ネットとリアルをつなぐソーシャル飲食店

カルカル発の新カルチャーイベント!午後のお台場に図書館ガール&ボーイが大集合!「TOKYO図書館日和」ライブレポート(09.11/7開催)

2009年11月26日

Toshokan01

カルカル発の新カルチャーイベント!午後のお台場に図書館ガール&ボーイが大集合!

Toshokan02

会場にも大勢の図書館ガールズ&ボーイズの皆さんにお集まりいただき、大盛り上がりの図書館トークライブとなりました。

読書の秋。カルカルの秋。カルカル発の新カルチャーイベント「TOKYO図書館日和」開催です。
東京の様々なジャンルの図書館を紹介した『TOKYO図書館日和』の著者冨澤良子さん、個性的な本屋やブックカフェを紹介した『本屋さんに行きたい』の著者矢部智子さん、脚本家で現役図書館勤務の武田浩介さん、編集者で図書館情報大卒の嶌田美智子さん、アカデミーヒルズ六本木ライブラリー運営の食野充宏さんと、図書館好きによる図書館好きのための図書館トークイベント!「図書館ガール&ボーイ」がお台場に大集合です!

Toshokan03

「TOKYO図書館日和」著者の冨澤良子さん(左から二人目)。世界と日本のオススメ図書館をご紹介。

Toshokan04

え?こんなところにも図書館が!?東京には隠れた素晴らしい図書館がいっぱいです!

国内外の図書館を巡っている冨澤良子さんより、世界と日本の図書館を紹介していただきました。まずは図書館の起源から。世界で初めての図書館は紀元前300年頃にエジプトのアレクサンドリアに作られた「アレクサンドリア図書館」で、あらゆる分野の本を網羅し、70万冊の蔵書を誇っていたそうです。ちなみに日本はまだ弥生時代・・・、スゴイですね。それではその70万冊の蔵書をどのように入手したかというと、その方法もスゴイ。なんと旅人を捕まえて、本を略奪。奪った本はそのまま図書館に所蔵し、写本を持ち主に返すという、ビミョーに親切のような、そうでないような方法だったそうで・・・。その後戦火によって古代のアレクサンドリア図書館は失われてしまいましたが、2001年に再び最新設備を備えた「新アレクサンドリア図書館」が開館したそうです。
その他海外ではイギリスの「大英図書館」、スウェーデンの「ストックホルム市立図書館」などがとても立派だそうですが、冨澤さんの一番のお気に入りはチェコの「ストラホフ修道院」の図書館だそうで、「哲学の間」「神学の間」と名づけられた図書館にはズラリと中世の古い書物が並び、実に壮麗な空間です。「もう何百年も立っている!何人もの人が見ている!そう思っただけでドキドキしてきます!」とその魅力を熱く語ってくださいました。

続いて東京のオススメ図書館の紹介。東京には国立国会図書館をはじめ、区立の小さな図書館まで大小の図書館がありますが、今回冨澤さんが紹介してくださったのはいわゆる一般的な図書館ではなくて、他の施設内にある隠れた図書館。「東京都現代美術館美術図書室」、「世田谷美術館アートライブラリー」、「日本近代文学館」などなど、それぞれ専門の美術書や文学書が充実した素晴らしい図書館揃いです。とくに変り種は「HOUSE OF SHISEIDO ライブラリー」、銀座資生堂本社内にあって、ファッション系の書籍が充実しており、銀座散歩のついでにふらっと立ち寄ってくつろげる穴場スポットだそうですよ。いろんな図書館があるんですね~。

Toshokan05

「本屋さんに行きたい」著者の矢部智子さん(左から二人目)。オススメのブックカフェや「街の中の本棚」をご紹介。

Toshokan06

これはカワイイ!地下鉄の形をした街角文庫。子どもたちにも大人気!

