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日本エディブルフラワー協会 presents 『花を食べる!vol.3 ~植物男子がもてなす七夕ボタニカル ~ 』 ライブレポート(17.07/05開催)

2017年08月07日

【 トークショー / その2 】

 

■ 横山直樹さん(横山園芸)

植物男子3番手は「チカラコブ!」で乾杯の音頭を取った横山さん。

 

横山園芸の皆さん
チーム横山

 

横山園芸はダイヤモンドリリー、クリスマスローズなどの観賞用のお花を自ら品種改良を行いながら育ててきましたが、この数年、エディブルフラワーの生産にも力を入れてるそうです。

横山さん
「地元の生産者仲間に 『2020年の東京オリンピックに向けてエディブルフラワーはきっと必需品になる。花のプロフェッショナルとしてエディブルフラワーについても研究するべきだ』 と課題を与えられたのがキッカケでした。」

横山さん
「僕はお花が本当に大好きなので最初は 『お花を食べてしまうなんてなんだか可哀想』 と思っていました。でも、よく考えたら子供の頃、学校の帰り道にツツジやサルビアのお花の蜜をチューチューと吸った経験はありませんか? ありますよね? でも今の子供たちはそういった機会が全くないんです。親に「汚いからやめなさい」 と怒られてしまったり…」

そういえば、子供と散歩中に公園に咲いていたツツジの花のひとつ摘んでその蜜の味を体験させた写真をブログに載せて 「窃盗罪だ!器物損壊罪だ」とのクレームが寄せられ、謝罪に追い込まれてしまった女性タレントさんがいましたね。心に余裕のない時代なのでしょうか。なんだか息苦しい世の中です。

横山さん
「そう考えるとエディブルフラワーは一番ダイレクトにお花を感じてもらえる良い機会なのではないかと思うようになりました。

…と、ここで客席を回っていたハーブ王子がステージに戻り、横山さんとしばし ”野草” の話で盛り上がります。

横山さん
「今日はみなさん彩り豊かなエディブルフラワーのお料理を召し上がっていますが、こんなことを言っては語弊があるかも知れませんが、僕は別にこんな綺麗なお花でなくてもいいと思っているんです。ハーブ王子が言うように野草だって地味だけれど美味しいですから。でも、(見た目の美しい)エディブルフラワーがキッカケで、今まで植物に興味がなかった人がお花ファンになってくれるならそれを大事にしたい。まずはお花を好きになってもらって、そこから原点に返って野草にも興味を向けてもらえたら嬉しいですね。」

 

ハーブ王子 × チカラコブ王子 の野草トーク
横山園芸 x ハーブ王子

 

横山さんには 「花のファンを増やすこと」の他に、もうひとつ大きな目標があるそうです。それは…、

横山さん
「みんなが同じ目線でお花を楽しめる環境づくりです!」

お花に関する業界は縦にブツ切りとなっている傾向が強く、横の繋がりがまだまだ希薄で、植物学者やお花屋さん、生産者、消費者の間にそれぞれ見えない壁が出来上がってしまっていると言います。

横山さん
「そういった人間が勝手に作った壁や境界線みたいなものをドンドン壊していこうと思いますので、みんなで一緒に同じ目線でお花を植物を楽しみましょう!」

 

横山さん渾身のチカラコブ
力コブ!

 

横山園芸と石井フラワーガーデンの共作
日本唯一イタリアントマト「レッドマジックトマト」

レッドマジックトマト

 


 

■ 石附正志さん(株式会社アンジュール)

新潟県で食用バラの栽培をしている石附さん。本イベントには第1回目から参加していて、小松先生、Juliさん、脇坂さんと並んで ”イベントの顔” と言ってもよいでしょう。

「たった一輪の花で、これほどまでに心を揺さぶられるお花は他にない!」とバラの魅力を語る石附さん。もともとは鉢花の生産農家だったそうですが、バラを見て楽しむだけでなく食べて楽しむこともできる点に強く惹かれ、食用バラの栽培にもチャレンジ。現在に至ります。

