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ブロガーmeetsチョコレボ!! ~チョコレートレボリューション~レポート(2009.3.28開催)

2009年04月07日

「バレンタイン」というチョコを巡る一大イベントが終わって
1ヶ月以上が経つ3月下旬。

週末の昼下がりのお台場「東京カルチャーカルチャー」にて
『ブロガーmeetsチョコレボ!! ~チョコレートレボリューション~』という
チョコレートに関するイベントが開催されました。

キーワードは「フェアトレードチョコ」。

果たして、フェアトレードチョコとは何なのか。
そもそも「チョコレートレボリューション」とはどんな革命なのか。

気になるイベント内容はこのような感じでした。

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入口の看板。SOLDOUT御礼!

会場に着くと、既に多数のお客さんが場内にいました。
いつものカルカルのイベントと比べると、
しっかりしたデジカメ(一眼とか)を持ってる人が多いように感じられました。

それもそのはず。
今日のイベントは「ブロガー meets チョコレボ」というタイトルの通り、
ブログをやってる人を多く呼んで、ブログから情報を発信してもらおう、
というものだからです。

勿論、ブログをやっていないチョコ好きなお客さんも
沢山いらっしゃいましたが。

入口を入ってすぐのところでは、チョコレートの物販と
チョコレート試食のコーナーが。

早速と思って近づいてみるものの、多くの人でごった返して
中々たどり着けない状態でした。

本当にチョコレート好きが集まってるんだなぁ今日は、と改めて実感。

暫し並んで、3種類の試食用チョコをいただきました。
やったー。

と、試食用のチョコを持って席に戻る際、会場の端っこを見てみると、
試食用のチョコがお皿に盛られて大量に用意されていました。

どうやら、あとで一人一人に試食用が配られるようです。
みんな、焦る必要無いんだよー(自分も含めて)。

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物販&試食コーナーにわらわらと群がる人々

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後で配布される(であろう)チョコの山

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とりあえず貰った試食用チョコ

いつものイベントよりも開場から開演までの間隔が短かったため、
席に着いたらあっという間にイベントがスタートしました。

まずは、ニフティの宇佐美さんからのご挨拶で幕開けとなりました。
そもそも今日のイベント主体である「地球のココロ」って?という話しと
今日のイベントの趣旨は?ということが話されました。

環境問題、貧困、食料危機…
地球は今、様々な問題を抱えています。
これらの問題に対して思ったことをかたちにしてみる。
「地球のココロ」は、そんな小さな1歩を応援します。
さぁ、地球の気持ちでコトバにしよう!
(地球のココロ 「アバウト」より引用)

要は、地球で起こってることに、みんなでもっと関心を持とう、
そして小さなコトでも良いから動いてみようよ!という感じです。

その「小さなコト」の1つとして「Blog Action」という形で
動いてみませんか、というイベントだそうです。

まぁ、そんなに固く考えず、チョコを食べながらゆるーく考えましょう、
っていうほんわかした流れですが。

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Blog Action!!

宇佐美さんの挨拶が終わった後、チョコレボの発起人であり代表である
星野さんが登場しました。

そして、「チョコレボ」とは何かということを、
ご自身が発起人となるきっかけを交えて説明して下さりました。

2001年頃に留学先のイギリスで見たTV番組で
カカオの生産地の子供たちが労働力として奴隷のような扱いを
受けているのを見たそうです。

それをきっかけに色々調べてみると、
「フェアトレードチョコ」に行き着いたそうで、
そのとき日本ではまだ有名ではなかった
「フェアトレードチョコ」を広めようと動き出しだそうです。

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チョコレボ発起人・星野さん(右)

フェアトレードチョコというのは、
「フェアトレード」で作られたチョコのことです。

「フェアトレード」とは?
安心で品質の良いものを望む消費者と、
安定した生活とより良いものづくりを求める生産者をつなぐ、
「顔」の見えるひとつの貿易のかたちです。

