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市川染五郎カルカル降臨!!満員御礼!超盛り上がった『妄想歌舞伎ナイト』ライブレポート(10. 8/22開催)

2010年09月14日

カルカルで歌舞伎イベント! しかも登場するのは超ビッグネーム!

あらゆるマニアのかゆいところに手が届く、様々なジャンルのイベントが開かれてきたここお台場東京カルチャーカルチャーですが、ここでいきなりメジャーもメジャー、なんたって伝統芸能の歌舞伎をとりあげるとは、いったいどういう風の吹き回しでありましょうか。

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「カルカルでもっともやらなさそうなイベントがやりたいと思いまして。歌舞伎だと。」

とは、司会のテリー植田さん。おもいきった考え方です。

 

そしてお隣の素敵な着こなしの女性は、ロサンゼルス在住の文筆家、君野倫子さん。君野さんは染五郎さんのブログ執筆のお手伝いもしていらっしゃる方で、今回、「カルカル」と「市川染五郎」をつなぐ橋渡し役を務めてくださいました。

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「染五郎さんの妄想力があまりにも素晴らしいので、世の人に知ってもらいたいとおもい、

ブログの企画をはじめました」

 

さてそれでは早速ご本人登場であります。

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でたー!

 

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本物だー!

きゃー! いや、失礼しました。つい興奮してしまいました。

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かんぱーい! いや、すっかりいつものカルカルの風景ですね。

 

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一方、満員御礼の客席はカルカルとしては驚異的な女子率の高さ! 

お着物の方もちらほら。

染五郎さんの一挙手一投足にカメラが向けられます。

 

「最初は、全員くまどりのメイクで来てもらうイベントにしようとか、話していたんですよね」と早速、妄想力抜群の染五郎さん。じつは、ご自身のブログ『そめいろ』での君野さんとの共同企画SOME LABO 企画」で、様々な妄想を発表されているのです。

今回はくまどりメイクのドレスコードこそありませんが、その妄想企画の作品を多数紹介してくださいました。

 

さていったいそれは、どういう作品かと申しますと…

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最新作品「暗記ナン」

 

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「ナンと! 裏にうつる。」

 

台本を暗記することも日々のお仕事のひとつである染五郎さん。暗記したいことを書いて食べると暗記できちゃうという某アニメの秘密道具「暗記パン」に触発され、「あったらいいな」と妄想してしまったのがこの「暗記ナン」というわけです。

 

つづきまして…

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歌舞伎座の特徴的な舞台装置「廻り舞台」を…

大胆にもルームランナーに!

 

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取り扱い説明書「風」のビジュアル、細部まで作りこまれています。

染五郎さんのアイディアもとい妄想をこうやってきっちり形にするのが君野さんのお役目。あくまで妄想なので、実物ではなく説明書として形にしちゃうんですね。

 

いっぽうでこんな作品も…

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「せれぶカチューシャ」

実際の重量はカツラだけで何kgにもおよぶという歌舞伎のお姫様の衣装ですが、こうやってお手軽にカチューシャに! つけるだけでお姫様=セレブになれます。これ、歌舞伎座の売店にあったら買っちゃいます。たぶん。

こんな実用的アイテムも!(実用的なのか?)

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「顔パックしてるときって能面っぽくなるじゃないですか、

なので赤姫風メイクを入れたらいいんじゃないかと」

 

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歌舞伎十八番『暫』などに登場する敵役の衣装、腹だしもパジャマに!

「腹が出てても冷えません」

 

歌舞伎の衣装やメイクなどの要素には、「こういう役にはこういう衣装」というきまりごとがあったりしますが、エスプリのきいた妄想グッズを通じて、おもしろおかしくそれらを知ることができます。ていうか、「腹だし」とか、そもそも歌舞伎のビジュアルっておもしろいですよね。

 

「歌舞伎には視覚的に楽しめる要素も多いですし、スターウォーズのキャラクターやKISSのメイクにも取り入れられているじゃないですか」と染五郎さん。

「そういうのを見ると、くやしい面もあるんですよね」

 

ほほう。日本人としては日本の文化が世界に広がっている感じでうれしいですけど、歌舞伎のどまんなかにいる方からすれば、「自分がやりたかった!」というくやしさもあるのですね。これはけっこう意外な点でした。

 

荒唐無稽なファンタジー、アトラクション的な要素はディズニーにも共通するところがあると、さらに対抗意識を燃やす染五郎さん。

そんなくやしさを妄想企画にしているんだとか。

 

SOME LABO 最初の企画はずばり、「KABUKI ON ICE」。

 

「自分が新しい歌舞伎を作ることも、もちろん夢のひとつです」

妄想パワー全開の染五郎さんの作る歌舞伎、たのしみです。

 

