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春風亭昇太師匠登場!歴史ナイトライブレポート(by まんじまる)

2009年06月27日

ついにカルカルに春風亭昇太師匠登場!といっても、今回はカルカルで落語会を開催するのではありません。最近は芸能界でもガンダムやら、家電やら、いろいろとコアな愛好家の方々が増えておりますが、実は昇太師匠はその元祖ともいえる御方。昇太師匠の趣味はなんと「お城めぐり」!その中でもとくにコアな「中世城郭」のマニアなのだそうです。えーと、城というと天守閣があって、石垣があって・・・。ええっ?「中世城郭」って全然違うの~~っ!?今回はそんな「中世城郭」の魅力を昇太師匠が存分に熱く語る「歴史ナイト!~中世城郭跡と江戸史跡を語る!の巻~」をレポートいたします!
今回の「歴史ナイト!」は昇太師匠をはじめ、読売・日本テレビ文化センターで「江戸の史跡巡り」と「仏像の見方」の講師をされているイラストレーターの田中ひろみさん、お城めぐりファンサイト「城めぐドットコム」主宰でカルカルの「お城めぐりナイト」でもおなじみの本岡勇一さんといった歴史・史跡の達人の皆さんが大集結いたしました。

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春風亭昇太師匠、カルカルに参上!故郷静岡の味「富士宮やきそば」にご満悦。

昇太師匠が城に興味を持ったきっかけは、少年時代のある日、自分の「へその緒」の箱の中に自分が産まれた場所が書いてあるのを発見し、そこには「二の丸町」とあり、不思議に思って調べたところ、なんと昔その周辺は中世の城跡だったことがわかってビックリしたそうです。「オレ、城生まれじゃん!」
それ以来中世城郭にはまり、全国各地の中世城郭をめぐっていて、地方の落語会に出演する際も近くに中世城郭は無いかチェックし、早めに現地に行って中世城郭を見てモチベーションを上げて楽屋入りしているそうです。最近はなんと昼と夜の落語会の間に中世城郭を見に行ったこともあるとか。う~んスゴイ!

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左よりテリーP、昇太師匠、「城めぐドットコム」主宰の本岡勇一さん、田中ひろみさん。そしてスクリーンに映っているのが「岩津城」。

全国のお城ファンの注目は、今回初顔合わせとなる昇太師匠と本岡さんの“お城マニアーズ”による中世城郭トークバトル!そのトークバトルの舞台となったのは愛知県岡崎市にある中世城郭の「岩津城」。さて二人を魅了する中世城郭とはいったいどんなものかというと・・・、

本岡「こちらが岩津城です」 
昇太「うは~!カッコイイ~ッ!」
テリー「え?これは山の写真ですよね??」
本岡「いや、城ですよ」 
昇太「ホラ!このへんがカッコイイじゃん!」
テリー&田中「・・・・・・」

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中世城郭マニア二人の熱いトーク!!・・・テリーP&田中さん「きょとーん」

さらに岩津城の内部へと潜入。

本岡「空堀がよく残っていますね。奥の堀も深いですよ」
昇太「おっ、土橋もあるね。これはヤバすぎ!」
本岡「こちらは馬出しになっていますよ」
昇太「土塁もよく残ってるなあ~~」
テリー「いや、これってフツーの山の中ですよね・・・??」
昇太「えっ!ここにカッコイイ土塁があるじゃん!ホラここ!ここ!」
テリー&田中「・・・・・・・」

・・・えーと、このままでは中世城郭に詳しくないお客さんやレポートの読者の皆さんをほったらかしの“中世城郭マニア二人による暴走トーク”になってしまいますので、ここで本岡さんよりこんな図が紹介されました。

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おぉ~っ!こんなスゴイ構造になっているのか~~っ!!

なるほど~。一見ただの山の中の土盛りや谷に見えていたものは「土塁」や「空堀」だったんですね~。「主郭」が城の中心部で、その入口を「虎口(こくち)」、虎口を守るために「馬出し」という防御スペースが設けられ、さらに主郭と馬出しの間は「土橋」で結ばれています。もう綿密に計算しつくされたバトルステージです!
そして今までの写真や図を見ていただければお判りのように、中世城郭は高く積まれた石垣や水をたたえた堀などは無く、主郭の建物も木造の平屋が一般的だったそうです。
ではこの図を踏まえて、もう一度昇太師匠達と岩津城を見ていきましょう!

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これで少しはわかりやすくなった・・・はず?

