ネットとリアルをつなぐソーシャル飲食店

レトロ喫茶がお台場に開店!?『泉麻人の東京ふつうの喫茶店~喫茶と街と音楽と~』ライブレポート(10.6/5開催)

2010年07月12日

街を歩いていると、スターバックスとかドトールとか、
いわゆる「コーヒーショップ」は多く見かけますが、
「喫茶店」と呼ばれるお店が減ってきていることに気付きます。
そんな減ってきてしまっている喫茶店ですが、
今も昔もほっと落ち着ける「街のオアシス」であることには変わりありません。
そんな街のオアシスを求めて街歩きをする泉麻人さんの「喫茶店ブルース」が
「東京ふつうの喫茶店」として書籍化されました
その出版記念イベントがカルカルにて開催されることに。
喫茶店の歴史を紐解き、喫茶店との出会いを語り、喫茶店歌謡に耳を傾ける。
月に一度は「スナック」になるカルカルが、今宵は「喫茶店」に。
来場した全員がゆったりとした時間を過ごしたイベントの模様は以下から!

Photo01
今宵は「喫茶カルカル」!

喫茶店のイベントなので、お客さんの年齢層が高いだろうと予想して会場に到着した泉さん。
実際に年齢層が高めのお客さんが多かったのですが、
予想以上に若いお客さんもいた事に驚いていたようです。
確かに、喫茶店が少なくなっている昨今、
若い人は喫茶店に行く機会が中々無いでしょうからね。
むしろ、行ったことが無いからこそ、このようなイベントを通して
喫茶店と触れ合って知ってみたいと思うのかもしれませんね。

Photo02
ちなみに、これが今回出版された「東京ふつうの喫茶店」。
厳選された56店の喫茶店が収録されています。

日本の喫茶店の歴史というのは意外と古く、
日本最初の喫茶店と言われているのは東京の黒門町にあった「可否茶館」。
黒門町というのは、今で言う上野広小路のあたりだそうで、
寛永寺の門が黒かったから「黒門町」と呼ばれていたんだそうです。
喫茶店のことだけでなく、このように町の歴史まで語られる今日のイベント。
こういうのを聞くと、その町を散策してしまいたくなりますね。

Photo03
「さすがは泉さん」と、思わず唸ってしまうような話が続々と。

今回出版された「東京ふつうの喫茶店」にも収録されている様々な喫茶店が
写真のスライドを交えながら紹介されたのですが。
どの喫茶店も歴史を感じさせる外観を持っており、
「ここに行ったら、何かゆっくりとしてみたいなぁ」と思わせる風情を持っていました。
画一的なお店ではなく、それぞれのお店がしっかりと特徴を持っているところが
行ってみたいと思わせる所以なのかもしれません。

Photo04
例えば、本郷の東大付近にある喫茶店「万定フルーツパーラー」。
その場で絞ってくれるフルーツジュースも美味しいのですが、
「これを食べると東大に合格できる」と噂のカレーライスも絶品なんだとか。

Photo05
向島にある喫茶店「カド」。
フルーツジュースとくるみパンを売りにしているお店。
料亭に入る有名どころの政治家さんが、行く前に立ち寄ったりしていたりとか。

Photo06
御徒町にある喫茶店「丘」。
泉さん曰く「いい意味で不健全な匂いがするお店」。
確かに、ちょっと怪しさを持つ外観に惹かれてしまいそうです。

泉さんは、コーヒーに対してさほどコダワリは無いそうで。
一人でふらっと入って、「お店の佇まいとか、そこにいる人とかを眺める」ことを
普通の喫茶店の楽しみ方としているそうです。
喫茶店の落ち着いた雰囲気だからこそ、そのお店自体を楽しむことが出来るんでしょう。
こういうことを聞くと、すぐに感化されて喫茶店に行ってみたくなってしまいます。

Photo07
この他にも、現在のメイドカフェに繋がる「女給さんのいる喫茶店」とか、
「水出しコーヒーがダッチコーヒーと呼ばれる所以」など、
興味深い話が次々と披露されました。

イベント後半には、音楽ライターの鈴木啓之さんも交えて、
喫茶店とは切り離せない「音楽」についてトークが繰り広げられました。
喫茶店とかコーヒーを題材にした曲を中心として、
実際に曲をかけながらトークが進行しました。

Photo08
音楽ライターの鈴木啓之さん

Photo09
コーヒーの曲といえば外せないのが「コーヒールンバ」。
会場で流されたのは、勿論西田佐知子バージョン。

Photo10
高田渡さんの名曲「珈琲不演唱」(コーヒーブルース)。
この曲に登場するイノダコーヒーがコチラ。
ここのビフカツサンドは泉さんのお気に入りで、
京都に行く度に食べているそうですよ。

Photo11
あのCAROLもコーヒーについて歌ってます。

Photo12
ちなみに、鈴木さんのご実家も喫茶店を経営していたそうです。
新中野でやっていた喫茶店「ブラジル」。
写真に写っているのはお母さんだとか。

2時間半くらいのイベントだったのですが、時間を感じさせない、
終始ゆったりした感じの雰囲気を感じていました。
喫茶店というテーマと、泉さんの穏やかな語り口が
そのように感じさせたんだろうなぁと思います。
これなら、3時間オーバーのイベントとして開催しても大丈夫なんじゃないかな、と。
とりあえず、次のお休みにはカメラ片手に喫茶店巡りでもしてみませんか?
きっと、素敵な時間を過ごせるんじゃないでしょうか。

(うさげん/mixiカルカルコミュニティ管理人)