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駿河湾産桜えびと最高級・用宗港水揚げしらすを地元メニューで堪能。地酒と野菜もたっぷりあるだよ。 『しずぉ〜かの桜えび&しらす祭り〜静岡の幸を味わい尽くせ! 』ライブレポート(17.11/13開催)

2018年01月09日

1.しらす&桜えびトーク

静岡市の漁港といえば清水港が有名ですが、その東西にある小さな漁港においても、「ここならでは」とも言える名物が水揚げされています。それが今回の主役でもある 用宗港 ”しらす” と、 由比港  ”桜えび” です。

釜揚げしらす一筋60余年の 株式会社マルカイ海野副社長が登壇し、用宗のしらす漁の様子や、おいしさの秘密を紹介してくれました。

 

 (株)マルカイ 海野雄介 副社長
海野さん

 

用宗のしらす漁をムービーで紹介
(朝、60隻のしらす漁船が出漁)

用宗のしらす漁の様子

 

水揚げされるしらす
しらす漁の様子2

 

■ 用宗のしらす漁

高瀬さん
「駿河湾におけるしらすは、春は主にマイワシの稚魚、秋は主にカタクチイワシの稚魚になります。しらすは漁獲量では兵庫県が1位なのですが、出荷額では静岡が1位なんです。つまり、それだけ魚価が高いということ。駿河湾のしらすは日本一と言われています。」

黒川さん
「駿河湾、特に用宗で獲れるしらすが美味しいのはなぜでしょう?」

海野さん
「まず鮮度の良さでしょうね! 港から漁場が近く、魚群探知機で魚が見つかれば港から僅か5~10分の場所で漁を行う時もあります。それに用宗のしらす漁はそのやり方に特徴があるんです!」

他所の地域のしらす漁では、通常2艘1組となって網をひき、ある程度獲れたところで港に戻るのですが、用宗のしらす漁では3艘1組で出漁し、2艘が漁に専念。残る1艘が運搬船としての役割を引き受けるのだとか。獲れたしらすはすぐに氷で締めされ、運搬船で港へのピストン輸送されます。港ではすぐに競りにかけられ、時を移さず漁協で加工・処理される。だから、用宗で水揚げされるしらすは日本一と言われるほど品質が高く、美味しいのだそうです。

また、駿河湾は東に安倍川、西に大井川という大きなが川が注いでいて、南アルプスや富士山から山の恵み(栄養)を運んでくるため、魚のエサとなるプランクトンが豊富。さらに日本一深い駿河湾には3種類の海洋深層水が存在し、それらが湧昇流によって運ばれてくることで水質が非常に良いことなどから、しらすがとても美味しく育つ環境が整っているとも言えます。

■ しらすをおいしく食べよう

日本一のしらすをおいしく頂くために、海野さんがおいしいしらすの見分け方を教えてくれました。

海野さん
「釜揚げでも、ちりめんでも、まずはしらすの体を見てください。平仮名の 『し』 の字のようにクルッと丸まっていれば、間違いなく新鮮な状態で処理されています。体が真っ直ぐになっているのは鮮度落ちしてグダッと伸びてしまってから処理されたしらすです。このポイント、ぜひ、覚えておいて、活用してください!」

海野さん
「あとはしらすは生姜で食べる! 静岡は山葵も有名ですが、でもしらすは生姜が最高です!これも覚えておいてください!」

 

しらすを頬張りながらしらすトークに耳を傾ける
しらすトークに聞きい

 

■ 駿河湾でしか獲れない桜えび

続いて、桜えびについて。

高瀬さん
桜えび漁ができるのは世界中で駿河湾だけなんです。一部台湾でも獲れるんですけど、 味は圧倒的にコチラの方が良いです!(ドヤ顔)」

実は世界でも珍しい桜えび。日本では駿河湾でのみ漁が行われています。駿河湾以外の海域にも生息は認められていますが、漁が許可されているのは駿河湾のみ。しかも、桜えび漁の許可証を持つ船は由比・蒲原・大井川地区の僅か120隻。禁漁期間も長く、春漁は3月中旬~6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬までの期間しか水揚げされないとても貴重な海の幸です。

桜えびは殻ごと食べられるのも特徴の一つ。特に秋の桜えびは殻が柔らかく生で食べるにはもってこい。

高瀬さん
「今日は生の桜えびを食べて頂きましたけれど、静岡に来ていただければ活きた桜えびも食べられます!」

先ほど紹介した蒲原の「鮨処 やましち」では、漁が行われているシーズンには、店内の専用水槽に活桜えびをストック。活き桜えびの踊り食いができるそうです。今度は是非、現地(由比・蒲原)で!

■ しらすが、桜えびが、今年は大不漁!?

テリーP
「ニュースで見たのですが今年(2017年)はしらす漁が非常に難しい状況だったんでしょう?」

高瀬さん
「そうなんです。(12年ぶりの) 黒潮大蛇行 の影響で、深刻な不漁に見舞われています。 」

本来、九州や四国沿岸などで生まれ、黒潮の流れに身を任せて駿河湾にやってくるはずのしらすが、今年は黒潮が大蛇行し、紀伊半島から東海沖で大きく離岸しているため、漁獲量が激減しているという。

また桜えびも台風21号により由比の港や市場が被害を受け、本イベントが開催時点では、まだ本格的な漁が出来ていない状況とのことでした。

そんな漁の厳しい中でも、このイベントのために鮮度抜群のしらす・桜えびを用意してくれた静岡県の水産関係者の皆様に、ただただ感謝です。