■妄想工作 乙幡さん登場

 

さて、カルカルやデイリーポータルZのファンのみなさまであれば、SOME LABO企画の作品、なにかに似ている気がしませんか。

そう、ここであの乙幡啓子さんの登場です。

 

乙幡さんといえば、我らがデイリーポータルZで数々の妄想工作を披露してきた、プロの妄想工作人。

 

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たとえば、ぽかぽか気分になれるサーモグラフィ-セーター。

歌舞伎ファン、染五郎ファンでいっぱいの会場もこれには大爆笑&喝采。 

今回は「妄想」つながりのゲスト出演ということで、すごいつなげかたと思いきや、これが実にぴったりな人選でした。染五郎さんの妄想のうち、君野さんも実現できていなかったものを、乙幡さんが作ってきてくれちゃったのです。

 

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取り出したるは…

 

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石川五右衛門危機一発!

登場するなり「かわいい~!!」と女子率99%の会場は大合唱!

さっそく染五郎さん自ら、樽ではなくてゆでがまに日本刀をさしていきます。

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おっかなびっくりの染五郎さん。

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とびだした!あまりの驚きにぶれちゃってすみません。

 

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いやー染五郎さんも、そのできの良さに大満足のご様子です。

さて、乙幡さん、五右衛門制作過程を紹介してくださいました。

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元黒ひげにくまどりを施していく乙幡さん。

年末の干支人形づくりの風景のようです。

 

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そしてメイクを施された五右衛門は、楽屋の歌舞伎役者そっくり!

そしてもうひとつ、黒ひげの西洋刀を日本刀に加工していく過程でその奇跡は起こりました。

PP(ポリプロピレン)製の刀のペイントに苦労したという乙幡さん。

唯一、PPにしっかりペイントできる塗料を発見、それは…

 

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その名も染めQ! なんという運命のめぐりあわせ!

くわしい制作秘話は、デイリーポータルZの乙幡さんご本人による記事をぜひご覧ください。

『「黒ひげ危機一発」を和風に改造』

 

■後半は会場からの妄想を募集!

 

さて後半は、会場のみなさんにアンケートで答えてもらった妄想を紹介していきます。

 

はじめの妄想は「ソメーズブートキャンプ」!

オマケに「五右衛門のカツラ」がついてくる!歌舞伎の重い衣装とカツラで歌舞伎の様々な型を練習。ビリーのおきまりの励ましの代わりに、ときどき掛け声がとんだりして。

 

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「歌舞伎は常に腰を落とした体勢でやるのでたしかにトレーニングになりますよ」

と、テリーさんに即席歌舞伎の型講座

 

ほかにもディズニーパレード風の「歌舞伎パレード」、ルーレットで役を決める「ひとり三役ルーレット」。裏方一日体験などなど、お客さんの妄想ふくらみまくりです。

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そして、いきなり遠くをみて黙り込む染五郎さん。なになに??

どうやら妄想の世界に旅立っていたようです。

君野さんによれば、打ち合わせをしているとしばしばみられる光景とのこと。

 

そして本日もうひとつの企画、「みんなで歌舞伎の掛け声をやってみよう」のコーナーです。染五郎さんの屋号「高麗屋!」をみんなでせーので呼んでみたあと、「掛け声をかけてもらいたいひと」を募ります。

「はい!」といの一番に手をあげたのは、一度、掛け声をかけてみたかったというアベさん。染五郎さん、しばし考えたあと、「あべや!」とみんなで呼んでみることにしました。

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あべさん「まずこんにちは~」

染五郎さん&会場「あべや!」

あべさん「これぎり~!!」

 
うーん掛け声って気持ちがいいものですね!

さて、これぎり~と締めたあとですが、最後にどっきりが待ってました。

染五郎さんがぜひ会いたいと思っていた方がシークレットゲストとして登場!

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CG作家の秋元きつねさんです!

 

じつは客席でずっとご覧になっていた秋元さん。「気づかなかった!!」と染五郎さんびっくりです。どっきり大成功!

 

どっきりはこれだけではなく、なんと秋元さん、この日にあわせてショートアニメを作ってきてくれていました!

 

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KABUKI ON ICE」を実現した、「市川染五ロボ」の

フィギュアスケートベリーショートプログラム!

 

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か、かわいい。なにこの衣装!

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イナバウアーもCGならば氷すれすれ!

 

「僕がめざすのはこれかもしれない!」

CGは全部が妄想ですからね」

と意気投合のおふたり。

会場は最後まで大爆笑でお開きに。

 

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さっそく次の妄想をたくらむおふたりでした。

(リポーター:田村美葉)