 

石附正志さん(アンジュール)
石附さん

 

ハーブ王子
「バラの仲間では僕はハマナスでよくお茶を作るのですが、とても良い香りで気に入っています。何かオススメのバラや食べ方はありますか?」

石附さん
「品種によって味も様々なので一概にコレとは言えないのですが、苦味のある品種なら 「天ぷら」 にしてみたり、花弁が薄いものはそのままサラダにして食べるとか、素材の特徴を活かしてあげるのが良いと思います。」

バラは虫がつきやすく、病気にもなりやすいお花。しかし、食用の場合は農薬等は使用できず 「栽培は非常に難しい」と語る石附さん。試行錯誤しながらも生花として綺麗な状態で出荷することにこだわっているそうで、「みなさん是非バラを食べてください!」 と呼びかけていました。

 

とあるイベントに出展した ”バラの足湯”
バラ風呂をイメージした足湯

 

約20種類の食用バラを栽培
大小20種類のバラを栽培

 

■ 真野文宏さん(株式会社イヤシロチGREENS)

植物男子トークのトリを飾るのはイヤシロチGREENSの現場担当者・真野文宏さん。愛知県小牧市でベビーリーフ・マイクロリーフを栽培しています。

 

イヤシロチGREENSの真野さん
真野文宏さん

 

「葉っぱ1枚の生命力を伝えたい」と語る真野さんのこだわりは露地栽培。ベビーリーフ栽培はハウスでないと難しいと言われているそうですが、真野さんは育て方や季節ごとにラインナップを工夫するなどして、1年を通して露地栽培を実現。気候、日照、雨、風を受けて育ったリーフは、ハウス栽培のものより立体感(力強さ)があり、料理する人、食べる人のもそれは必ず感じてもらえると自信を覗かせます。

飲食店等からの要望を受けてエディブルフラワーの栽培も始めていて、

真野さん
「ベビーリーフ・マイクロリーフが主力ではあるのですが、そこにエディブルフラワーが加わることでお客様が感動してくれて、リーフもじっくりと味わってくれるようになりました。僕らがリーフに込めた想いを汲みとってくれる機会が増えたと思います。」

 

イヤシロチGREENSのエディブルフラワー畑
(カレンジュラ、ビオラなど…こちらも露地にて)

イヤシロチGREENSのエディブルフラワー

 

生命力溢れる自慢のリーフ
ベビーリーフとマイクロリーフが主力

 

この他、耕作放棄地などを利用して菜種栽培にも取り組んでいるそうで、愛知県西尾市にある純粋菜種焙煎工房・ほうろく屋の伝統の釜でつくられる薪火焙煎・圧搾一番搾りの純粋食用菜種油 「ほうろく菜種油」 の原料として使われています。ほうろく菜種油はサラダのドレッシングに大人気でした。

 

「ほうろく菜種油を」を紹介する真野さん
ほうろく菜種油

 

■ 脇坂裕一さん(脇坂園芸)

真野さんがトリと書きましたが、今回はフラワーソルトづくりコーナーにほぼ常駐していた脇坂さんもちょっとだけ登壇。エディブルフラワーの認知度もだいぶ上がってきたことに手応えを感じながらも 「もっともっと大衆的な文化にしていきたい」 と今後の目標を語ってくれました。

脇坂さん
「エディブルフラワーはレストランなど主に使われていますが、これを一般の家庭にも広げていきたいんですね。ご家庭にはかならずアニバーサリーがあるので、特別な日の料理やお菓子作りにエディブルフラワーが使われるようになってほしい。」

そう考えるとエディブルフラワーには膨大な潜在的ニーズがあると考えられますが、その実現のためには生産者が全く足りないそうです。

脇坂さん
「エディブルフラワーを普及させると同時に、若い生産者を増やしていくことも協会の大事な使命ですね。頑張りますよ!」

 

エディブルフラワー業界の現状と
今後の展望・目標を語る脇坂さん

エディブルフラワーの未来像を語る脇坂さん