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“もったいない”を考えよう!「もったいナイト~食べ物編」ライブレポート(2009.4.17開催)

2009年04月29日

桜もすっかり散ってしまった4月中旬。
せっかくの金曜の夜にお台場にいるのに、
雨模様という「もったいない」天気。

そんな「もったいない」気持ちを持ちつつ
カルカルに行ってみると、そこで開催されていたのは
更に「もったいない!」という気持ちを刺激されるイベントでした。
「もったいないオバケ」が出るぞ~!

と、懐かしいCMの話はさておき。
雨のお台場で開催されていたのは
「もったいナイト!!~食べもの編」というイベントでした。

タイトルからも(何となく)分かるように、
この飽食大国ニッポンにおける「もったいない」現状に
ついて語るイベントです。

飲食店であるカルカルで飲み食いしつつやるには
少し気が引ける感じもしますが、
残さずに飲み食いすれば良いんです。
いつにも増して、今日は綺麗に頂きますよ~。

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入口の看板がお出迎え

“もったいない”からはじめよう!

時間になり、登場した演者さんは以下の通りでした。

・伊藤忠食品株式会社
 タカハタさん、ヤマウチさん
・株式会社オークネット
 マエダさん
・足立区議会議員
 おぐら修平さん
・某大手外食関係企業
 ニシヤマさん
・ライター・作家
 松沢直樹さん
・司会進行(カルカル店長)
 シンスケ横山さん

メンバー各々がプレゼンをしていき、
それ踏まえて色々考えていくスタイルで進行していきました。

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演者さんが一気に勢揃い

まずは、このイベントの発起人である
松沢さんのプレゼンパートからスタートしました。

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松沢さんと司会の横山シンスケ店長

ライターとして色々調べていくうちに、
廃棄される食品のうち、衛生的に危ないという理由で
捨てられている廃棄食品が多くないことが分かったそうで、
それ以降色々と深く掘り下げて調べていらっしゃるそうです。

松沢さんは、冒頭で
「食品廃棄が多いのは、消費者の意識が一因」と結論を主張しました。

昨今では家庭での調理が少なくなってきているため、
食品衛生に対する知識が無くなって来ているとのこと。

また、素材の出来る過程(田んぼ、畑)も見えなくなってきており、
そのため「素材を大事に」という意識も希薄になってきているそうです。

なるほど、確かに言われてみればそうかもしれませんね。

廃棄されている食品というのは一日あたりおよそ4000万食くらいあるらしく、
これを上手く活用すれば給付金よりも効果があるんじゃないかとのことで、
みんなで知恵を出し合おう、とイベント開催を考えたそうです。

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「もったいない」感が希薄になってる!

企業の立場から「もったいない」を考えよう

松沢さんに続いてのプレゼンは、
伊藤忠食品タカハタさん&ヤマウチさんとオークネットマエダさんです。

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伊藤忠食品とオークネットのお三方

このお三方のプレゼンは、伊藤忠食品とオークネットが
提携して展開しているWebサービス
「Eco-モッタイナイ.com」の話が中心となりました。

これは、賞味期限は残ってるけどモデルチェンジのため
古くなった商品とか、季節商品とか、
小売の手前の卸の段階で廃棄されてしまうことが多い商品を
BtoB(企業から企業へ販売する取引)で販売するサイトです。

食品卸のプロである伊藤忠食品と、オークションシステムの
プロであるオークネットが提携することで

・安全な商品
・安心できる顧客
・公正な取引と価格

が実現できるというわけですね。

確かに、現物の商品を見ないオークションシステムで食品を扱うには、
商品の出所とか情報の信頼性とかが大事ですからね。
ちなみに、この「Eco-モッタイナイ.com」の売上の一部は
「MOTTAINAI」で御馴染みのマータリさんの活動団体に寄付しているそうです。

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プロが合体して、最強のEcoシステムが!

休憩を挟んで3組目は、
某大手外食関係企業にお勤めのニシヤマさんのプレゼンです。

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サングラスは変装の意味とかでは無いそうです。

ニシヤマさん話の途中で
「小さい工夫はす色々出来るものの、個々の力では限界がある」
という考えが出てきたんですが、

思わず納得してしまいました。
エコバックとかmy箸とか、出来ることは沢山あるんですが、
どれも効果が見えづらいんですよね。

個々の力では限界があるものの、
やらなくても良いというわけでは無いんですよね。

世の中のシステムが便利になっていくことと、
環境を守ることの折り合いをどうやっていくかが
今後の課題になるでしょうね。

そんなニシヤマさんが提案していたのが、
先ほどの「Eco-モッタイナイ.com」のような
アウトレット品を扱うレストランという考え方。
この提案には、司会の横山さんも超ノリ気でした。

もしかして、近いうちにカルカルで
そういうメニューが登場する前兆ですか?!

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ニシヤマさんがもう一つ提案していた「タッパー同盟(仮)」。
加盟店間でタッパーの規格が統一されているという点がポイントです。

最後のプレゼンは、足立区議会議員のおぐらさんのパートです。

今日のおぐらさんは、話の合間合間に
「で、行政としてはどうなんでしょう?」と話題を振られたりして、
まるで行政側の代表のようでした。

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(本日の)行政代表・おぐらさん

おぐらさんは、足立区の様々なデータを出しつつ、
「もったいないを解消すれば、税金の節約にもなる」
という話を展開していました。

足立区では、ゴミの処理が現状で以下のようになっているそうです。

・可燃ごみの年間焼却量 : 11万9315トン。
 (そのうち約半分が生ごみ。)
・ごみ収集運搬費用 : 年間約20億円

つまり、廃棄食品を再利用するなどして焼却量を減らしていけば、
20%くらいコストを浮かせると4億円の節約になる、という試算です。

1つの自治体でこれくらい節約できるんですから、
全国的に展開すればより良くなりそうですね、これは。

足立区としては、

・学校にて、食育とともに食べ残しゼロを目指す教育を
・生ごみ処理機の助成金

という活動をおこなっているそうです。

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おぐらさんのプレゼン資料

小さいことからやれることを考えるきっかけに

全ての演者さんからのプレゼンを絡めて、
まとめてみようと思うんですが。
どのようにまとめたら良いかとても難しいので、
とりあえず箇条書きにしてみます。

・食べ残しは消費者側の意識の問題が大きい。
・そういう意識を変える教育は、行政や企業が進んでやるべきこと。
・但し、企業としては利益も追求しなければいけないから難しい。
・更に企業としては、リスクをなるべく負いたくないから、
 食品の再利用よりも廃棄の方を選択してしまう。
・日本の食生活は輸入に頼っている現状。
 東京都に至っては、自給率1%程度という試算も。
・これらの問題を解消するキーワードとなりうるのが
 「もったいない」という意識。
・消費者各々だけで解決できるものでもないため、
 消費者&企業&行政の三者が一緒になって意識を高めていくべき。

と、こんな感じでしょうか。

現状では、三者が問題とは感じつつも、
どこから手をつけて良いか分からずに悩んでいるんだと思います。
このようなイベントなどから、小さくても意識を変えていくことが
大事なのかな、と思います。

こういう「小さいことでも、やるべき」ということは他にも色々あると思います。

そういうイベントをもっと沢山開催して、
もっと多くの人に知って欲しいと思います。

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勿論、注文したものは全て完食しました!
ごちそうさまでした!

(うさげん/mixiカルカルコミュニティ管理人