矢部智子さんからはブックカフェや「街の中の本棚」を紹介していただきました。矢部さんは本が大好きで以前「リブロ」の店員さんだったこともあるそうですよ。
さて最近話題のブックカフェとはどんな場所なのでしょうか。ブックカフェとはその名の通り「本屋+喫茶店」で、美味しいコーヒーと音楽を楽しみながら本をゆっくり読んでリラックスできる空間だそうで、店主のこだわりを感じる品揃えの個性的なお店が多いのも魅力だそうです。とくにオススメは山梨県の八ヶ岳山麓にある「リゾナーレ ブックス&カフェ」、リゾートホテル内にあるブックカフェで本を読みながらゆったり過ごす休日は最高のひと時です。

続いて「街の中の本棚」特集。普段立ち寄っている駅や公園などにもいろいろと魅力的な本棚があるそうですよ。東京メトロ根津駅構内にある「根津メトロ文庫」はなんと地下鉄の形をした本棚で、駅員さんの手作りとのこと。これはカワイイですね。その他「目黒シネマ」には映画関連の本やパンフレットのコーナー、青森県弘前市の「弘前りんご園」にはりんごだけにこだわった絵本コーナーなどなど。街角にも探してみると、意外なところに図書館的スポットがけっこうあるんですね。

Toshokan07

新しい図書館のスタイル、会員制の図書館「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」。夜景を見ながら最高のロケーションで読書タイム!

アカデミーヒルズ六本木ライブラリー運営の食野充宏さんからは、新しい図書館のスタイル、会員制の図書館についてお話を伺いました。六本木ヒルズ49階にあり、都会を一望できる最高のロケーション。カフェにてコーヒーを飲んでくつろぎながらじっくりと読書ができます。そしてさらにこの図書館の売りはトレンドが見えるビジネス書を幅広く揃えており、ジャーナリストの立花隆さんが実際に読まれている本を揃えたコーナーなども。各種ビジネスイベントやサークルなど会員同士の交流も積極的に行っており、新たなビジネスパートナーを見つけることができるチャンスが広がります。図書館の新しい活用の時代到来です!

Toshokan08

現役図書館勤務の武田浩介さん、図書館情報大学卒の嶌田美智子さん。図書館の中の人のリアルトークに興味津々。

今回は図書館サイドからのお話も武田浩介さん、嶌田美智子さんより伺いました。図書館には専門的スキルを持った「司書」という人たちがおりますが、いったいどんな仕事なのでしょうか。
司書の大きな仕事としてレファレンスというものがあります。レファレンスは図書館に学習や研究目的で来た利用者に適切な本や資料を紹介する仕事です。つまり質問に対し、そのものを回答してしまうのではなく、その回答が記載されている適切な本や資料を紹介して、利用者を正しい回答に導くナビゲートの役割なのです。実は私も以前教育の仕事に携わっていたから判りますが、回答そのものを教えてもその場では理解したようなつもりになっているだけで全く身にはつきません。自力で正しい回答へと到達するように導くのが教育で一番大事なことなのです。だからこそ図書館は大事な社会教育機関の一つなのです。そのためにはもちろん回答そのものを知っていなければ、適切な本や資料を紹介することはできません。つまりあらゆる分野に精通した「情報のプロフェッショナル」それが司書なのです。

ちなみに武田さんの一番印象に残った質問は、毎日行くあてもなく図書館にふらっと来ていた青年が、ある日スーツ姿で現れ「ネクタイのしばり方教えてください!」と質問してきたことだそうです。武田さん自身もやりたい仕事が見つからない時に図書館に通って今の仕事と出会ったそうで、きっと彼も図書館で新たな人生の答えを見つけたのかもしれませんね。図書館には明日への希望が詰まっています!

Toshokan09

出演者の皆さんの本棚紹介。本棚を見れば、その人の生き様が見えてくる!

Toshokan10

次回も図書館ガールズ&ボーイズの皆様のご参加お待ちしております!

というわけで、古代のアレクサンドリア図書館から最新のアカデミーヒルズ六本木ライブラリーまで古今東西の図書館の魅力を紹介した、トークライブ「TOKYO図書館日和」。ほんと世界中にはいろいろな図書館があるんですねえ~。そして図書館の中の人の話も本当に面白い!その他、図書館にはまったきっかけの本や自分の家の本棚の紹介なども、人それぞれの生き様が垣間見えて面白かったですね。お気に入りの図書館や本をみんなで語らうひと時、とっても素敵なトークライブでした。

皆さんもぜひお気に入りの図書館を探す旅に出てみませんか?

(ライター H.S.)