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「湯道(YUDO)発足記念トークショー」ライブレポート(09.11/22開催)

2009年12月12日

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新時代の日本文化、「湯道(YUDO)」発足。左より湯道発起人「湯人」のTOKYO SOURCE編集長・近藤ヒデノリさん、副編集長・米田智彦さん、アーティスト・中村ケンゴさん、新野圭二郎さん、ゲストの「湯のたしなみ」の太田さよりさん、春日愛さん。

我が国には茶道、華道、香道、柔道、剣道など、日本の風土と歴史に培われた様々な素晴らしい伝統文化があります。
そして今またここに新時代の日本文化が誕生いたしました!その名も「湯道(YUDO)」!湯道とははたしてどんなものなのでしょうか。

今回は湯道発足記念トークショーとして、湯道発起人の「湯人」の皆さんにその発足の経緯と理念、そして今後目指す道を語っていただきました。

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湯道とは何か。それは「湯を通した対話への道である」。

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別府にて温泉の魅力を知り、高千穂にて日本人の源流を発見する。そして湯道が誕生いたしました!

『YUDO(湯道)とは、湯を通じた対話への道であり、方法であり、遊びであり、湯道具を含めた総合文化活動です』と語る湯人の皆さん。なんだか少し難しく感じてしまいますが、簡単に言えば『みんなで一緒に「湯」に入ってコミュニケーションを楽しもう』ということ。湯に入った後は心も体もリラックス、緊張もほぐれて話も弾みます。

今年の春に大分県別府市で開催された「別府現代美術フェスティバル2009 混浴温泉世界」の取材に出かけた湯人の皆さんは、世界各国から集まった様々なジャンルのアーティストの皆さんが「温泉」という一つのものを通じて対話し、交流をしていることに衝撃を受けたそうです。
そして滞在中には温泉にも実際に入ってその魅力を体感し、さらに神々の故郷・高千穂にて日本人の源流を感じたそうです。それは自然を敬愛してきた日本人の精神。

そう、自然からの恵みである「温泉」、これを通じて世界中の人々と対話したい!
その熱き想いから「湯道」が誕生いたしました。

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湯道の精神を表現した中村ケンゴさんデザインの「湯道具」。立ち上る温泉の湯気が次第に吹き出しへと変わっていきます。

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新野圭二郎さんによる世界同時共鳴プロジェクト。銭湯の煙突の上から世界への平和の鐘が響きます。

湯人それぞれの現在の活動の紹介。

中村ケンゴさんが「湯道」を形作っていくにあたって、思いついたのはやはり日本の伝統文化である「茶道」とのこと。以前茶道をテーマにしたアート作品を作ったこともあり、茶席に参加してみて感じたのは、初めて出会った人同士が打ち解けあうコミュニケーション力の強さであり、その秘密は作法がしっかりと成立しているからということに気付いたそうです。
そしてまずは茶道におけるコミュニケーションツールである「茶道具」に着目し、「湯道具」を作ってみることに。その第一弾が「手ぬぐい」であり、立ち上る湯気が次第に人々の会話を表す吹き出しへと変化していく「湯道」の精神を表現したデザインです。

新野圭二郎さんは現在「世界同時共鳴プロジェクト」を行っています。これは世界中の寺院や教会のあらゆる鐘を同時に鳴らし、世界中に平和の鐘の音を響かせようという壮大なプロジェクトです。
その一つとして銭湯、蒲田一之湯の煙突の上から世界に向けて平和の鐘を鳴らしました。それはこの日限りで50年の歴史に幕を閉じる銭湯への感謝の思いを込めた鐘の音でもありました。

近藤ヒデノリさん、米田智彦さんが編集するWEBマガジン「TOKYO SOURCE」では、「東京発、未来を面白くする100人」をコンセプトに様々な分野で活躍する人々を取材しています。その取材は対話がメインであり、対話こそが人とのつながりを作ると考えているそうです。
今後はさらに湯道を通じて、新たな対話の可能性を探っていきたいとのことです。湯によって心と体が開けば、気持ちもつながり、そして世界中をつないでいくのです。

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ゲストの「湯のたしなみ」の太田さよりさん、春日愛さん。

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「暮らしに銭湯を。」をキーワードに、女性を中心に銭湯の魅力を発信する活動を積極的に行っています。

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太田さん手作りのミニチュアお風呂セット。これはカワイイ~!

今回は現在女性向けの銭湯イベント「乙女 湯のたしなみ」を開催している「湯のたしなみ」の皆さんにもゲストにお出でいただき、その活動内容を紹介していただきました。

東京、京都などの銭湯にて開催しているこのイベントは「暮らしに銭湯を。」をキーワードに、講演会、音楽会、座談会、そしてもちろんみんなで入浴と、銭湯の魅力を発信しています。過去には銭湯研究家の町田忍さんの講演会、女性シンガーのPoPoyansのライブなどを開催されたそうですよ。

なによりも大切にしているのは「おもてなしの心」だそうで、参加者の皆さんがまた銭湯に来たくなるようなイベントにしたいと心がけているそうです。ディスプレイとして太田さんが制作したミニチュアお風呂セット、これも銭湯への愛情が詰まった逸品です。「参加者の皆さんとはイベントの後もずっと交流させていただいてます。裸の付き合いは永遠です!」とのこと。

湯人の皆さんも感銘を受け、今後の湯道プロデュースのお手本にぜひしたいとのことでした。

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湯道の歴史は今始まったばかりです!目指せ湯宙へ!

湯道の今後の展開としては、実際に一緒に入浴しての著名人と対談、別府に対話の場所となる湯船の建設などユニークな企画を考えているそうです。湯道の目指すのは、「湯」を通じての性別や国境を越えた精神的なつながりであり、湯を通じての世界中の人々との交流であります。

「湯船はまるで宇宙船。お湯に入ればそこには無限の世界が広がっている。目指せ湯宙へ!」

また我が国に誕生した新しい文化「湯道」。今後の活躍が楽しみです!

(ライター H.S.)

 

※TOKYO SOURCE主催による「TOKYO SOURCE 大忘年会」が12月18日(金)に開催されます。詳細はこちら!