おぉ~、さっきまで全く判別不可能だった城の形がだんだん見えてきましたよ~。ただの細い山道だと思っていたものは「土橋」で、一人がやっと渡れるほどの幅。攻め込んできた敵は一列になって渡るしかなく、そこを弓矢で狙い撃ちするのだそうです。たしかにこれは昇太師匠が言う通り「ヤバすぎ」ポイントです!う~む、何だか判ってきたような・・・。
昇太師匠と本岡さんの中世城郭のオススメ鑑賞法は「攻め込む気分で見る」とのこと。そして土塁や空掘を見る度、「うわっ、これはヤバい!」「あ~、ここで一回死んだぁ~っ!」と脳内シミュレーションしながら見ていくと、その城のスゴさが一段と判るそうですよ。

本岡「この土塁はヤバイですね!もうやられまくりですよ!」
昇太「オレ、ここだけでもう二回死んでるよ!あーっ!また死んだぁ~~っ!!」
テリー&田中「・・・・・・」

・・・やっぱりこの二人の域に達するのはまだまだ時間がかかりそうです。

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富山城。なんと歴史上、天守閣は存在しない「インチキ城」!

さらに昇太師匠は中世城郭の魅力を伝えるためにこんなプレゼンを。なんと「インチキ城大特集!」。全国には天守閣のそびえる城(近世城郭)がいっぱいありますが、当時からのものは姫路城、犬山城など十二ヶ所だけで、あとは全て再建されたもの。中には「模擬天守」といって、時代考証がデタラメで、歴史上ありえない天守閣がいっぱいあるそうです。

昇太「どうも世間一般の人は天守閣と石垣が無いと城ではないと思っている人が多すぎる!そこで全国のインチキ城を紹介して、天守&石垣好きをガックリさせてやる!」

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墨俣一夜城。どう考えても一夜でこれを造るのは無理。「秀吉は宇宙人か!」

全く元の図面と大違いな天守閣、歴史上存在しないのにそびえ立つ天守閣、完全に特撮基地な天守閣などなど、もう続々と出現する「インチキ城」をメッタ斬り!会場に集まった城マニアの皆さんも同意のようで昇太師匠の痛快トークに拍手喝采!
そして最後は中世城郭の写真をデーンと紹介。

昇太「それに比べて、この中世城郭の美しさはどうよ!」

さんざんインチキ城を見た後に映し出された中世城郭はなんと美しいこと!もう場内は割れんばかりの大拍手の嵐!
う~ん、それにしてもなんという逆説的なプレゼン。さすが「ブラック団」・・・。

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なんと上野公園にも大仏があるんです。でも顔だけですが・・・。

粋な着物姿で登場の田中ひろみさんは今回の「歴史ナイト!」のもう一つのテーマ「江戸史跡」を担当。かわいいイラストと面白エピソードを交えながら、江戸史跡の楽しみ方をわかりやすく紹介してくださいました。
今回は「上野公園の史跡めぐり」がテーマ。上野公園は元々寛永寺というお寺の寺域であり、様々な史跡がいっぱい。なんと公園の一角には大仏まで!しかし関東大震災で頭が落ちてしまい、現在は顔だけの姿に。「もう落ちない」ということで最近では「合格大仏」と呼ばれているとか・・・。

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最後は昇太師匠、会場の皆さんと一緒に写メをパチリ。今回のイベントは昇太師匠のブログでも紹介していただきましたよ!

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「この城いいよね~」イベント終了後も昇太師匠のお城トークは止まらない!

今回は昇太師匠に本業の落語ではなく、ご自身の趣味である「中世城郭」について思う存分熱く語っていただきました。落語を演じる昇太師匠はもちろん素敵ですが、大好きな中世城郭を少年のように目を輝かせてイキイキと語る昇太師匠も素敵ですね。日頃昇太師匠の落語会に来られているファンの方々もいつもとはまた違う昇太師匠の一面が見ることができて、とても楽しかったそうです。まあ普段の落語会でもマクラで中世城郭を語り始めると止まらないそうですが・・・。
ちなみに昇太師匠が選ぶ「東京の二大ベスト中世城郭」は「滝山城」と「八王子城」とのことですが、実は両方とも私の家の近所で何度か訪ねていた場所でビックリ。普段なにげなく見ていましたが、今度行った時はぜひ「昇太流中世城郭鑑賞法」で見てきたいと思います。「うわ~!やられたぁ~~っ!」

(まんじまる/ライター)

※春風亭昇太師匠が出演する「タミヤナイト」は、8月14日開催!

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