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利きジャケナイト

2007年12月24日

CD のジャケットがいったいなにを表しているかを妄想する「利きジャケ」。2007年12月22日、そのイベントが開催された。

テレビ東京のバラエティ「ROCK FUJIYAMA」から生まれた「利きジャケ」は書籍も出版され、番組終了後も「ヤングガンガン」やHuman Music Communityなどで「利きジャケ」コーナーが続いている。ロック meets 妄想の新しい大喜利。ロッカーにも照れなく入れる大喜利です。

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出演(敬称略):増子直純(怒髪天)、河井克夫、SHELLY、ヴィンセント、きくまる、熊谷朋哉(スローガン)、金子ナンペイ
MC:鮎貝健、生活純子(小林由梨)

プリンスがしょこたんに

まずは「利きジャケナイト ベストセレクション」。名作の利きジャケをゲストとともに振り返るコーナー。うまいこというなーという作品が次々と紹介されていたが、ステージ上のゲストの会話も負けてない。

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LOVESEXY(プリンス)

ヴィン★セント:この後ろの花が心象風景だと思うんですよ。良性でよかったー、みたいな。安心感ですよ。
鮎貝:最近ではしょこたんも良性でよかったですね。(中川祥子さんも乳ガン検診を受けてました)
増子:元祖しょこたんですよ。ギザ、ですね。ギザプリンス。
鮎貝:こうやってアーティストが表現する抽象的なものから妄想に妄想を重ねて利きジャケポイントに到達するのが利きジャケです。

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イングリッシュローズ(フリートウッド・マック)

増子:またはゴールで待ってる人かもしれないですよ。お前が一位かよ!みたいな
河井:別の人を待っていたのに違う男が来た、ということですね。

増子:二丁目にDJとかをやる店があるんですけど、終わって朝帰るときに新宿駅に向かうと二丁目方面からお店終わったプロのかたとすれ違うんです。水玉のスカートとかはいてるけどすごく疲れてて。
河井:朝、新宿通りに立ってるとこういう景色が見られますね。
増子:これよりもうちょっと元気がないのが見られます。
鮎貝:なるほど。
増子:なるほどとしかいいようがないですね。
鮎貝:イングリッシュローズですね。
河井:お店の名前かも。
増子:ありそうだ。

利きジャケの妄想力もさることながら、さらにハイブローな出演者の妄想+実体験が重なる。アドリブのセッションを見るようなグルーヴ感(楽器を弾けない人間が書いてます)。

増子氏が見たすごい新聞勧誘

ベストセレクションに続き、今回のイベントのために集まった投稿を紹介するコーナー。ここからは未発表作品である。

お題はこれ。

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サウンド・オブ・サイレンス(サイモン&ガーファンクル)
問:逃げまどう二人、彼らを追うものは一体何だろうか

> 迫るショッカー(ちゅるぞう)

> 新聞勧誘員(哲ひと)

増子:この前、道路で話しかけてる新聞の勧誘員がいたんですよ。家に来るならわかるんだけど道路で「ちょっと新聞取りませんか」って。ものすごく斬新。だって、家知らないんだよ。(会場爆笑)。新聞取りませんかって言われたときの気持ちたるやまさにこの状態ですよ。「えー?!」という。

話がそれたかのように思わせておいて本筋にぴっちり戻る増子氏のトーク。酔ってるとは思えず。

KISS が求人広告に

そして投稿DE 利きジャケを生でやるコーナー。利きジャケ師(常連投稿者のことね)たちが登場してその場で利きジャケするのだ。たくさんのお題ジャケットが登場したが、いちばん盛り上がったのがこれ。

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地獄の軍団(KISS)
問:彼らはなぜこの写真を撮った?

このつっこみどころ満載のアルバムに対して利きジャケ師たちは(きくまる、ニセ生物、哲ひと、田村Rさんは利きジャケ師の名前です)

> きくまる:「せっかくこのかっこうしたから」

> ニセ生物:「4人同時に死んだら遺影はこれだろ的な」

> 哲ひと:「求人にアットホームな雰囲気の会社ですという写真を載せるため」

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アットホーム

鮎貝:いっしょに仕事しましょう的な話だ。
増子:それで題名が「地獄の軍団」ですからね
河井:忘年会とかのワンシーンなんですかね。みんなメイクして。
増子:忘年会、みんなメイクするから、とか教えてほしいですよね。

> 田村R:作者急病のためキッスの写真をお載せします

増子:あー、4人で漫画描いてるんでしょうね。

藤子不二雄K、藤子不二雄 I、藤子不二雄S、藤子不二雄S みたいな。S がふたりいるけどさ。Kはけっこう黒いの描くんだよねー、I はファンタジーで、とか言ったりして。

ライブ利きキングは会場でいちばん受けていた「求人にアットホームな雰囲気の会社ですという写真を載せるため」に決定。そのとき増子さんが「実際にあるような話ですからね」とさりげなく言っていた。あるのか?

美少女SELLYさんの衝撃のイラスト

続いて「描けジャケ」。CD タイトルを聞いてうろ覚えや想像でジャケットを描くコーナー。チャレンジするのは漫画家の河井克夫さん、SHELLYさん、イラストレーター金子ナンペイさん(以下敬称略です)。最初のテーマはビートルズのアビィロード。

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河井さん、金子さんは本職

(描いてるあいだの壇上トーク)

増子:これは有名ですよね
熊谷:これによってポールマッカートニー死亡説でましたからね。
増子:だってねえ、完全にキマった状態で曲作って教科書に載ってるバンドってはじめてですからね。
鮎貝:えー
増子:日本の音楽の教科書にルーシー イン ザ スカイ ウイズ ザ ダイヤモンドが載ってるって、あれだって、もろですもんね。LSD の話ですから
鮎貝:コメントしにくい話ですね

作品完成、それぞれの作品を検証する。

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SHELLYさんの作品

増子:……これ上から見てますよ
熊谷:死んでるって言ったから横にしちゃったんですかね。

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河井さんの作品

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金子さんの作品。リンゴスターのうえにリンゴがのってます。

河井さん、金子さんは左向きに人を描いていたが実際のジャケットは右。その点で SHELLYさんのがいちばん近いという結論に。イベントには魔物が住んでます。

続いてのお題はパティスミスのアルバム「牝馬」。

(ゲストが絵を描いてるあいだのステージのトーク)

増子:牝馬って漢字が牡蠣に見えるんですよねー。
鮎貝:季節柄ね
増子:パティスミスのアルバム「牡蠣」かと思った。
鮎貝:まさかほんとに馬を書いてる人はいないでしょうね。

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「あ…」 河井さん。馬が頬を赤らめている

河井:これは牝馬がいっぱいるところ。お見合いパーティーです。メッセージカード誰に渡そうか考えています。
熊谷:だからみんな名札つけてるんですか。地肌に。

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SHELLYさん…

増子:これは小学校のときに来た年賀状ですよ。こういう年賀状、午年にいっぱい来ましたよ。

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金子さんの作品。すごい

金子:これはうまじゃなくて人間です。馬って言われてる女の子ですね。
増子:蘇我馬子みたいな。
熊谷:80年代のインディーズのバンドのアルバムにありましたね。殺害塩化ビニールとかね。

VOWも空耳アワーもジャンプ放送局もオールナイトニッポンも、投稿企画ってもちろん投稿された作品も面白いんだけど、投稿された作品について喋ることが楽しかったんだよな。学校とかで。蘇我馬子みたいな!という増子さんの発言を聞いてそんなことを思い出しました。(記・林 雄司)

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店内の盛り上がりに道行く人もみんな見てた