生産者が環境に配慮した方法で高い品質のものをつくり続け、
安心して暮らしていけるように、適正な報酬を支払い、
長期的に安定した取引を行っています。
(チョコレボ「チョコレボについて」より引用)

今は数名のボランティアでチョコレボを運営しているそうで、
今日みたいなイベントを開催したり各企業に働きかけを
したりしているそうです。

環境省とか早稲田大学と一緒にイベントやったり。
イオンとか高島屋と共同で、バレンタインのときに
ブースを設けたりもしているそうです。

日本ってチョコがフィーチャーされる特殊な時期がありますからねー。
その方法は効果的かもしれませんね。

星野さんによるチョコレボの説明が終わった後は、
カカオ・チョコレートプランナーの小方さんが登場しました。

司会の清水さん曰く
「究極のチョコマニア」の小方さんによって、

・カカオ豆からチョコレートが出来るまでの流れ
・カカオ豆の流通モデルと価格相場について

という話しが講義形式で解説されました。

講義形式で話を聞くのって凄く久しぶりで、
脳がキュンキュン刺激された感じがします。

こういうのって良いですねー。
破砕サイズによって舌触りが異なるとか、
カカオ豆にも先物取引市場があるとか、知らなかったですもん。

こういう話をもっと知りたい方は、
小方さんが執筆していらっしゃるWebコラム(可可豆(カカオ)見聞録)を
見てみると面白いと思います。

カカオ豆の先物取引市場の話とか、フェアトレードの話しは
「Vol. 32 カカオとチョコとフェアトレード」に書かれておりますので是非是非!

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小方さんによる特別講義中

前半の最後として、オーストリアのチョコレートメーカー
「Zotter」社のヨーゼフ・ゾッターさんが登場しました。

Zotter社はフェアトレード&オーガニックな素材を使用して
チョコを生産していらっしゃいます。

会場の入り口で試食&販売されていたチョコもZotter社のチョコでした。

ゾッターさんがフェアトレードチョコを作るきっかけの話しとか、
ゾッターさんの工場での製造工程の話しとか、沢山話して下さりました。

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ゾッターさん、登場。

そんなゾッターさんがおっしゃっていた言葉で印象的だった
2つの点をちょっと書かせていただこうと思います。

[ゾッターさんの考えるフェアトレード]
フェアトレードっていうと、どうしてもカカオ豆生産者側の話しになりがちだけど、
それだけじゃなくて、チョコを作る工場で働く人とか
チョコレートを買う人まで含めて「フェア」であるべき。
みんながハッピーじゃなきゃ、工場でチョコって作れないしね♪

[ゾッターさんの考える製品の質(クオリティ)]
クオリティって、カカオ豆の品質とか、チョコレートの味の問題だけじゃない。
素材の生産現場がフェアな状態じゃないことを考えると、
そのチョコレートも美味しくなくなっちゃうよね。
そういうことも考えると、やっぱりフェアトレードかな、と。

この発想はどちらも良いですねぇ。
「言われれば分かるけど、中々その通りに動くことは難しい」
って内容だと思いますが、それを実際にやられているのが素晴らしいですね。
これを聞いただけでZotterチョコに俄然興味が湧いてきました。

ここで休憩を挟むことになったのですが、
この休憩時間を利用して1人1皿の試食チョコが配られることに。

「やったー!」
と一気に盛り上がる会場。
「味わい方とかも説明するので、まだ食べないでくださーい」
とアナウンスするスタッフ。

というわけで、目の前に数種類の美味しそうなチョコを置いたまま、
お預け状態で休憩時間を過ごすことになりました。
うー、早く食わせろー。

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配布されたチョコたち(但し、お預け中)

