ネットとリアルをつなぐソーシャル飲食店

壮観!30種類以上の醤油をみんなで利き醤油!醤油アイスも登場!『究極の利き醤油の会~ほんとうに美味しい醤油を食べたことありますか?~』ライブレポート(10.7/25開催)

2010年07月27日

皆さんが普段使っている醤油って何ですか?
濃口、淡口、溜(たまり)など、いろいろな醤油がありますよね。
私の実家(愛媛)は濃口でかなり甘めの醤油です。
漁師の人がアジやイサキを分けてくれて、甘口醤油で刺身を食べるのが美味かった。

ところが、三重県の親戚が来た時、
「これ醤油ちゃうでー。こんなんじゃ刺身食えへんわー」
と言い、それ以降、自宅で使ってる醤油をわざわざ持ってくるようになった。
その持ってきた醤油で刺身を食べたら、これがしょっぱくて全然美味くない。
随分昔の話ですが、今でも印象に残っている出来事です。
このような経験をされた方、案外いるのではないでしょうか。

醤油は日本人の我々にとって最も身近で食卓にかかすことのできない調味料だが、
身近であるがゆえに「醤油のこと、実はよく知らない」という人が多いと聞く・・・
そんな醤油にスポットをあてたイベントをするのがカルカルです。
醤油について味わい、学び、楽しむ醤油イベント、ここに開催!

究極の利き醤油の会
~ほんとうに美味しい醤油を食べたことありますか?~

Soysauce01

ズラリと並んだ醤油の数々!
今回利き醤油のために用意された醤油はなんと30種類以上!

Soysauce03_2

いやあ、こんなにたくさんの醤油を一度に見たのは生まれて初めてだ。
これだけあると醤油の名前やラベルのデザインが見えてきて、その違いが実に面白い。

Soysauce08_2

おや・・・お土産袋の中に見たことのない不思議な醤油が・・・
「鮮度の一滴? へえ、最近は醤油も詰め替えになったのかあ」
なんてシャンプーかハミングと勘違いしていた私だが、
この不思議なパック醤油の謎は後程明らかに・・・

Soysauce07

熱心に醤油をカメラで撮影するお客さん達。

開演までお客さんとしばしの醤油談義。
調理師学校の生徒さんは、学校では濃口しか使わないので、
いろいろな醤油を試してみたくなったと言う。
酒店の社長さんは職人醤油.comの醤油リストを見ながら
「○○醤油の三年熟成、これが実に美味かった」などと話してくれました。

それぞれに醤油に興味を持っているお客さん達でカルカルは満席状態!

Soysauce09

そんな賑わいの中、いよいよ醤油イベント・究極の利き醤油の会、開演です!

Soysauce10

高橋万太郎さん(職人醤油.com 代表)

醤油に魅せられ、日本全国200以上の醤油蔵を巡ったという。
2009年には醤油ソムリエとしてテレビ出演するなど、多方面で活躍中。

Soysauce11

中戸川貢さん(NPO法人「食品と暮らしの安全基金」)

弓削多(ゆげた)醤油の見学施設「醤遊王国」の運営に従事し、
過去に醸造用タンクメーカー、日本酒メーカーにも勤めていたという醸造のプロ。
趣味はラーメン。

Soysauce12

藤村功さん(ヤマサ醤油株式会社 営業本部 マーケティング部 MD推進室長)

昆布つゆや昆布ぽん酢など、数々の商品開発に携わる。
江戸蕎麦の老舗「有楽町更科」を実家に持ち、そばへの熱い思いを持つ。

●利き醤油タイム!

プロフィール紹介&オープニングトークの間に利き醤油セットが配られ、
早くも利き醤油タイム!

Soysauce13

(1) 濃口醤油(本醸造)
(2) 濃口醤油(混合)
(3) 淡口醤油
(4) 再仕込み醤油
(5) 溜醤油

この5つの中から最も美味しいと思うもの、最も美味しくないと思うものの
アンケートを取ってみようという企画です。

Soysauce14

し~ん・・・と静かになるカルカル・・・お客さん、凄く集中してます・・・
この時点では5つの醤油が上記のどれに当たるのかは知らされていない状態。

Soysauce15

中戸川さん、藤村さんも実食。

では私も・・・う~ん・・・美味い! ここにキリっと冷えた日本酒があれば・・・
ってそうじゃなくてちゃんと利き醤油しないと・・・
どれも美味いが、一番はやはり長年実家で味わってきた甘口の醤油(緑)だな。
美味しくないやつ・・・しいて言えば最もしょっぱいと感じた赤か。

お客さん全員味わったところで、挙手によるアンケート集計!

