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「ズーラシア」スタッフも降臨!すべての動物好き・動物園好きに贈る『森由民×やきそばかおるの“動物園図鑑” 第1章』ライブレポート(10.9/11開催)

2010年09月21日

秋の連休を間近に控え、「暑さが落ち着いてきたらぜひ行きたいレジャーランキング」があったら確実に上位に食い込む場所。それが「動物園」だ。まだまだ暑さが落ち着くところを見せてくれなかった9/11(土)の週末に、イベントの後半では「よこはま動物園ズーラシア」のスタッフ・田村さんもゲストに加えて、この「動物園」の知られざる魅力やより楽しめる方法、これまで足を運ぶことのなかった人も思わず行ってみたくなるような面白さを教えてくれた「森由民×やきそばかおるの『動物園図鑑』
第1章」が開催された。

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 中に入ると、いきなりトラとオカピの頭蓋骨がお出迎え。トラの牙、鋭かったです。

出演者は、動物園ライターの森由民さんと、動物写真家・ライター・構成作家
のやきそばかおるさんのお二人。

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森由民さん。「動物を取材するのが仕事、動物園でぼおっとすることが趣味。」と言うほどの動物好き。

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やきそばかおるさん。全国の動物園を制覇しまくっている猛者。動物のカメラ目線にぐっとくる「動物チラリズム」の写真集も発売中。

・動物園の魅力を存分に語る!

まずはお二人が、その魅力を語るところからスタート。
やきそばさんは「動物を見ると血圧が下がる!」という意外な話から、自身が撮りためた「動物チラリズム」や動物の寝ている写真などの紹介まで、実に豊富な写真によるプレゼンで動物園と動物の愛くるしさが存分に伝わってきた。

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これが「動物チラリズム」! か、かわいいぞ!(ヨダレを拭きながら)

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知る人ぞ知る鳥、ハシビロコウを紹介している場面。写真の伊豆・シャボテン公園のビルさんは長寿ゆえに動物園のなかでも威厳たっぷりだそうです。

一方、森さんのプレゼンでは「動物時間」というキーワードが登場。要約すると、人間の都合ではない動物独自の時間
が味わえるのが動物園であるから、そういった時間を動物園では過ごして欲しい、ということだそう。なるほど、それが動物時間。博物館でもただの展示会でも
ない「動物園」の特別さは、そこにあるというお話もあった。

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森さんのプレゼンは、このような不思議な注釈入りで進んでいくのです。

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右のライオン、実はホワイトライオンだそう。ホワイトライオンは油断すると(?)毛色が濃くなってしまうそうです。

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「動物時間」の説明。……伝わりますでしょうか?

・おすすめ動物本紹介!

続いて動物に関する本の紹介。

やきそばさんからは2冊。その名も「どうぶつ命名案内」(石田戢著
と「パンダ通」(黒柳徹子・岩合光昭著)。……なんて怪しいタイトルなんだ! と期待していると、期待通りの怪しい内容に会場からは笑い声も聞こえてきていた。

一冊目の「どうぶつ命名案内」は、各動物園で付けられている動物の命名方法、そして実際に命名された動物たちの紹介というもの。そして、そこで名付けられている名前がはっきり言って衝撃的。以下の写真に驚きが凝縮されているのでご参考いただきたい。

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このシュールさ。全部お猿さんの名前である。他にも「メヤスバコ」「ヤジキタ」「ヤクシャ」「コウムイン」などなど。コウムインて……。

 

二冊目の「パンダ通」は、「黒柳徹子さんはパンダが大好きなのである」と終始記述してあるというもの。書かれているエピソードたちがかなりヘンテコで、動物本としてだけでなく、ある意味黒柳徹子さんの奇人ぶりを垣間見れるタレント本としても秀逸な一冊と言ってもいいものだった。

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唯一命名したパンダの名前は豆豆(トット)ちゃんだそうです。自らを反映させてしまうほど好きなんですね!

