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gauche.night ライブレポート 08/01/25

2008年03月10日

知る人ぞ知る謎のイベント

コンピュータ技術書籍の出版社オライリージャパンより「プログラミングGauche」という本が出版されるのを記念して、第2回Gauche.nightが開催されました。

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3月14日発売の「プログラミングGauche」

…と言われても、いったい何のことなのかわからないという方も多いでしょう。
僕もそのひとりで、少しでも予備知識を備えておこうとイベントに行く前にこの本がどういう内容なのか、インターネット上であらかじめ調べてみました。

Gaucheとは、関数プログラミング言語LISPの方言のひとつであるR5RS準拠のSchemeの処理系だそうです。

すみません、やっぱりわかりません。
どうやらプログラミングに関する話のようです。
どんなイベントなのか、これは実際に見てみるしかありません。

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左から司会のえんどうやすゆき氏、Gauche開発者川合史朗氏、
オライリージャパン伊藤篤氏

 
舞台挨拶のような盛り上がり

チケットはソールドアウトでイベント当日のカルカルも満員です。
どのようなお客さんが来ているのかと聞いてみたところ、Gaucheの利用者の方、Gaucheの記述仕様の美しさに魅せられたファンの方、Gaucheの開発思想に賛同し、共にGaucheを盛り上げていきたいと力を注いでいる方などで、ふだんからメーリングリストで活発に意見交換をされている方々が集まっているのだそうです。
なるほど、会場の雰囲気もどこかアットホームです。
その上Gauche開発者である川合史朗さんというカリスマが出演されるので、お客さんも大きく盛り上がっているんですね。
まるで映画の初日舞台挨拶のような、そういった感じの盛り上がりでした。
あとで知ったのですが、川合史朗さんは現在お住まいであるハワイで俳優としても活躍されているそうで、そんなライフスタイルも含めて、尊敬の的なんでしょうね。

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第1部後半の座談会


 
アドホックは新宿じゃない

イベントは二部構成で、第一部は出版される書籍「プログラミングGauche」ができるまでの裏話や、Gaucheやそれを取り巻く環境についての座談会でした。

専門的な内容の議論がパネラーの間で交わされる中、会場のお客さんは大きくうなずいたり、拍手をしたり、ときには笑い声を上げながら、ステージに熱い視線を送っていました。

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これが新宿アドホックビル

残念ながら僕には話しの内容はほとんど理解できませんでした。
お客さんが一斉に笑ったので、あわてて僕も知ったかぶりをしていっしょに笑ってみたり、「アドホック」というコンピュータ用語(らしい)をアドホック新宿ビル(僕がよく飲み会をする居酒屋が入っているビル。ネットカフェも入っているのでそうかと思った)の話しをしているのかと勘違いしたりでしたが、難しい話しに真剣に耳を傾けるお客さんの様子に感心しながら議論を聞いていました。

 
時間勝負のゴングショー

休憩をはさんで第二部は、「GaucheGong」というコーナーです。

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5分以内にソフトウエアをデモするGaucheGong

参加者に5分という持ち時間が与えられ、その制限時間内に自作のソフトウエアをプレゼンするという企画です。
開始のゴングと共に参加者がソフトウエアの紹介を始めるのですが、自己紹介やソースコードの解説などをしていくうちに終了までのカウントダウンがどんどん進んでゆき、何人かの参加者は肝心のソフトウエアを走らせる前に時間切れとなってしまいました。
うまくプログラムが動けば客席から歓声があがり、作業に手間取ると笑いがおこる、素人の僕が見ていてもとても楽しいコーナーでした。

 
プログラミング界の山下達郎?

イベント終了後も、出演者とお客さん、あるいはお客さん同士の交流が続きました。
その様子は、ミュージシャンがファンのために開いたイベントのようで、今日来ていたお客さんにとってきっと河合さんは山下達郎や細野晴臣や鈴木慶一のような存在なのではないでしょうか。

コンピューターのプログラムというと、一般的には機械的でともすると冷たい印象を持ってしまいがちですが、今日のイベントで交わされた熱気みたいなものも、プログラムコードの行間に詰め込まれているんだなと思わせてくれるイベントでした。

(工藤考浩)