Soysauce16

濃口醤油(本醸造)が最も人気が高く、溜醤油が最も人気が低いが、
それぞれ逆の味覚を持つ人も何人かいるのが面白い。
醤油は冒頭の話のような地域性が好みに強く影響するからなんですね。

興味深かったのが、好きな人も嫌いな人も同数だった濃口醤油(混合)
私が好きな甘口醤油は濃口醤油(混合)だったということを初めて知ったが
混合とは一体なんぞや・・・

●醤油の基礎知識 濃口醤油における本醸造と混合の違い

利き醤油を楽しんだ後は醤油の基礎知識解説へ。

Soysauce17

例えば塩味に注目すると、醤油の塩分濃度16%。
海水が3.5%だからなんと4倍以上濃い!
でも海水の方がしょっぱく感じるのは、5つの味成分が複雑に絡み合っているから。

高橋さん 「醤油はまさに魔法の液体なんです」

Soysauce18

醤油のできるまで、種類、製法、原料についても解説。
先に利き醤油をして醤油への興味がより増しているせいか、
個々のステップに必要な作業や脱脂加工大豆の解説がスラスラ頭に入ってくる。

そんな中、特に注目したのが濃口醤油の本醸造と混合の違い。
混合、私の好きな甘口醤油・・・

Soysauce19

本醸造の原材料は大豆、小麦、食塩などとシンプルなのに比べ、
混合はアミノ酸液、調味料、甘味料、保存料、カラメル色素、
うんたらかんたらなど、いわゆる添加物というやつが多く入っているのだ。
というより、添加物を使って甘くしているという方が正しいのかな。

う~む・・・これは衝撃の事実だ・・・甘口の理由は添加物だったのか・・・
普段添加物とか気にもしないが、そう言われると健康とか頭によぎってしまう・・・
というか、最も美味しくないのが本醸造で、最も美味しいのが混合な俺って・・・
そう思った時、中戸川さんが一言。

中戸川さん
「甘口醤油は苦手。添加物たっぷり・・・でも、これは文化。文化は否定したくない」

お、おお・・・そうだ、文化だ! 添加物、大いに結構!
保存も効くし、頼もしい限りじゃないか。
一人脳内で盛り上がり、なんと言われても甘口醤油が美味いんだと思い直しました。

●休憩中も利き醤油で大盛り上がり!

Soysauce20

休憩中はテーブル上に並んだ醤油の利き醤油!
好きなの持って帰って良しという大サービスで、
お客さんが一斉にテーブルへ雪崩れ込む!

Soysauce21

テーブルが盛り上がってる中、

Soysauce22

私はたたききゅうりを注文し、再度5つの醤油味比べ。
「あ~、本醸造は物足りねえなあ。やっぱ添加物だな~」
「おっ、溜醤油はたたききゅうりに合う。食材で醤油使い分けるのって面白い」
など、地味に楽しんでました。

●酸化しない醤油、ヤマサの新商品・鮮度の一滴

休憩後の第二部は醤油の保管方法の話から。

会社では美味い醤油を食べているが、自宅に帰ると2、3ヶ月前の醤油・・・
どうしても味の劣化が分かってしまう・・・なんとかしたい・・・
そう思った藤村さんが開発したのが冒頭に挙げた不思議なパック醤油、
ヤマサの新商品・鮮度の一滴!

醤油というのは空気に触れると酸化して、どんどん味が落ちていく。
その酸化を防ぐ一般的な方法が冷蔵庫への保管。
温度を下げることで劣化の速度を遅らせることができるのだ。
ただし、冷蔵庫に入れて冷えてしまった醤油は香りが立たないのが欠点・・・

醤油保管の理想はワイン。
瓶に移し変えた後、器具を使って空気を抜くのがBESTだが、家庭でやるには面倒・・・

Soysauce23

そこでこの鮮度の一滴!
なんと醤油を注ぎ足す際にも空気が入らず、開封後もほぼ真空状態を保つという。
このパックにより、香りを失う冷蔵庫での保管が不要、かつ酸化による味の劣化も防ぎ、
約70日間常温保管で最初に開けた時の醤油本来の味と香りが楽しめるというわけだ。

藤村さんの夢は全ての醤油をこのパックに詰めること。
近い将来、スーパーの醤油コーナーが一変するかもしれないですよ。

●デザートはしょうゆアイス!

しょうゆアイスってなんか突然出てきた感じがしませんか?
突然出てきてあっという間に世間に知れ渡った、そんな感じ。
醤油がアイス専用に作られるなんて誰が想像しただろうか。
そんなアイス専用醤油を使ったしょうゆアイスがイベント終盤に登場!

Soysauce24

ヤマサがみたらし団子をモチーフにして作ったという黒蜜風醤油。
マーブル模様が美しい。
私はチョコアイスの味がしたのですが、食べたお客さんはいかがでしたか。

弓削田醤油にも再仕込み醤油を使ったアイス専用醤油があるという。
濃口はアイスに合わないなんていう話も・・・
そう言われると自分で試してみたくなってしまいますね。

次は食べる醤油の時代がやってくるのではと藤村さんは予想し、
もろみを上手く使って何かできるのではないかと考えているんだとか・・・
醤油の懐はアイスに留まらず、まだまだ我々に驚きを与えてくれそうです。

Soysauce26

利き醤油で始まり、基礎知識に至り、しょうゆアイスで〆る。
醤油に染まった約2時間。
他にもディープな醤油話が満載で凄く楽しかったです。
それに醤油のこと何も知らなくても、終演後には自然と醤油の知識が身に付いていて、
楽しいだけでなくとてもためになるイベントだったと思います。

イベント帰り、思わずスーパーをはしごして醤油コーナー見て周りました。
醤油ボトルをくるくる回しながら、
「なるほど、イベント楽しんでそれで終わりではないんだなあ。
むしろここから醤油の奥深い世界に入っていくんだろうなあ」
なんて思いました。

今回醤油イベントに来たお客さんや来られなかったが興味を惹かれた方は、
それまでより少し醤油にうるさくなっているかもしれない。
だからこそ、第二弾がより楽しみになってくるというもの。
心待ちにしたいと思います。

(ライブレポーター・えの)