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Ustream、ニコ生中継者必見!! 視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣を伝授!月イチ大人気大交流イベント『メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)』ライブレポート(10.10/04開催)

2010年10月14日

 鼻歌から10分でサビ完成曲!? ネット中継でリスナーの心を掴む方法とは?

 今回も笑いあり、学びあり、出会いありとなった「メディア&コミュニケーション研究会」(メデコミ会)。広報や広告、メディア・マーケティングなどの「伝える」仕事に携わっている人たちのための同業種交流会で、なんと今年で10周年。これまで計100回以上開催され、のべ5000人以上が参加してきた業界最大級の同業種コミュニティです。主催は自己演出プロデューサーであり、自己演出マーケティングを手がけるビーンスター株式会社の代表取締役でもある鶴野充茂さん。東京カルチャーカルチャーでの「メデコミ会」も三度目となりました。

 トークライブの特別ゲストは、ジャニーズやAKB48の楽曲などを手がけたマルチシンガーソングライター・作曲家の尾飛良幸さん。映画や劇団の音楽、堀江由衣や田村ゆかりといった人気声優や、テニスの王子様ミュージカルにも曲を提供するなど、幅広く活躍しているミュージシャンです。「番組を作る感じで進めます」と意気込みを語る尾飛さん。今回のテーマ「テーマソングを舞台上で作る」と「ニコニコ生放送やUstreamでの視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣」を、どのように進行するのでしょうか。スタート前から期待が高まります。

Photo▲ご自身の曲「Present for You」を熱唱する尾飛さん。


■10分でサビ完成! 尾飛式「ハナ☆メロ」
作曲術

 まずは、鼻歌だけで曲を作ってくれる尾飛さんの「ハナ☆メロ」で、鶴野さん主催・ヒットとスターを生み出す公開打ち合わせ番組「まめさんテレビ」(http://www.ustream.tv/channel/mame3-tv)のテーマソングを、舞台上で公開作曲。鶴野さんが事前に用意した歌詞と「シャーデーやノラ・ジョーンズっぽく」という要望を合わせて、尾飛さんが曲を付けていくのかと思いきや……。「鶴野さん、歌いましょう!」といきなりの無茶ぶり。大汗をかきながらも、なんとか即興で歌った鶴野さんのメロディを受け、尾飛さん編集開始です。その場で録音した鶴野さん演奏のパーカッションと、尾飛さんのピアノ、ベースライン、ヴァイオリン、ドラムと、音を重ねていきます。

Photo_2楽器とキーボード、DTMソフトで鮮やかに仕上げていく様子に感動の嵐!

 実は鶴野さんの即興メロディは、いきなりの注文だったこともあり、やや不安定なメロディでした(「『ゲゲゲ』っぽいとの声もあり)。しかし演奏を厚くすることで、どんどん素敵な曲に大変身していったのです! その間、約10分。音を重ねるごとに洗練されてゆく様子に、会場中が驚きに包まれました。


■「レスポンスは番組の一部」尾飛式ネット中継の極意

 次のコーナーは、ニコニコ生放送やUstreamでの「視聴者巻き込み型番組づくりの秘訣」です。Ustreamやニコニコ生放送など、誰もが手軽にネット中継できるようになった昨今において、ヒット番組をつくるためには何をすれば良いのか。運営側ではなく、出演している側の人間としてのコツを教えてくれました。

 尾飛さんは、映画監督や女優さんとともに、バラエティ番組「魚介類TV」をニコニコ生放送で放送中。毎週日曜日20~21時半という、NHKの人気大河ドラマ「龍馬伝」とまるかぶりの時間帯にも関わらず、2000人もの視聴者数を誇るこの番組。なぜ人を集めることができるのでしょうか。

 尾飛さんは、ネット中継には発信する側、リアクションを起こすリスナー、それらを見るリスナーの3グループがあるといいます。リアクションを起こすリスナーとは書き込みをしたり、アンケートに参加するリスナーのこと。このグループは、全リスナーのうち4%と言われているそうです。

