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感謝の言葉を伝えたい・・・大ブーム到来の予感!『お墓日和 vol.1 ~墓マイラーたちと美墓デザインの世界~』ライブレポート(10.3/13開催)

2010年03月18日

もしあなたがお墓のトークイベントということや墓マイラーというキーワードに対して
何らかのネガティブなイメージを抱いてしまったなら、
是非とも墓マイラー・カジポンさんの『世界恩人墓巡礼』(文芸ジャンキー・パラダイス内)に書かれた最初の文章を読んでいただきたいのです。

実を言うと私もネガティブなイメージを持ってしまっていたのですが、

「ありがとう」このたった一言の感謝の言葉を伝えたくて・・・
・・・何としても御礼を言いたい。これが僕の墓参の原動力だ。

この言葉に愕然としてしまった。こういう人が世の中にいるのかと・・・
そしてホームページに載っているお墓参りの様子をいくつか見ていくうちに、
実際にこのお墓のトークイベントに行ってみようと思い立ったのでした。

開場よりやや遅れてカルカルに着くと・・・

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既にたくさんのお客さん! さらに続々とお客さんが訪れ賑やかになるカルカル。
このお墓トークイベントをプロデュースしたテリーPは
お墓好きが一体どれくらいいるのか不安だったと言っていたが、
蓋を開けてみたら満席状態でなんと取材まで入っているではないか!
高い注目が集まる中、お墓トークイベント、いよいよ開演!

●著名人のお墓を歩く

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左からテリーP、あきやまみみこさん(「著名人のお墓を歩く」著者)
カジポンさん(世界の墓マイラー/「文芸ジャンキー・パラダイス」管理人)
ペトル・ホリーさん(チェコセンター局長)

初手は和服姿が素敵なあきやまみみこさんによる「著名人のお墓を歩く」
各地の霊園にある著名人のお墓を道中の様子交えて紹介していきました。

著名人には普段簡単に会うことはできないが、お墓だったらいつでも会いに行ける。
お墓参りに行き、お墓の前で故人に語りかけたり、感謝を伝えたりする。

あきやまさんとカジポンさんはこのことをソウルトークと表現しました。
お墓の前で故人の魂と対話するのです。
あなただったら尊敬する著名人のお墓の前でどのようなソウルトークを行いますか?

それでは著名人のお墓を巡っていきましょう。

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江戸幕府第15代征夷大将軍・徳川慶喜の墓(谷中霊園)

谷中霊園は他にも三遊亭圓生、横山大観など、大人物のお墓がある。
が・・・

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猫が多いというところに思わず惹かれてしまった・・・
お墓の安らかな雰囲気とひなたぼっこ中の猫・・・
なんという絶妙な組み合わせ・・・猫とソウルトークしたい・・・

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名奉行・遠山の金さんの墓(染井霊園)

ソウルトークで遠山裁き、いかがでしょうか?
桜の咲く頃なんてピッタリかも。

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夏目漱石の墓(雑司ヶ谷霊園)

安楽椅子をデザインして造られたと言われています。
あきやまさんが著名人のお墓を訪れるきっかけになったのがこのお墓なんですね。

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忠犬ハチ公の碑(青山霊園)

飼い主である上野英三郎氏の側に立っています。
うちの犬の名前がハチ公にあやかっているので一度訪れたい。

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岡本太郎の墓(多磨霊園)

自身の世界をここまでお墓に昇華させているとは・・・
死して墓に眠り、なお巨大なエネルギーが溢れている・・・

5つの霊園で著名人のお墓を紹介してきましたが、最後は高野山のお墓を紹介。
高野山には企業のお墓が数多くあるという。

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UCCのお墓はコーヒーカップ

生前何をしてきたかを表す意味を込めているなら、まさにこれ以上の形はない。

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日本しろあり対策協会が造ったシロアリの供養塔

シロアリも生きものとはいえ、この境地にはなかなか達せられるものではない・・・

他、紹介された著名人や企業は・・・
鳩山一郎、力道山、芥川龍之介、谷崎潤一郎、竹久夢二、大久保利通、吉田茂、
北原白秋、江戸川乱歩、長谷川町子、向田邦子、岸田今日子、織田信長、豊臣秀吉、
グリコ、キリンビール、日産自動車、ヤクルト、etc・・・

というわけで、数々の著名人のお墓を巡っていきました。

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時に道中見つけたお店の美味しいごはんのことなど挟みつつ、
心温まるお墓参りの様子を語ってくれたあきやまさん。
こういったお散歩感覚のお墓参りもイイなあとしみじみ思いました。

みなさんも天気の良い午後の昼下がり、森林浴や公園に行くような感じで
のんびりお墓参りに行ってみてはいかがでしょうか?

