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よーく考えよう、保険のこと、お金のこと!ツイッター発×史上初前代未聞の保険エンタメトークバトルイベント満員御礼!『第1回保険見直さナイト』ライブレポート(10・10/23開催)

2010年11月06日

よーく考えよう!保険のこと!お金のこと!

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「よーく考えよう、お金は大事だよ」

アヒルがそんな歌を歌うCMソングをご記憶の方も多いと思います。
CMの好感度も高く、「かわいいCM」とたくさんのメディアで取り上げられました。
さて、このCM、どんな会社のCMだったか覚えていますか?

銀行?消費者金融?いいえ違います。

「生命保険会社」です。

あなたに万が一の事態が起きた場合、
一定の掛け金を払っておけば、お金が下りる、それが保険です。
がん保険、通院保険などの生命保険、自動車保険などの損害保険…
中には「ホールインワン保険」なんて変り種もあります。

さまざまな保険が売られる世界有数の保険大国日本。
個人の買う金融商品で一番多い割合を占めるのは、
株でも投資信託でもなく、「保険」だといわれています。

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しかし、周りを見回して、ためしにきいてみてください。
「あなたはどんな保険に加入していますか?
 保障内容はどのようなものですか?」

自分が加入している保険の保障内容について、
説明してごらんと言われて、きちんと説明できる方は
ごく一部だと思います。

私自身も、そうです。

就職したときに、最初に名刺を受け取ったのは保険の営業さんでした。
「保険に入るのは大人の責任ですよ」なんていわれて、なんとなく
そんな気がして、保険に入ったものでした。
中身も吟味せず、毎月安くない額を支払いつづけていました。

今回、東京カルチャーカルチャーで行われた「保険見直さナイト」は、
保険がどんな商品かを分かりやすく説明し、その上で、保険に入る
意味とは何か、会場にいた皆さんに問いかけてくるイベントでした。

毎月安くないお金を払い続ける金融商品「保険」。
このレポートをきっかけにして、読んだ方が保険を見直す
きっかけになれば幸いです。

一度このCMソングを口ずさみながら、
保険の契約書類をたんすから引きずり出して、
その中身を見直してみませんか?

「よーく考えよう、お金は大事だよ」

ツイッター発、本音でぶつかった史上初の生命保険トークバトルイベント!!

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(おそらく)史上初の保険エンタメイベント「保険見直さナイト」は、
東京カルチャーカルチャーで「インデックス投資ナイト」を開催している
インデックス投資交流会のメンバーの発案により実現しました。

そのきっかけが、実はツイッター上での保険に関する議論でした。
「保険を考え直すイベントをやりたいです」とツイッターで
カルチャーカルチャーに問合せしてきたのは、司会のえんどうやすゆきさんでした。

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えんどうさんのアイディアに賛同した投資ブロガーの十一屋さんの
サポートがあり、今回のイベントは実現しました。

集められたのは、ファイナンシャルプランナー、マネー誌編集者、
保険代理店の方、そして生命保険会社の方。
保険の意義について熱い議論が交わされました。

早速議論の口火を切ったのは、保険代理店を営業しており、
「生命保険のウラ側」という本を著した後田亨さん。

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「一般の方が検討する保険のほとんどが検討に値しないことが多い。」と
一刀両断します。その理由とは……

「保険が向いてるのは「滅多におきない」「起きたら経済的に大変なこと」です。
 当たってもうれしくない宝くじと考えるとわかりやすいですね。
 保険会社が胴元の宝くじです。」(後田さん)

そういえば昔読んだ本に、保険ビジネスは、大航海時代の際に
インドに出かける船が遭難したときの損失を抑えるために
掛けたのが最初だったと書いてあったのを思い出しました。
まさに「滅多におきないが、起きると大損失なこと」に対する
「保険」だったんですね。

「ところが、今は誰でも起きること(通院など)が支払い条件になっている。
 すると当選金額が小さくなる。宝くじの意味がなくなってしまうんです。
 10万とか20万という金額のために保険は入るべきものなのか。
 掛け金の割に、当たり金額が小さく高いくじなんです。」(後田さん)

