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「第3回インデックス投資ナイト」ライブレポート!(11.1/9開催):仲間と一緒に不況を乗り切れ!3年連続の満席御礼!今注目を浴びるインデックス投資家による投資イベント完全レポート!

2011年02月05日

インデックス投資、脚光を浴びつつある今だからこそ「基本に帰る」!

マネー雑誌や経済新聞で、今話題の投資法があります。
長期投資と分散投資の利点を最大限にいかした投資法、
「インデックス投資」です。

そのインデックス投資を実践するインデックス投資家120人を集めた
イベントが、東京カルチャーカルチャーで3年連続で開催されました。

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インデックス投資なんて聞いたことがない、という皆様。
それは、正直な話、至極もっともだと思います。
レポートを書いている私も、去年、インデックス投資ナイトの
第1回で、その単語を知ったくらいです。

けど、一昨年のイベントの会場の、静かな熱さに胸を打たれ、
それがきっかけで私自身も投資をはじめることになりました。
もう投資生活も1年半を過ぎようとしています。

最近では、マネー誌や経済新聞などでインデックス投資が
話題になることも増えてきました。

しかしそんな今回だからこそ、イベントのテーマはこれでした。

「基本に返ろう!」

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長引く不況、年金不安などで個人が安心して参加できる資産運用が
注目を浴びる中、インデックス投資は徐々に個人投資の世界で
浸透してきているようにも見えます。インデックス投資ナイトも
満席という動員を維持したまま3回目を数えました。

そんな脚光を浴びつつある今だからこそ立ち止まり
「基本」そして「原点」に返るのは、確かに大事なことのように思えます。

投資をやっている人も、そうでない人にも覗いてみてほしい。
第3回インデックス投資ナイトは、それだけ可能性に満ちた
イベントになりました。

インデックス投資ってなんだろう?そして、そんなイベントが
どうやって成立しているのだろう?なぜチケットが完売するくらいに
多くの人がこのイベントに熱心に参加するのだろう?

これは、そんな素朴な目線で書かれた、
インデックス投資の世界を覗きたい人にささげるレポートです。
 

そもそもインデックス投資ってなんですか?

イベントに参加するのは、
山崎元さん (経済評論家 楽天証券経済研究所客員研究員)、
カン・チュンドさん (晋陽FPオフィス代表 インデックス投資アドバイザー)、
内藤忍さん (マネックス・ユニバーシティ 社長)、
竹川美奈子さん(ファイナンシャルジャーナリスト)という、当イベントでは
すっかりおなじみの面々に加え、初参加のパネラーとして
投資信託評価会社のモーニングスター社より、
朝倉智也代表取締役COOが加わりました。

今回のテーマは、先述したとおり「基本に帰ろう!」
というわけで、早速司会の投資ブロガーイーノ・ジュンイチさんから
こんなお題が。

「インデックス投資って、そもそもなんですか?」

ロマンチックでユニークな回答をしたのは、カン・チュンドさんです。

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カンさん「一言言うと【選ばない投資】です。
     空をみるとたくさん星がみえるでしょう?
     今までは【あの星がいいな】と星(銘柄)を選ぶ投資だった。
     でもインデックス投資は星空全部買えばいいという投資なんです。」

そう、インデックス投資は、たとえばニフティ株とか富士通株とか
銘柄を選んで行う投資とは違い「日本市場」「米国市場」「新興国市場」などの
銘柄をちょっとずつ、丸ごと、うまいバランスで買う投資なのです。
(※詳しくは去年のレポートもご参照下さい。
http://tcc.nifty.com/report/6771

カンさんがこのインデックス投資の特徴を端的にロマンチックに説明すると
会場の熱がふわっと上がりました。

じゃあ、星空全部、つまり、その市場の銘柄を丸ごと買うと
どんないい点があるのでしょうか。

カンさん「商品、債券、アメリカの株式、先進国23カ国、
     インデックス投資信託を買えば、全部丸ごと買うことができます。
     たくさんの銘柄から選ぶ必要がないからコストがかからず、
     管理がしやすいので初心者でも入りやすいです。」

つまり「いろんなジャンルの投資商品が、気軽に安く買える」というわけです。

インデックス投資のパフォーマンス…つまり損益は、
投資した市場の平均値の結果にしかなりません。100点も0点もとらない、
あくまで偏差値50しか狙わない投資といったところでしょうか。