休憩終了後、さっそく小方さんからチョコの味わい方の
レクチャーがありました。

小方さん曰く「チョコを食べるときのお作法」だそうで、
「チョコは五感をフルに使って味わうもの」とのことです。
そのお作法は、以下の通りでした。

1.まずは、チョコを目で見る。
 色、ツヤなどをじっくり観察します。
 カカオの産地とか、テンパリングとかでツヤが違いますので。
2.鼻に近づけて香りを嗅ぎます。
 カカオの香り、バニラの香り、ワインの香り、などなど。
 そのチョコの持つ独特の風味を鼻で感じます。
3.口にチョコを含んで、「パリッ」と割って音を感じます。
 カカオの含有量によって硬さも違いますので。
4.息を少し止めて、口の中で少し溶かします。
 そして、鼻から香りを抜いて、再度香りを感じます。
5.口の中で酸味とか渋み、甘みを感じます。
 口の中全体で感じます。
6.最後に、目を閉じて余韻を感じます。
 目を閉じるのが重要です。

というわけで、このお作法に則って、6種類のチョコを試食していきます。

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【ピンク色のフルーツチョコ】

あんまりミルクを入れないで、カカオバターをたっぷり使ってて、
ストロベリーパウダーとヨーグルトパウダーもたっぷり使ってます。
意外と酸味が強いかな。
でも、酸味が抜けた後に甘みとかが広がっていきます。

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【ペルー産カカオ70%のZotter社のチョコ】

このカカオのカカオバターは37度で溶けるのらしいで、
口当たりも凄く柔らかいです。
さっきのと比べると苦いけど、甘みも多く感じられます。
これなら、仕事中に食べるのに適してるかも。

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【ドミニカ産カカオ73%のダゴバのチョコ】

さっきのより苦味が強くて、
口に入れてすぐにスパイシーさがきます。
余韻としては甘みよりも渋みが強いです。
ビターチョコっぽさが強いです。
これは子供のお菓子ではなくて、大人向けの味かも。

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【エクアドル産カカオ70%のフランス・KAOKA社のチョコ】

古来種のカカオ「ナシオナル」を使ってるチョコです。
ダゴバのビターチョコを食べた後なので、甘みをより感じます。
これくらいが、日本で一般的に市販されてるチョコの甘さかな。

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【ニカラグア産カカオ70%のZotter社のチョコ】

苦味が深いけど、後味はすっきりしてます。
砂糖じゃなくてショ糖を使ってるらしく、
他のチョコと甘みが全然違います。
KAOKAと同じ70%だけど、全然違いますね。

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【ニカラグア産カカオ80%のチョコ】

今日の中で一番カカオ分が強いチョコです。
含有率があらわす通り、やっぱり濃厚です、これは。
香りも一番強い気がします。
口の中で溶かしてると、溶かしてる間ずっと
香りが鼻のほうに抜けていってます。
ただ、カカオ80%にしては食べやすいチョコですね。

どれも全て美味しかったです。
ご馳走様でした!

試食会が終わった後は、会場のお客さんからのアンケートに
答えるコーナーがあり、幾つか答えた後にイベント終了となりました。

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アンケートに答えてくださる演者の皆さん

イベントの最初に星野さんが仰っていたことなんですが。
「チョコをきっかけに色々考えて、それ以外の問題にも目を向けてもらえれば」
という言葉が印象的でした。

自分が知らない問題というのがまだまだ地球上には存在し、
その多くが自分一人ではどうにもできないように思えてしまう
ものばかりのような気がします。

しかし、だからといって全く何も出来ないわけではないと思います。
今日のイベントをきっかけに、ほんの少しでも意識できるように
なれば良いなと思った次第です。

野菜とかだと生産地を気にして購入してましたが、
チョコとかは原産地を気にしていませんでした。
原産地が明記されていることは少ないかもしれませんが、
日本に輸入されているカカオ豆の7割はガーナ産だそうです。

なので、「ガーナってどんな国だろう」という小さな興味を
取っ掛かりとして色々と興味を広げていければ良いかなと思います。

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小方さんが持ってきたカカオ(と比較用のボルビック500ml)

(うさげん/mixi カルカルコミュニティ管理人