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渋谷でお酒とクラシックと夜桜を楽しむ春の夜。 『渋谷系クラシック~“カルカルカルテット”生演奏と花見酒 』 supported by いいちこ (17.03/24開催)

2017年05月09日

弦楽四重奏の楽器

 

バイオリン

バイオリンは16世紀初頭にその形が出来上がったと言われています。レオナルド・ダ・ヴィンチが残したスケッチにバイオリンに似た楽器の設計図があるというのは割と有名な話…。

星野さん
「材質は見た目の通り木材で出来ております。(化学合成された)接着剤などは一切使っておりません。膠(ニカワ)等を使ってペタペタと貼り合わせて作られています。」

木材の接着に膠が使われるのは理由があるそうで、

星野さん
「修理する時に剥がしやすくためです。なので、年代が古い楽器でも木を痛めることなく、後世までその姿を残すことが出来ます。」

また弓については

星野さん
「18世紀頃にはその形が作られました。昔は弓道等の弓と同じような反り方をしていましたが、もっと強い音を出したいということで弓竿が逆反りになって強度が増すようになりました。弓はだいたいフランス製、楽器はだいたいイタリア製が一種のブランドとして重宝されています。」

 

星野さんによるバイオリン解説
バイオリンの説明をする星野さん

 

星野さんと山口さんのバイオリンを比較
一つ一つ職人さんの手作りのため少しずつ形状も異なる星野さんと山口さんのバイオリンを比較

 

ビオラ

小澤さん
「初めて見る方は 『バイオリン?あれっ?』 みたいな感じかもしれませんが、これはビオラでございます。バイオリンとビオラの違いについて、説明させて頂きますと、まず大きさが違います。」

バイオリンは35cm、しかし、ビオラは大きさが明確には決まっていないそうで、一般的なものは40~43cmぐらい。小さなものは38cm、大きなものは48cmまではあるそうで、体格・持ちやすさとのマッチングや、弾きやすさなど考慮して選ばれているようです。

小澤さん
「私はビオラは40cmのビオラを使わせて頂いています。」

そして、ビオラの音域はバイオリンの5度下、チェロの1オクターヴ上。バイオリンより一段落ち着いた渋く温かい音といった印象です。

小澤さん
「ソロとしての日の目を見ることの少ない楽器なんですけれど、今回はビオラの音も聞いていただけたら嬉しいです!」

 

小澤さん「バイオリン? いえ、ビオラでございます!」
小澤さんがビオラを説明

 

チェロ

チェロをケースに入れて電車に乗っていると、毎度 「ギターですか?」  と声をかけられると苦笑いの長谷川さん。

長谷川さん
「これはチェロでございます。チェロという楽器は下にエンドピンというものが出ていて、それを床に突き立てて演奏します。」

エンドピンには楽器を支える他、振動を床に伝えて響きを増幅させるという役割があります。

長谷川さん
「なので、同じフロアにお客様がいますと、チェロの響き・振動が伝わってお客さんが驚かれたりします(笑)。今日は(カルカルのステージは)ちょっと高くなっているので、それが皆さんに届いてくれるかは分かりませんが、伝わるように頑張りたいなと思います!」

弦楽四重奏におけるチェロはベースラインを弾いたり、リズムを刻んだりしてグルーヴさせていくという重要な役割を担っています。

 

チェロを分かりやすく解説する長谷川さん
チェロについて語る長谷川さん

 

長谷川さん
「カルテットは各楽器の音色がとても良くお客様に伝わる編成だと思っています。今日はこの4人でお届けしますので最後まで楽しんでいってください!」

藤田さん
「4人で…と言われてしまいましたが、一応、指揮者が入る場合もありますので…(汗)。」

客席:(笑)

そうそう、実際に楽器に触れることもできました!

「是非、触ってみてください。音も出してもらって大丈夫です!(藤田さん)」 と、客席に1本のバイオリンと弓が下ろされました。演奏をしている人でない限り、バイオリンに触れるチャンスは滅多にないと思うので、なかなか貴重な機会でした。

 

バイオリンに自由に触れることが出来る
バイオリンが客席にも回されました

 

星野さんと山口さんのバイオリン演奏
星野さんと山口さん

 


 

第二部

 

休憩を挟んで第二部がスタート!
カルカルテットと藤田さんがステージへ。

 

W.A.モーツァルト
「アイネクライネナハトムジーク ~ とある夜の音楽~」

藤田さん
「今日みなさんにお配りしたプログラムの原稿は私が書いたんですけれど、この曲のところに 『~ ある夜の音楽』 と書かれていますが、それは最もやってはいけない訳の仕方です!」

客席:(笑)

藤田さん
「全くの間違いです! ただ、アイネクライネナハトムジークという言葉を直訳するとそういう意味になってしまいます。実はこの曲に夜という意味はございません!」

この曲はモーツァルトがザルツブルクに住んでいる時に作曲したセレナーデ。セレナーデというと本来は夜に若い男が恋人の家の窓の下から歌う愛の歌のことを指すのですが、ザルツブルクにおける 「セレナーデ」 の意味合いはそれとは異なっていて、大学の卒業式や結婚式の余興、家でパーティー…等々、これら祝典のために作曲されていたパーティミュージックのようなものをセレナーデと呼ぶそうです。

 

カルカルカルテット、第二部が始まる
素晴らしい演奏が続く…

 

P.マスカーニ
オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」 より 「間奏曲」

マスカーニの出世作とも言われている曲。音楽出版社が募集したオペラのコンペティションにて一等を獲得。ローマでの初演も大成功させたことで、マスカーニは一躍有名になったと言われています。

小澤さん
「間奏曲というのはオペラの一幕と二幕の幕間に演奏される独立した楽章で、通常は楽器だけで演奏されます。」

 

曲とそのオペラを解説する小澤さん
小澤さん曲解説

 

そのオペラのあらすじについては…、

小澤さん
「イタリアのシチリア島にラブラブな男女がいたのですが、彼氏が兵役で遠くに行ってしまっている間に彼女が違う人と結婚してしまいます。元彼となってしまったその人も仕方なく別の人と結婚しました。…が、結局お互いが忘れられずゲス不倫に陥り、その果てに殺人事件が起こるというドロドロしたオペラになっています。」

実際にシチリア島のある村で起きた出来事を元に脚色・再構成されたドキュメンタリー的なオペラ(ヴェリズモ・オペラ)であるらしい…。

小澤さん
「ドラマ 『カルテット』 も四角関係みたいな感じで、ちょっと通じるものがあるのかなぁと思います(笑)。先ほど楽器だけで演奏されると説明しましたが、歌を入れたアレンジもあるそうなんです。ちょっと聞いてみたいですよね?」