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ネットと音楽ソフトがメジャー音楽レーベルとの壁を乗り越えた! “サイハテ”ナイトライブレポート(2009.12.4開催)

2009年12月29日

フルカワミキさんの声を元に制作された、『vocaloid 2 SF-A2開発コードmiki』と
ニコニコ動画で話題になった『サイハテ』のフルカワミキバージョンのリリースを記念してイベントが開催されました。
来場したお客さんには、『vocaloid 2 SF-A2開発コードmiki』のデモソフトを配布。太っ腹!
ボーカロイドについて、熱いトークが繰り広げられました。

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左から司会のDJ急行さん、ボーカロイドに詳しい朝日新聞の丹治吉順さん、
イラストレーターのコザキユースケさん、『サイハテ』作者の小林オニキスさん、
ジャーナリストの津田大介さん。

ボーカロイドブーム

2007年8月末に初音ミクが登場して以来、今もなお人気のボーカロイド。
なぜこれほど人気が出たのでしょうか?
初音ミクの誕生からボーカロイドに注目している丹治さんは、
「これまで打ち込みの音楽はバックトラックは出来ても歌は出来なかった。
それが出来るようになったことや、ニコニコ動画が擬似的なライブステージになったことにより、注目を集めたのではないか」
と考察しました。

また、初めて聴いた初音ミクの曲を話す場面では、
小林さんとコザキさんが緊張のあまり曲名をど忘れしてしまうというハプニングが発生!

津田さんは場慣れした様子で初音ミクの存在が音楽業界を動かしている現状を語りました。

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会場には多くのボーカロイドのP(プロデューサー)がお越しくださいました。

パッケージイラスト

『VOCALOID2 SF-A2 開発コードmiki』のパッケージイラストを描いたコザキさん。
実はパッケージイラストにコザキさんを推薦したのは小林さんだったとか。
イラストを描くにあたって、最初、プロデューサーから、
「サイバーっぽくメカっぽく、フルカワミキさんをイメージして描いてください」
と言われたそうです。
その要望を考慮しつつ、二次創作なども意識し、今までの初音ミクなどの流れも無視せずにヘッドホンなどを付け、
イラストはストレートなデザインに仕上がりました。
また、コザキさんは、
「声質と絵を合わせようと思って、フルカワさんの声のサンプルを1日中流し、声質と合う体型などを考えた。
開発の方からキャラクターの身長を聞かれて答えたところ、フルカワさんと同じ身長だった」
という話を披露。
この話に司会のDJ急行さんは思わず
「……凄い」
と溜息まじりに呟いていました。

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当初のイラストデザイン。髪型がショートカットです。二次創作を意識して、最終的にロングヘアーになりました。

ボーカロイドとフルカワミキ

フルカワさんの話題が出たところで、フルカワミキさんご本人がスペシャルゲストとして登場。
ボーカロイドは知ってはいたけど、最初はどっぷりハマるというわけではなかったそうです。
しかし、周りの人たちの会話のなかで、
「ボーカロイドで凄い感じのがアップされている」
という話を聞き、音楽として集中して聴くようになったんだとか。

また、『サイハテ』について、
「『サイハテ』は自分が今までやってきた音楽に近い感じがして、
これ、人が歌ったらどうなるんだろう? とか、私だったらこうするかなぁ、とかアイデアが浮かんできて、
もしかして音楽的に聴いてきたものが近い人が作ってるんじゃないかなぁ、と思って。
コンタクトが取れたら会ってみたいと思ってました」
とコメント。

自分の声が元になっている『VOCALOID2 SF-A2 開発コードmiki』については、
「ドンドン色んな曲を歌わせて欲しい。低音を聞いてみたい。一人歩きしてくれたら嬉しい」
と話しました。

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「違う名前が付くと思ったのに、ボーカロイドの名前がmikiでびっくりした」とフルカワさん。

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休憩中の物販の様子。大盛況でした。

開発スタッフが語るボーカロイド裏話

イベント後半は、ヤマハST開発スタッフの剣持さん、小山さん、木村さんが登場し、開発の裏側を話しました。
ボーカロイドの開発は、最初4人で行われていたそうです。
一時2人に減らされたそうですが、今は6、7人で開発を行っています。
ボーカロイドはデスメタルのような声を苦手としており、澄んだ声なら忠実に再現できるそうです。
また、
「ボーカロイドはどうやっても人間にはなれない。でも、合成音声だからといって諦めてはいけない。」
と語りました。

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ボーカロイドロイドを文化にしたい、と意気込む開発の3人。

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イベント終了後は、出演者とお客さんの交流もありました。

止まることを知らないボーカロイドブーム。
その勢いはネットだけで収まらなくなっていることが分かりました。
実は、私の知り合いにもボーカロイドのPがいます。
私も頂いた『vocaloid 2 SF-A2開発コードmiki』のデモソフトで、1曲作ってみようかな。

(ライター・たまに大阪)