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水族館プロデューサー・中村元 presents 『中村元の超水族館ナイト2017夏 〜最新水塊のレシピ〜(vol.27)』ライブレポート(17.06/18開催)

2017年09月14日

【 本物より本物に見える展示とは 】

 

中村さん
「実は凄く分かったことがあるんです。それは ”本物よりも本物に見せる方法がある” ということ!」

「海や湖の色は本当は緑色をしている」 と中村さん。特に日本の海や湖は栄養価が高いため植物プランクトンが豊富で、緑色がより濃いのだそうです。逆にサンゴ礁の海などは貧栄養であるため抜けるようなブルーの世界になります。

中村さん
「ここで重要なのは皆さんが頭の中で考えてる海の中って、その抜けるようなブルーのことなのね。日本の緑に濁った水中写真なんて売れへんから、貧栄養のエメラルドグリーンやターコイズブルーをしたサンゴ礁ばかりが海の写真として取り上げられています。だから、みんな海はブルーだと思っているんです。」

つまり、本物の自然の色を忠実に水槽の中に再現したところで、お客さんはそれを水中としては認識してくれないということ。お客さんが「海だ!」 と思えるブルーを再現して初めて水中感や浮遊感を感じてもらえるようになります。

 

水塊の作り方を熱弁する中村さん
中村式水塊術を熱弁

 

中村さん
「擬岩もそうやね。擬岩屋さんは本物の岩そっくりに作りたがる。でも僕はそれではアカンと言っています! 水中に置く擬岩は上から青を塗らせるんです。奥の方の擬岩は『黒く塗りつぶせ!』と指示します。」

この青く塗った擬岩が水槽に入ると、水中感が大幅に増すのだとか…。

中村さん
「広い海では光が色々と反射して海の中はブルーになります。でも狭い水槽ではブルーになるわけがない。だったら最初っから水槽や擬岩にその色を付けておこうぜというのが俺の考え方や!」

色だけでなく形状についても同様。水槽の奥にある擬岩はわざとアバウトな作りにして黒っぽく塗る。そうすることで実際よりもはるかに遠くの方にある岩のように錯覚してもらえるのだとか。人間の感性のフィルターを上手に利用する中村さんの ”匠の技” 。

テリーP
「貴重なお話をして頂いていますが、このイベントは水族館関係者もいっぱい来ていますよ? こんなに中村マジックの種明かしをしちゃって大丈夫ですか?」

中村さん
「うん。それが意外と大丈夫なんや! 擬岩を青く塗るなんて怖くて真似できないからね。そんなに青く塗っちゃって大丈夫かと不安になる。俺はいっぱい成功体験しているからやれるけどな!(ドヤ顔)」

 


 

【中村マジックが海を渡る!? 】

 

ところで、中村さんのもとには、今、中国の水族館から熱烈オファーが届いているとか…。

中国はここ数年、”超” 巨大水族館の建設ラッシュが続いていて、その建設費用は日本の大型水族館のそれを遥かに凌駕する…。

中村さん
「そんな水族館に俺いらんやん! 北の大地の水族館みたいに予算がたった3億5千万円しかありませんとか、サンシャイン水族館みたいにビルの高層階にあって狭くて少しの量の水しか使えませんとか、色々困っている水族館をなんとかするのが俺の仕事や…!」

テリーP
「じゃあ、断ったんですか?」

中村さん
「ずっと断っていたんやけどな。でもそこのオーナーがサンシャイン水族館に2回来てくれて、『やっぱりサンシャイン水族館だけは全然違う! 理由は分からないけれど違う!だから中村さんどうしてもお願いします!』って言われた。」

熱烈オファーはこれで4回目。この夏、2つの水族館がオープンしたタイミングでもあり、

中村さん
「そこまで言ってくれるならやったろうかなぁと思ってます。」

客席:(拍手)

中村さんの水塊がついに世界進出か…!? 今後に大注目です!

 

大きな拍手とともに前半(第一部)が終了
中村さんの水塊話に客席も夢中