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「ビジネスマン必見!心のお作法 ~デキる人が『うつ』になるメカニズム~」ライブレポート(09.9/9開催)

2009年10月03日

現代は急激な社会環境の変化から、多くの人々が悩みやストレスを抱えているメンタルヘルスの時代です。
とくに近年メンタルヘルスが急増しているのが、ビジネスマン。仕事の多様化により、新しい技術や高いスキルが要求されたり、会社の倒産・リストラなどで転職を余儀なくされたり、仕事でのストレスや会社での人間関係に悩む人々が増えているのです。

今回はそんなビジネスマンのための企業カウンセリング事業に積極的に取り組んでいる「株式会社JPA」代表取締役の芳野雅彦氏、取締役の三吉野愛子氏をお迎えして、現在のビジネスマンのメンタルヘルスや企業カウンセリングの実情、そしてこれからの企業に求められる新しい企業カウンセリングのあり方についてお話いただきました。

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「株式会社JPA」代表取締役芳野雅彦氏、取締役三吉野愛子氏。お二人ともプロの心理カウンセラーです。

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ビジネスマン注目のイベント!多くのビジネスマンの方々にご来場いただきました。

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「うつ」になるメカニズム。デキる人ほど「うつ」になりやすいのです。

さて皆さんは「うつ」になる人はどんな方が多いと思いますか?「うつ」というと「やる気が出ない」「気分が落ち込みやすい」などのイメージから、日頃よりあまり仕事をしていない人がかかりやすそうな病気に捉えられがちですが、実は日頃よりバリバリ働いていて、生真面目で頑張り屋の人の方が「うつ」になりやすいのです。

「うつ」を引き起こす大きな要因に体の疲れがあります。体が疲れれば、当然心も疲れてくるのです。しかし多くのビジネスマンはハードな仕事によって体に疲れが出ても、「自分だけ休むなんて申し訳ない」「怠けていると思われるのではないか」「自分よりもっと頑張っている人がいる」と考えてしまい、つい無理をしてしまうのが実情。とくに昔より勤勉を良しとしてきた日本人はそうした傾向がさらに強いようです。
その結果、無理をし続けてきた心と体の糸がある日プツッと切れてしまい、「うつ」に陥りやすいのです。

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近年は「うつ」への理解も深まっています。周囲の人たちの協力が大切です。

続いて「うつ」の症状の特徴とはどんなものなのでしょうか。「うつ」にかかった人は「口数が少ない」「元気がなくなっておとなしい」といったイメージがありますが、それは重度の「うつ」の症状であって、その前の軽度の初期段階では「攻撃的」「八つ当たり」などの一般的なイメージとは正反対の症状を引き起こします。
家族や職場など周囲の人々がそれらのサインを見逃さず、少しでも普段と違うなと思ったら気にとめて、理解してあげることが「うつ」の早期発見の糸口なのです。

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ドライバーは「人を駆り立て、追い立てるメッセージ」。

ビジネスの現場での「うつになりやすい環境」について。

ビジネスの現場で人を動かす力には「ドライバー」「エンパワメント」の二種類があります。ドライバーとは「人を駆り立て、追い立てるメッセージ」であり、迅速さや緊急性が求められるビジネスにはとても効果を発揮します。しかしドライバーには欠点もあり、「きちんとしなさい」「しっかりしなさい」など、相手に足りないものを求めるようなメッセージになってしまうため、言われた側はキツイ受け取り方をしてしまいがちで「あなたはだらしない」「あなたは役立たずだ」「あなたは弱くて未熟だ」と全否定されている気持ちに陥りやすくなります。従来の日本のビジネスシーンではこの方法が主流であり、「うつ」になりやすい環境にありました。

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エンパワメントは「人を勇気づけ自信をもたせるメッセージ」。

続いて「エンパワメント」。エンパワメントは「人を勇気づけ自信をもたせるメッセージ」。例えば上の図で示した「ドライバー」と「エンパワメント」のそれぞれのメッセージは、実は同じ内容を相手に伝えているのですが、比較してみていかがでしょうか。伝えたい事は同じでもエンパワメントでは、相手の長所や可能性を引き出すようなメッセージであり、言われた側も「あなたにしかできないことがある」「あなたの力を信じている」「あなたは必要にされている」と、自信や誇りを感じて仕事への意欲が出てきます。職場にそんな事を言ってくれる上司や同僚がいてくれたらいいですよね。

エンパワメントはボトムアップや創造性が必要なこれからのビジネスシーンにはとても有効な方法といえるでしょう。そして従来の日本の企業は「ドライバー」ばかりで、このような「エンパワメント」が不足していたのです。場面に応じての二つのメッセージの使い分け、それがこれからの企業に求められるスタイルなのです。

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JPAが提案する企業カウンセリングの新スタイル「企業カウンセラー養成プログラム」。

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「うつ」は予防と早期発見が一番大切です。安心して働くことのできる社会を目指しています。

さてここまで「うつ」になるメカニズムと「うつ」の効果的な対処法を解説してきましたが、それでは実際に行われている現代の企業における「うつ」への取り組み方はどうなっているのでしょうか。

現代の企業では従業員への安全配慮が義務づけられており、その一つとしてEAP(従業員支援プログラム。メンタル面より従業員をサポート)が導入している企業が増えてきています。そのサポートの方法は、「うつ」になってしまった従業員に対し、外部よりプロのカウンセラーが出向いてカウンセリングを行っているスタイルが主流です。しかしほとんどの場合が「うつ」が重度になってからの対処であり、その治療には長い時間と労力がかかってしまっているのが現状であります。本当はそうなってしまう前に予防、あるいは初期段階での発見が一番大切なのです。

そこでJPAが提案するのが、企業カウンセリングの新スタイルである「企業カウンセラー養成プログラム」です。
これは企業側より人材を派遣していただき、JPAのスタッフによるトレーニングプログラムにより、プロのカウンセラーとして養成いたします。とくに独自のトレーニングプログラムとして、エキサイトと提携しての「エキサイトお悩み相談室」での実務トレーニングを行っています。これは従来の講師相手による仮想トレーニングではなく、実際にネットから寄せられる様々なリアルな悩みに対してカウンセラーとして回答していただくことで、より実践的なスキルアップを図ることができるのです。これからは一社に一人、専任のカウンセラーがいる時代へ!常に身近な職場にカウンセラーがいれば、「うつ」の予防と早期発見に取り組むことができ、安心して働くことのできる社会を実現することができるのです。

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カウンセラーの皆さんの貴重な生の意見を伺いました。

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JPAは頑張るビジネスマンの皆さんを応援いたします!

今回は現役のカウンセラーの方々も多数ご来場してくださっており、カウンセラーを目指したきっかけや体験談など貴重な生の意見を伺うことができました。
「カウンセラーになる前は自分自身も仕事や人間関係で悩んでいた時期もあって、カウンセリングを受けたり、心理学を勉強してみたりして、カウンセリングの仕事に興味を持った」「自分自身も共に成長できる仕事。一緒に悩みを考えてサポートできたら嬉しい」とカウンセリングの仕事への想いを語ってくださいました。

 

悩まない人間なんて誰もいません。
現在悩みを抱えている皆さんも決して一人で悩まないでください。

悩みを共に考えあいサポートするのがカウンセラーの役割であり、一人では考えつかなかった解決方法がきっと見つかるはずです。そう、カウンセリングとは自分自身と向き合って、また明日へと踏み出すための新たなる一歩なのです。

(ライター H.S.)