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水族館プロデューサー・中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2017夏 〜最新水塊のレシピ〜(vol.27)』ライブレポート(17.06/18開催)

2017年09月14日

2017年6月、カルカル屈指の人気イベント 『中村元の超水族館ナイト』 ”2017年・夏編” が開催されました。

本シリーズは水族館プロデューサー・中村元さんが、水族館の生き物や展示を切り口に ”人生を豊かにするヒント” が満載のスペシャルトークを抱腹絶倒の中村節を交えながら展開していくもの。生命の捉え方や食と文化、日本の世界観、 弱点を強みに変える逆転の発想…等々、タイトル通り ”水族館” の枠を “超” えたカルチャートークライブとして、毎回チケットが即日完売するほどの人気を集めています。

そんな「人生哲学・水族館Ver.」とも呼べるテーマと並んで、もう一つ忘れてはいけない中村さんを象徴するテーマが、そう、 『水塊』 です。水塊とは中村さんによる造語で、水族館に来たお客さんが水中感・浮遊感・清涼感に心地良く浸ってもらえるように作られた ”水の塊” (水の存在感)のこと。今年(2017年)は中村さんが関わった水族館がなんと3つもオープンというするという超・中村元イヤー。それ即ち、新しい”水塊” が続々と誕生しているというコト!

…というワケで、今回のトークテーマは、

『 最新水塊のレシピ 』

中村さんが自身の手掛けた最新の水塊を紹介。さらに ”レシピ” とあるように、その水塊がどのように作られているのか、その裏側も出し惜しみせずに語ってくれました。

最新の 『水塊』 の中でも特に注目なのが サンシャイン水族館の 『天空のオアシス・第二章』。イベント後半(第二部)には、そのサンシャイン水族館から丸山館長がゲストとして登壇し、中村さんとともに新展示の見所やこだわり等を徹底トーク!

新展示への期待でお客さんのテンションもMAX! 大いに盛り上がった通算27回目の超水族館ナイトをレポートします。

(最後に次回=第28回目の告知有り)

 


 

おなじみの ”超水族館コンビ” がステージへ。

二人ともこの夏はテレビ・新聞・雑誌等に出まくっている ”時の人”。表情も自信に満ち溢れたドヤ顔です。大きな拍手に迎えられ、27回目の超水族館ナイトがスタート!

 

超水族館コンビ!
超水族館コンビ

 

中村さん(挨拶)
「今年の夏は僕の関わった水族館が2つオープンします!まず6月24日に(広島市西区の大型商業施設)広島マリーナホップ内にマリホ水族館! 7月12日には東京・池袋のサンシャイン水族館『天空のオアシス第二章』が始まります! この2つの水族館で、今日ここにいる皆さん全員と必ず会えることを祈念いたしまして乾杯したいと思います!」

 

乾杯ーー!!
乾杯

 

もちろん超満員です!
乾杯

 

中村さんが手にしている乾杯のドリンクはイベント限定メニューの 「超水族館カクテル」 。サンシャイン水族館をイメージした涼しげなブルーの色味とトロピカルな味が楽しめる毎回の人気カクテルです。(中村さんの口にはちょっと甘すぎるようですが…)

 

超水族館カクテル
(マリブ+パインジュース+ブルーキュラソー)
超水族館カクテル

 

フードのイベント限定メニューもついでに紹介しておきます。 今回は 「あんこうの唐揚げ ジュレポン酢添え」 と 「サーモンハワイアンカルパッチョ」 の2品。(ともに数量限定で提供)

 

イベント限定メニュー(FOOD)
イベント限定メニュー

 

 


 

【出演者紹介】

 

■ 中村元

鳥羽水族館入社後、アシカトレーナー、企画室長を経て新しい鳥羽水族館をプロデュース。副館長を務める。2002年に日本で唯一人の水族館プロデューサーとして独立し、新江ノ島水族館、サンシャイン水族館、おんねゆ北の大地の水族館(山の水族館)の展示プロデュースを手掛け、いずれも大成功に導いた。2017年もマリホ水族館、サンシャイン水族館・天空のオアシス第二章をプロデュースするなど勢いは止まらない。

 

中村元さん(水族館プロデューサー)
中村元さん

 