お墓から世界の文化が見えてくる

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続いてはカルカルの大使館系イベント・チェコナイトでおなじみ、
チェコセンター局長のペトル・ホリーさん登場。

小さな頃、両親に連れられてよくお墓参りに行ったというホリーさん。
チェコにもお墓参りのための本があるという。
う~ん、お墓参りは意外とポピュラーなものだったんだなあ。

さて、ホリーさんはチェコのお墓を建築物という観点で語ってくれました。

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日本ではなかなか見られないデザイン

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がったアールヌーヴォや
ピカソが生み出したキュビズムなどといった様々な美術運動が
お墓のデザインにも大きく表れているという。

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中世ヨーロッパの雰囲気

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チェコの著名人のお墓も実に個性的

おお・・・これはカッコイイなあ・・・
お墓に対してカッコイイという言葉が自然に出てきてしまって驚いた。

ホリーさんはお墓を見るとその国の文化を感じることができると言う。
造られた年代により変化するお墓のデザインはもちろんのこと、
お墓参りの仕方なども文化の違いによって様々・・・
世界の様々な文化、あるいは芸術について知るために
お墓に目を向けるというのは斬新だなあと思いました。

●21世紀のデザイン墓・美墓

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休憩を挟み、株式会社大塚・代表取締役社長・大塚崇行さん登場(左から2番目)
大塚は墓石の販売など行っており「21世紀のデザイン墓・美墓」の取材にも協力。
その美墓の数々が紹介されました。

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ガラスの墓! これは美しい・・・

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ステンドグラスの墓

他ステンレスなど、墓石では主流といわれる御影石以外の素材で造られた墓も
今は数多くあるんですね。

だが、まさに21世紀というべき衝撃的な墓があった。

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人が通るとセンサーが感知して音楽を流す墓!

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しかもソーラーシステム搭載で電池切れの心配なし!

いやあ、いつの間にか墓もこんなに進んでいたとは・・・
そんなシステム的に進んだお墓や外観として美しいお墓が気になる方、
是非「21世紀のデザイン墓・美墓」を読んでみてください。

●世界の墓マイラー・カジポンさん登場!

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いよいよ大トリ! 巡礼期間23年! 墓参した恩人1300名以上!
世界の墓マイラー・カジポンさん、大阪からはるばるカルカルに登場!
こういうイベントは初めてということで開演直後は緊張気味のカジポンさんでしたが、
いざ出番になってみると・・・

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お墓は生きてるんです!

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お墓は語るんです!

熱いっ! 終始ステージに立ちっぱなし!
身振り手振りでお墓をこれでもかと熱く語るカジポンさん・・・
この男、熱すぎる!!!

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熱すぎて被写体ブレしまくり

こんなに熱い男は今までカルカルで見たことがない!
世界恩人墓巡礼に書かれたお墓参りに対する思いがビシビシ伝わってきました。

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マリリン・モンローの墓の真上に空いたスペース、オークションで落札価格億超え!

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墓から故人が出てくる墓! これは怖いっ!

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お墓の前でバイオリンを弾いていた人

故人が生前好きだった曲を弾いているのだろうか・・・
なんて素敵な光景なんだろう・・・

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お墓を語りだしたら止まらないカジポンさん。
エピソードが凄く面白いだけに今回の数十分だけで終わってしまうのはもったいない。
それにカジポンさん自身もこの様子じゃ全然話し足りないはずだ。
vol.2が来る日を楽しみにして待ちたい。

ラストは今回伝えきれなかった中から選んだ特別思いの強い50のお墓を
名曲「LET IT BE」にのせて紹介・・・

御礼を言わないと人生が先に進まない。貰いっぱなしではいけない。

カジポンさんの思いと「LET IT BE」の美しいメロディがカルカルを包み込む・・・
これ、反則だよなあ・・・
感動的なフィナーレに思わず目頭が熱くなってしまいました。

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お墓日和 vol.1 ~墓マイラーたちと美墓デザインの世界~

まさかここまで感動させられるとは思ってもみませんでした。
尊敬する著名人のことや世界の文化・芸術について知るお墓参りの魅力、
21世紀のデザイン墓、そして感謝の言葉を伝えたいという思いが伝わる
本当に素晴らしいイベントでした。

この日の一週間前、法事で実家のお墓参りに行ったばかりだったのですが、
もう一度感謝の言葉を伝えにいきたいなあと思いました。

(ライブレポーター・えの)