また、「学資保険」など、子供の成長にあわせお金を掛けるタイプの
保険についても後田さんは次のように指摘します。

「保険はいつ起こるかわからない出来事に備えて掛けるもの。
 進学など、いつくるか分かるものに対しては不要です。」(後田さん)

「ほとんどの独身の方にも必要ないものです。親御さんにお金を残したいという
 方もいるが、親御さんも納得してくれるのでは?」(後田さん)

後田さんのストレートなプレゼンを冷静に受け止めるのは、
保険会社からやってきたお2人。
オリックス生命保険の越川直穀さん、そして、ネクスティア生命保険の金村聖正さん。

越川さんは自身の保険契約状況を明かしながら、
「保険は価値観なんです」と説明します。

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「4000~5000円の掛け金を高いと思うかどうか。
 貯金で万が一の事態をカバーできるのか。
 人によっては数万円の入院費用が大きい金額と思うこともある。
 入院する確率が5%だと言っても、実際入院したら、確率は100%と感じる。
 できるだけゴージャスな環境で(例えば個室入院で)治療したい人もいる。
 保険を掛けるかどうかは、その人の価値観によって決めればいいんです」(越川さん)

金村さんも、「私自身は医療保険に入っています。
入院したらいい治療を受けたいからです。」と語り、次のように注意を促しました。

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「保険の可否を検討する上で注意すべき3つのポイントがあります。
 1つ目は、入院したときの治療費に対する不安。
 ただ実際には治療費は健康保険でまかなえます。
 2つ目。これは私が医療保険に入った理由ですが、
 自ら個室、少人数の部屋に入りたい、と思った時に、
 差額ベッド代がかかります。
 大部屋ではなく、1人で治療に専念したいときには有効です。
 3点目。自営業などで、自分が入院すると、収入が途絶えてしまいます。
 以上を考慮して保険に入るかを決めていただければいいと思います。」(金村さん)

一方、中立の立場の日経マネー羽生祥子さんは、次のように語ります。

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「日経マネーでアンケートをとると、保険に関しては熱心です。
 今加入しようか迷っている保険は、と聞くと、ほとんど医療保険。
 独身女性の方が関心を示されるケースが多いです。
 一般の方は、越川さんのように考えていないで、
 ぼんやりと保険に入ることが多い。そこは問題だと感じています。」(羽生さん)

けどぼんやりとしていなくても、保険の中身って分かりづらいことが多いですよね。
「よく分からないまま保険に入らない」方法はあるのでしょうか?

「提案書を見て、自分で理解できるものに入ることです。
 保険以外の名前が入っているものは危険。
 入るなら、自分が分かる範囲にすることです。
 分からないものには近づかないこと」(後田さん)

 
なるほど。「自分が分からないものには入らない、
分からないものはきちんと説明を受ける」ということですね。
「保険の分かりづらさ」については、こんなアドバイスも。

「特約が組み合わさったものは分かりにくくなる。
 見直すにもどこから手をつければいいのか分かりづらいです。」(十一屋さん)
 
「ぼんやり入っている方は特約を色々つけている方が多いですね」(越川さん)

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イベントの企画・進行を担当した、投資ブロガーの十一屋さん。
 
特約には、別の契約を解除しないと解約できないものなど、
入り組んだものも多いそうです。

また、最近話題のネット専業の生命保険は自分で見積を作れるので、
それを参考にするといいという意見もありました。

ちなみにネット生命保険は、自分の死後などに周囲がネットに疎いと
手続きできないという誤解もあるそうですが、実際の契約書面は
紙の証券で送られてくるし、連絡先も明記されているとのこと。

「ネットで売ると、保険料が安くなります。
 好きな時間に検討申し込みが可能です。
 マイページでの管理ができ、解約もネットから可能です」(金村さん)