このところメディアに出まくっている中村さん。なんとTBSの人気番組 「マツコの知らない世界」 にも出演。マツコ・デラックスさんと爆笑&毒舌トークを繰り広げながら 「この夏、絶対行くべき水族館」 を紹介。すると、番組の反響は凄まじく、中村さんが紹介した水族館はいずれも来場者が激増! 中村さんの圧倒的なプレゼン力に因るものだと思いますが、番組中で中村さんが掲げたキーワード 『水塊』 に多くの視聴者が 「涼しげで気持ち良さそう」「気持ちが癒されそう」と 共感した結果でもあるのでしょう。

そんな絶好調&舌好調な中村さん、サンシャイン水族館のマリンガーデンリニューアルオープン特設サイトの『マリンガーデンリニューアル物語』にて、なんと声優デビューまで果してしまう弾けっぷり! まさに中村元旋風吹き荒れる、2017年・夏 となっています。

 

■ テリー植田

トークのお相手はもちろん東京カルチャーカルチャーのテリー植田プロデューサー(以下テリーP)。今回で27回、スピンオフも加えると30回以上、中村さんとのコンビで超水族館ナイトを開催し、ここまで進化(深化)させてきました。

 

テリーP(司会進行)
テリーP

 

テリーPはもう一つの顔である ”そうめん研究家・ソーメン二郎” としてもこの夏、大活躍中! そして、この度 、新しいそうめんの食べ方やアレンジを紹介したレシピ本『簡単! 極旨! そうめんレシピ (扶桑社ムック)』を出版。この日は会場特別販売も行われました。そんなこともあって、中村さんがそうめんレシピ本にサインを入れるという不思議な場面も見られました。

 

そうめんレシピ本を購入し、
ソーメン二郎にサインをもらう丸山館長。
丸山館長も購入

 


 

【 改めて 『水塊』 とは 】

 

『水塊』という言葉を辞書で引くと地球科学分野の専門用語として、 ”水温や水質が一定の関係にある一群の海水” と定義されていますが、中村元用語としての『水塊』とは、読んで字の如く ”水の塊のこと。…といっても、水がそこにあるだけはダメで、水の流れや広がり、水の存在をしっかり感じられるものであることが重要です。

中村さん
「皆さんは水族館に何を見に行っていますか?」

テリーP
「え? 魚でしょ? 違うんですか?」

中村さん
「動物園には動物を見に行きます。 ゾウさんやキリンさんに会いに行くんです。でも、水族館に魚を見たいと思って行く人なんて誰もいません!」

テリーP
「ええっ、好きな人いっぱいいますよ!?」

中村さん
「うん、もちろんおるよ。特にあの辺(客席の一角を指さしながら)の人たちとか(笑)。でも、魚マニアな人は水族館のお客さん全体で見たらごく少数なんです。」

テリーP
「じゃあ、残りの多くの人は水族館に何を見に行くんですか?」

中村さん
水中を見に行くんです!」

中村さんは水族館に来たお客さんの行動を注意深く観察し続けた結果、多くのお客さんは魚そのものではなく、”水の中にいるような感覚” を楽しみに来ているという事実に気づいたのだそうです。

・なんとなく涼しそうだから…
・なんとなく気持ち良さそうだから…
・なんとなく心が癒されるから…

 

中村さん
「ジンベイザメが見たいと言って美ら海水族館を訪れた人も、実際はジンベイザメのことは殆ど見ていなくて、ジンベイザメが泳ぐ大きな海の中にいるような雰囲気を楽しんでいるんです。」

中村さん
「だから水中という非日常の世界にどれだけ浸ってもらえるかによって水族館の満足度は大きく変わってきます。僕はその水中感浮遊感清涼感を追求しているうちに、水槽の中だけではなくて、水槽の奥のその先に広がっている世界 までお客さんに感じさせたくなってきたのよね。」

水は無色透明なので、お客さんに ”水” を感じさせるのは、私たちが想像しているよりもずっと難しいことのようです。海の中では、海水が太陽光を吸収し、徐々に長波長側から色が失われ、それによって生じたブルーのグラデーションが ”どこまでも続く海” を感じさせてくれますが、水槽という限られたスペースではそんなことは自然に(科学的に)起こり得ません。しかし、中村さんは視覚効果などを駆使して、本当の海の中にいるかのような水中感を水槽の中に再現してしまいます。言うなれば ”水塊の魔術師” といったところでしょうか。