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今が旬!「三好和義×仏像ガールトークセッション」ライブレポート(by まんじまる)

2009年07月08日

先日東京にて開催された「阿修羅展」が94万人を超える動員を記録し、多くのテレビ、雑誌でも仏像特集が組まれるなど、今再び仏像に注目が集まっています。
今回はその仏像の魅力を発信している写真家の三好和義さんと“仏像ナビゲーター”の仏像ガールさんによる仏像トークセッション「好きです、仏像。三好和義×仏像ガール」が開催され、三好さんの撮影された素晴らしい仏像写真をじっくり堪能しながら、お二人より仏像の見方や撮影秘話などを語っていただきました。

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写真家三好和義さん。

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“仏像ナビゲーター”仏像ガールさん。

まずはお二人が仏像を好きになったきっかけから。
三好さんは四国徳島出身で、子供の頃よりお遍路さんを通じてお寺が身近な存在であり、その後写真家の土門拳の「古寺巡礼」に魅せられ、いつかは自分も仏像を撮影したいと写真家の道を志したそうです。その念願叶い、2004年には四国八十八ヶ所写真集「巡る楽園」、そして今年春には仏像写真集「極楽園」を出版いたしました。
仏像ガールさんは中学時代にお父さんの死をきっかけに仏像と出会い、とくにその後高校時代に初めて訪れた三十三間堂にて千手観音がズラリと並ぶ光景を見て感動のあまり涙をポロポロ流し、仏像の素晴らしさを人々に伝えたいと“仏像ナビゲーター”の活動を始めたそうです。昨年には「感じる・調べる・もっと近づく仏像の本」も出版いたしました。

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朝日をうけて光り輝く三十三間堂の千手観音。実はあっと驚く撮影秘話が・・・。

今回の三好さんの写真集「極楽園」では、仏像ガールさんが衝撃的な出会いをした三十三間堂の仏像も撮影されており、お堂に差し込む朝日に照らされて光り輝く千一体の観音様はまさに荘厳の一言です。この素晴らしい光景を目にすれば、きっと誰しも心を打たれることでしょう。
ここで三好さんより驚きの事実が。なんとこの写真、拝観時間終了後の夕方に撮影したものだそうです!その時間でしか撮影の許可をもらえず、親戚の子供とその友人たちに頼んでそれぞれの扉の間からライトを照らしてもらい、その電源として電源車まで用意して、大掛かりなライトアップによる撮影を行ったそうです。う~ん、スゴイ。

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仏像ガールさんのお気に入り、室生寺の十二神将未神。

室生寺は三好さんが尊敬する土門拳も愛したお寺。やはり三好さんもここはぜひ撮影したかったお寺だそうです。
仏像ガールさんも室生寺は好きなお寺で、とくに自身の干支の守り神である十二神将未神が「表情も柔和で、ヒツジっぽくてお気に入り」とのこと。

ガール「好きな仏像が一人でも見つかったら幸せ。会いに行くと元気が出ます」
三好「これが正しいという見方はありません。人それぞれ自分の見方で楽しまれてください」

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聖林寺の十一面観音。観音様の手にはメッセージがこめられています。

三好さん撮影による聖林寺の十一面観音の美しい指先。仏像の手のポーズにはそれぞれメッセージがこめられていて、この観音様の手のポーズは、人それぞれの心に持っている悟りの花のつぼみを開かせてあげようとしている観音様の慈悲の心を表しているそうです。そうしたメッセージがわかると、一段と仏像が楽しくなってきますね。

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東寺の不動明王。三好さんは今回の撮影で不思議な体験をしたそうです。皆さんわかりますか?

三好さんが東寺の不動明王を撮影していた時、その眉間にキラリと光るものを見つけたそうです。(上写真の眉間の白い点)何かと思ってお坊さんに聞いてもそのようなものは知らないと言われ、その角度からだけしか光は見えず、ひじょうに不思議な体験をしたそうです。その話を聞いて実際に仏像ガールさんも東寺に行って確かめてきたそうで、たしかに光っていたそうですよ。皆さんもぜひ確かめに行かれてみてはいかがでしょう。
ちなみに写真集の購入者から「写真にかすれがある」との問い合わせもよく受けるそうで「決してかすれではありませんのでご安心を」とのことです。

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仏像ガールさんが三好さんにぜひ撮ってもらいたい仏像。古保利薬師堂の千手観音。

日本全国の仏像に会いに行っている仏像ガールさん。その今まで会いに行った仏像の中から、三好さんに撮ってもらいたい仏像をいくつかリクエスト。三好さんも興味津々。一押しは広島県の古保利薬師堂の千手観音。一木造の仏像で、手まで一つの木で作られています。わが国には奈良や京都だけでなく、地方にもこうした素敵な仏像がまだまだたくさんおられます。

三好「日本人ならではの木に対するアニミズムを感じますね」
ガール「皆さんの地元でも探してみると、きっと素晴らしい仏像と出会えますよ」

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東大寺の大仏様。来年は東京にて「東大寺展」も開催予定。

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深大寺の釈迦如来。東京でも会うことのできる素敵な仏像。

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イベント終了後にはサイン会も開かれました

お二人も今回が初共演とのことでとても緊張されていたそうですが、仏像を通じてあっという間に打ち解けあい、おおいに仏像トークで盛り上がりました。
仏像ガールさんは以前は「写真より実物がいいはず」と思って、写真には全く興味がなかったそうなのですが、土門拳や三好さんの写真集を見て、仏像の魅力的な表情を伝えてくれる写真の世界に感動したそうです。三好さんももっと全国各地の仏像に会いに行きたい、感じたいとのことでお互い刺激をうけたようです。
お二人の仏像の見方に共通するのは「会いに行く」、そして「感じる」こと。文化財や美術品と思って難しく見てしまうのではなく、まずは対面して仏像を感じてみる。そうすればきっと仏像が好きになってくるそうですよ。

さあ皆さんも仏像に会いに行ってみませんか。

(まんじまる/ライター)

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