安価な保険という点では、
とみん共済や県民共済についてもパネラーからの高い評価が続きました。

「共済のマイナス点は、上限額が低いことくらいです。
 他の保険会社に見習って欲しいくらいですね。
 保険会社よりも、情報開示もされています」(後田さん)
 
「安価でいい商品です。保険の選択肢は、ネット専業保険か、共済か、
 会社のグループ保険がいいと思います」(花輪さん)

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ファイナンシャルプランナー花輪陽子さん。
保険について無料相談を受けることもあるそうです。

みなさんもネット保険会社の見積もりや、共済の資料などをみて、
自分の入っている保険と比較してみてはいかがでしょうか。

保険見直さナイトをきっかけに、保険業界を見直そう!?

熱い議論を交えながら、おそらく史上初の保険エンタメイベントは
幕を下ろしました。

保険って、たくさんの人が入っているにも関わらず、
なんとなく「よく分からないもの」だと思います。

それは今まで詳しい説明を避けてきた保険業界のせいかもしれないし、
あるいは、保険について知らずになんとなく入り続けた
わたしたち消費者のせいかもしれません……。

その事実を満員のお客さんと共に確認できただけでも、
非常に意義の深いイベントだったと思います。

最近は、ネット専業保険会社が保険の原価を開示をするなど、
業界内でも「保険」という商品を消費者目線で「見直す」
機運も高まりつつあります。また、この日編集さんが登壇した
マネー誌「日経マネー」では、保険業界からの広告をとらず
公正な記事で保険について論じているとのこと。

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日経マネーの鈴木編集長が飛び入りで宣言。
「以前、広告部から、保険会社の記事についてこの記事はやめてほしいと
 クレームきたが【いいよ、書け】といったことがある。以来、
 保険会社からの出稿はありませんが!」

また、このような消費者から厳しい視線を浴びることになるであろう
イベントに、オリックス生命、ネクスティア生命という保険会社2社の方が、
きちんと出向いて、ネガティブな意見もしっかり受け止めて
議論に臨み、お客さんの前で保険という商品について説明してくれました。

たぶん、数年前だったら、どこの生命保険会社も
こういうイベントに、人を出そうとしなかったでしょう。

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保険会社のお2人が登壇したからこそ成立した熱い議論。
保険について問題提起を続けた後田さんも、自身のブログで
イベント直後に、「彼らに敬意と感謝の意を表したい」と書いていました。

これは保険に関する世間(保険業界含む)の価値観が、
変わりつつある兆しだと思います。

徐々に、情報は、開かれつつあります。あとは、消費者が
それを知ろうと学ぼうとすれば、保険という商品が、
もっともっといいものになっていくのではないでしょうか?

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真剣に学ぼうとするお客さん。

「お金」は大事だとは分かっているけど、なんとなくお金について
けちけちしたりするのはかっこ悪いという風潮もあります。
特に金融教育が進む諸先進国に比べ、日本では体系だった
金融に関する教育がほとんどおこなわれていないという現状もあります。

だけど、買い物をする前に、ちょっと勉強して、ちょっと考えるだけで、
大きく損したり、得したりすることが、たくさんあるのです。

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ツイッターで質問を募集し、パネラーがその場で回答。鋭い質問ばかりでした。

「お金のことをちょっと大事に思おう」という機運が、
こういうイベントをきっかけに、見直されたらいいな、と思います。
そうすれば、いつか保険業界全体の見直しも進んで、
保険という商品が、もっともっと、消費者目線でよくなっていくと
思うんです。

そう。よーく考えましょう。お金は、やっぱり大事なんです。

その事実を確認するために、まずは箪笥から証券をひっぱりだして、
あなたの保険、見直してみませんか?

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協力いただいた会社さんから、全員当選というたくさんのプレゼントも頂きました!

(河原あず/東京カルチャーカルチャー)

※当レポート執筆には、以下のイベント実況を参考にいたしました。
この場を借りて御礼もうしあげます。

「第1回保険見直さナイト まっき~の議事録」
http://ameblo.jp/macky0108/entry-10686118749.html
http://ameblo.jp/macky0108/entry-10686121974.html