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満員御礼「水族館ナイト」レポート(by クロスケ。)

2009年03月14日

昨年10月25日に大好評の内に幕を閉じた「水族館ナイト」から4ヶ月、2月21日に「水族館ナイト2」が開催されました。

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左からテリー植田さん・中村元さん・まんじまるさん

出演者は前回もご出演いただいた、水族館プロデューサーの「中村元」さん、ライターの「まんじまる」さん、イベント後半からは、「しものせき水族館海響館」展示部長の「和田政士」さんも参加しての「水族館を知り尽くした男達」による熱いトークイベントでした。

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スクリーンには、色とりどりの魚達が映しだされ、カルカルはもう竜宮城のような雰囲気。

動物園のお客さんは大半が子供であるのに対して、水族館の来館者のほとんどが大人、それだけ水族館の文化水準は高いく、その点からも前半は中村さんによる「水族館文化論」トーク。

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水族館ファン必見の面白い裏話がポンポンでてくる。

水族館に来る人たちの目的は「魚を見に来る」のではなく「水を見に来る」人たちが大半で、魚の勉強をしようと思っている人はほとんど居ないらしく、そんなことから「飼育係には当たり前のことでも、普通の人には知らないことばかり」と言ったような、水族館側と観客側の間にある「ギャップ」の橋渡し役を買って出たのが中村さんです。
 ためしに「タツノオトシゴは、オスが妊娠して赤ちゃんを産むこと知っている?」と、司会のテリー植田さんに振って見ると、「え!そんなこと知りませんよ。会場のみんなは知っていました?」と、驚いて会場に振るシーンも見られたが・・・
しかし、水族館ナイトも2回目になると、会場のお客さんもつわものぞろい?8割の人が手を上げると、さすがの中村さんも驚いた様子だった。

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観客のレベルの高さにも、身を乗り出して驚き喜ぶ中村さん。

「こんなことを知っている人は、10人に1人だよ!」と、中村さんも驚いていたが、この会場は別格として、中村さんが以前水族館でウミガメの解説をしていた時、客はそんな難しい話には耳を貸さず、質問されたのは「浦島太郎が乗って竜宮城へいった亀はどれや?」そんな質問だった。
しかし、それがお客さんの素直な疑問であり、お客さんを自分の話にひきつける秘訣だと考え、次から「浦島太郎が乗ったカメはオス・メスどっちでしょうか?」と質問しながら話をすると、お客さんは皆興味を持ち話しに食いついてくる。「答えはメス!日本の海に産卵に上がってくるカメはアカウミガメのメスだけです」というと、「そのカメはどれ?オス・メスの違いって何?」と、今までと同じ話をするも、確実にお客さんの食い付きが変わった。
その辺から、中村さんの水族館プロディーサーへの道が広がったということだった。

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面白い話の後ろでは、カワイイ写真が次々に写され癒される。

後半は、「しものせき水族館海響館」展示部長の「和田政士」さんも参加しての海獣飼育とショーに付いてのトーク。

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左から2人目「和田政士」さん。現役水族館のエキスパートの登場!


イルカを飼育していると「イルカに芸を無理矢理やらしているのか?」と、聞かれることがあるそうですが、それはイルカの能力を人間が見くびっているだけで、イルカにとっては普通の行為で生活の一部。人で言えば園児が楽しそうに手を上げるレベルで、イルカたちも楽しみながらやっている。その能力を引き出して伸ばしてあげることが、ショーにつながっていると言う事でした。
海響館では、日本近海に住むめずらしいイルカ「スナメリ」が飼育されています。このスナメリが見せる「バブル・リング」は、ここだけでしか見られない貴重なもので、その映像もスクリーンに映し出され、会場からは「カワイイ~」「すご~い」と、歓声が上がっていました。

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スナメリのバブル・リングが見られるのは、下関の海響館だけ!

飼育環境の話になると、皆さんが勘違いしている「ペンギン」の話になり、「ペンギンは氷の世界」というイメージで、どこの水族館に行ってもペンギン水槽は【南極のイメージ】になっているが、実際に南極の氷の上で卵を羽化させるペンギンは「コウテイペンギン」の1種類だけで、他のペンギンは雪も氷も無い場所で卵を腹ばいで温めている。「氷の世界のディスプレイは何とかしなければ!」とダメ出しもでてきた。現在建設中の仙台の水族館ではそのあたりをしっかりと展示するということなので、乞うご期待!

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寒い氷の世界の話も、熱いトークがはじけるステージ。


また、この日はNHKの取材がきており、この模様は後日「BS2熱中夜話」で放送されました。

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ちゃんとテロップがはいっている。

水族館の水槽は、水から陸上へ出張して来てもらっている「自然の出張所」であり、今後水族館の「飼育係」は「展示係」へと進化していくことが、水族館の文化的役割であると言うことが、良くわかりました。文化とカルチャーが詰った自然の出張所「水族館」。明日にでも、覗いてみたくなりました。

次回の水族館ナイトは、6月6日開催予定!
テーマは、「クラゲ」です!

(クロスケ。/ライター)