニュー・シネマパラダイス」 より 「愛のテーマ」 。恋人エレナとの切ない恋心と情熱を表現した楽曲です。

 

超有名なクラシックの定番曲に始まり、ポップス、民謡、映画音楽…と第1部だけでも非常にバラエティに富んだ選曲。心躍る時間でした。さて、第二部はどうなる!?

…と、その前に弦楽四重奏に使われる楽器についての解説トークもありましたので紹介したいと思います。