4発信者、リアクションを起こすリスナー、閲覧リスナーの3グループ

「書き込みにリアクションすることはとても大事。テレビは(リスナーに)ツッコミを入れないけど、ネット中継はリスナーの意見を拾ってツッコミを入れるという形が取れる。」
「自分の意見が読まれると、リスナーは結構嬉しいんですね。だから、進行をしながら(コメントが流れる)画面を見ることは非常に大事。」

尾飛さんは、リスナーとのやりとりの必要性を強調します。

「(リアクションを起こす)4%とその他リスナーは流動的。しかし固定ユーザーを作りたい場合は、この4%をかっちり確保することが大事。」
「(やりとりをしていると)内容が膨らみ、番組が面白くなります。書き込みとやりとりが番組の一部になるんです。」

 リスナーとのやりとりがコンテンツとなり、その他リスナーをも楽しませることができる。リアクションをとってくれるリスナーと一緒に、リアルタイムで番組を作って行くことが、ネット中継ならではの番組作りに繋がるといいます。
 また尾飛さんは、ニコニコ放送側の方から「ラジオ番組を意識して作った方がいい」と言われたそうです。はがきを読んで答える、突然電話をする。そういったラジオの手法が、ネット中継でも有効なのだそう。また意見を募集することも効果的だと言います。

「リスナーはいつ自分の意見が読まれるかもしれないと期待し、番組から離れられなくなるんですね(笑)。」

なるほど! これもネット中継ならではのテクニックの一つですね。 その他、こんなアドバイスがありました。

・厳しいツッコミに凹まない
一番大事なのは、コメント見ても凹まないこと。ニコニコで放送してるとひどい書き込みもあるが、気にしない。

・書き込みがない場合の沈黙が怖い

リスナーに頼ってしまっている。リスナーとのやりとりを意識しすぎてしまって、番組を考えていないのではないか(コメントしか読まない、アンケートばかり取るなど)。書き込みが無くても番組が成り立つようにしておく必要がある。

・大手テレビ局の番組作りを意識しない
Ustream、ニコニコ生放送の面白いところは、生でつぶやけるところ。コンテンツ先行で、リスナーが取り残されてしまわないように注意。

・Ustreamとニコニコ生放送の違いって?
画像と音声。Ustreamが悪いというわけではないが、ニコニコ生放送の方が良い。特に音質はニコニコ生放送の方が圧倒的。

・そもそも見ているユーザーが少ないのですが……
1人しかいなくても落ち込まないで欲しい。1人がとても大事。その1人がいつも来てくれて、2人でチャットしてくれても良いと思う。

 尾飛さんは最後に、「自分のファンを作るつもりでやってほしい」とアドバイス。これらのことを継続してやっていれば、自然とファンはついてくると言います。多数あるネット中継の中から、あなたの番組を見てくれている人を大切にする、リスナーとのやりとりを楽しむ、ネット中継ならではの面白さを存分に取り入れる。単純なようで、実は気付きにくいことかもしれません。

2壇上も会場も、笑顔溢れるトークショーでした!


■笑顔いっぱい! 本日のメイン・名刺交換会

 尾飛さんのトークライブで暖まった会場では、いつも以上に笑顔溢れる交流が行われました。「メデコミ会」には、参加者全員に「名刺交換する」「交流する」という目的があるため、ためらうことなく話しかけられるというメリットがあります。異業種業界のことを知りたい人、人脈を作りたい人はもちろん、単純に話をしたいひとも楽しめる空間です。

Photo_4

 次回の「メデコミ会」は11月3日(月)。トークライブの特別ゲストは、マイクロソフト株式会社のソーシャルメディアリード・熊村剛輔さんです。毎週月曜日 、東京カルチャーカルチャーでお待ちしております!(ライター:鶴ひより)

Photo_3▲マイクロソフト株式会社のソーシャルメディアリード・熊村剛輔さん

メディア&コミュニケーション研究会(メデコミ会)
http://www.kohoman.com/event/

尾飛良幸公式サイト
http://www.milmil.cc/user/dvoice/