森さんからはずっしりとした「日本の動物園」(石田戢著)のご紹介。こちらは言わば動物園の教科書みたいな存在らしく、動物園の歴史から海外の話まで、動物園を目指すものなら必ず読んでおきたい名著。森さんいわく、学術的にも優れているにもかかわらず、一つの読み物として通読も出来るように工夫されているところも見所の一つだそう。

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森さんはブクブク交換スタイルで本の紹介をしていました。

・ランドスケープ・イマージョンとは?

そして話はニューヨークの動物園・ブロンクス動物園へ。ここにあるコンゴの展示方法は「ランドスケープ・イマージョン」と言われている。

「ランドスケープ・イマージョン」とは、動物の自然の中での生息状況を再現させてそれごと展示することで、観客は彼らが生息している風景の中で動物たちに出会うといった感じ方が出来る方法のこと。森さんの言っていた「動物時間」に最も近い展示だと言えるだろう。

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ブロンクス動物園「コンゴの森」に行くときには厳かな気持ちになっているだろうことが、想像するだけでわかる。

 

この方法は日本の動物園にも採用されていて、大阪市の天王寺動物園の中にはアジアゾウのために「チャーン・ヤイ山国立公園」という架空の動物園も作られているそう。

そして、その精神は横浜のズーラシアにも……。というわけで、ここで一旦休憩!

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 先ほどの骨の周りに集まるお客さん。ズーラシアのスタッフの方がその説明を行っていました。

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こちらはおみやげのひとつ、ハシビロコウ・ビルさんのポストカード! 勇ましいです……!

・後半戦開始!

ここからのトークは、ズーラシアの田村さんをお迎えして、ズーラシアの魅力や飼育員の方から見た動物たちの話を興味深く聞かせていただきました。

以下写真によるダイジェストでどうぞ!

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 こちらがズーラシアの田村さん。

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ツシマヤマネコの展示・ズーラシア版「ランドスケープ・イマージョン」。その名も生息環境展示。森の中に溶け込んでいるイメージです。

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草を食べる動物、「リーフイーター」の紹介。4枚目の写真は草を入れておく特別な冷蔵庫。温度と湿度の管理がしっかりとされています。

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大食家、ということで紹介されたのがこちらレッサーパンダ。小さい体でいっぱい食べる。ウンチはコロコロした竹の葉の匂い(後で登場!)。

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頭がイイ! ということで紹介されたシシオザル。飼育員が鍵を閉めたあと、必ずそれが閉まっているかどうか確認するらしい。そんなことをするのはシシオザルだけ、とのこと。

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肉食系草食男子、ズーラシアのスマトラトラ! もちろんそれは個体の性格によるらしいですが、肉食動物でも草食男子のような大人しく優しい性格の持ち主はいるようです。

他にも「ズーラシアの飼育員のブログは面白い!(普段見れない動物の姿が見られるから!)」、「これから出来る予定のズーラシアのアフリカゾーンはそれだけで上野動物園全体の広さと同じ(つまりまだ完成していない)!」、「秋はイベントが沢山!(例えば、10/910/11には秋の大運動会・お客さん参加!を開催)」などなど、魅力的な情報が満載。

そんなこんなで、ついにお時間。

・最後はみんなでプレゼント争奪のジャンケン大会!

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やきそばさんにみんなで挑戦!

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そのプレゼントたち。

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勝ち残ったお客さん。うれしそうです。

そして締め。お二人から次回に向けての一言。

やきそばさん「次回はもっと動物の写真をいっぱい紹介したいですね」

森さん「もうやりたいことがたくさんでキリがありません」

「キリがない」いただきました! お二人のネタはまだまだ尽きることがなさそう!

 

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前述、レッサーパンダのうんちとそれを嗅ぐお客さん。これが全然臭くなく、竹の葉のいい香りなのです。
 

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ズーラシアのスタッフの方達。左から、田村さん、森さん、牧野さん。みなさんお疲れ様でした!

今回の記念すべき「動物園大会」の第一回目は「ランドスケープ・イマージョン」や「リーフイーター」などの普段聞き慣れない言葉も登場して、その点で大変勉強にもなった。一方で、そんなこと全く考えなくても動物の写真にひたすら癒されるとっても楽しい2時間半でした。

やきそばさん森さん、第二回目、期待していますよ!!!

(ライター/シュンスケ)