投資する会社を選んで株を買うのに比べて、なんだか物足りない気も……。
しかしそこがいいと、モーニングスター社の朝倉さんは述べます。

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朝倉さん「市場平均でいいというのがインデックス投資、
      それに対して投資対象を選ぶのがアクティブ投資です。
      アクティブ投資は銘柄(カンさんの言う「星」)を人が選ぶため
     コストや手間がかかります。しかし過去10年の実績を見ると、
     (日本の大企業の株価の高さの平均値である)TOPIXの
     パフォーマンスをアクティブ投資信託が上回った年は
     3年しかないんです。」

朝倉さん「たとえば、2000年にTOPIXを上回ったアクティブ投資の商品は21本しか
      ありませんでした。2年目、3年目と継続してTOPIXを上回る
      投資信託を残していくと、毎年どんどん減っていきます。
      そして8年目には、TOPIXを上回り続けた投資信託は
      わずか2本だけとなりました。」

続いて、アクティブ投資をするファンドマネージャーだった経歴もある
山崎さんも、こう断言しました。

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山崎さん「私は昔ファンドマネージャやっていましたが、アクティブファンドの
      平均がインデックスファンドの平均に負けるのは事実です。
      また、将来にわたってパフォーマンスがいいアクティブを選ぶのは
      不可能といっていい。」

世の中には無数のファンド(投資信託商品)が世に出回ってますから、
平均点以上を何年にもわたりとり続けられる投資信託を選び抜ける確率は
1%にも満たないということですね。

その上、インデックス投資の方がかかるコストが低い。
手堅く平均を稼げる上に、手数料も引かれないから、
インデックス投資は結果的に投資家にとってプラスになる
……というわけです。
 

まずは勉強?それとも論より実践?インデックス投資の始め方。

さて手堅く、ローコストで投資を続けることができるインデックス投資。
日本ではまだまだマイナーな投資法とも言える投資法ですが、
ではどうやってはじめたらいいでしょう?

朝倉さん「まずはネットで調べることですね。自分で情報を集めること。
      日本の株でいうとTOPIX、日経225などいろんな指数
     (インデックスファンドが目標とする平均値)がある。
      それぞれの特徴を理解するのが大切です。
      コストを知ることもまず大事です。販売手数料、信託報酬、
      ファンドの取引規模の大きさなどはファンドによって違いますから」

マネックス証券の内藤忍さんは、アセットアロケーションについて
簡潔に説明してくれました。

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内藤さん「日本株、不動産、外債……色々な銘柄を組み合わせます。
      (その組み合わせの配分をアセットアロケーションと呼びます)
      その比率は人によって違います。それぞれの資産をどう組み合わせるか
      考えるのが大事です」

山崎さん「まずはどういう投資をするか考えてからはじめましょう。
      最初何冊か本を読む。インデックス投資の利点、期待リターンを
      決めてアセットアロケーション決める。はじめるにあたって、
      多少の理屈は勉強しましょう」

まずは、「調べる」「勉強する」「知識を身につける」「計画を立てる」のが
大事という意見……なるほど。けど最初はちょっとハードルが高く感じるかも……。

そんな風に感じたあなたも、不安がる必要はありません。
「論より実践、まずは行動」という意見もパネラーからでてきました。

家計の把握、損失していい金額の試算など事前準備の大切さも
説いた上で竹川美奈子さんは次のように語ります。

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竹川さん「考えすぎてはじめられない人が増えてます。
      運用コストも毎年かわるのでどれが一番優位なのかわからない。
      まずは低コストのベスト3のファンドから選ぶのがいいと思います。」

カンさん「習い事を始める前に体験しにいくことあるでしょ?
      投資にはお試しはないけど、積立投資をやれば
      月1,000円からできます。まずは、はじめてみましょう。」

さらに、カンさんからはこんな一言も。

カンさん「重要なのは、自分にあわなかったらやめてもいいということ。
     そして最初から無理をしないことです。余裕できたら積立てを増やして、
     例えば子供できたら減らせばいい。」

自身のライフスタイルにあわせて、上手に投資と付き合っていくのが、
インデックス投資を長く続ける秘訣なのですね。
 

仲間と共に続けよう!「インデックス投資の続け方」

とは言うものの、投資を続けるのは、決して簡単なことではありません。
特に、世の中が不景気になると、投資を続けるのは勇気が要ります。
中には、先のサブプライム不況、リーマンショックで、
投資資産が半分になったという方もいるそうです。

しかしそんな中でも投資は継続するのが大事だと、
パネラーの皆様は口をそろえます。

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実は、値下がりしている時こそ、安くインデックス投資信託を
購入することができます。そして10年、20年、50年と長期的にみえば、
景気はいつか回復し、持っている資産が回復し、利益を出す可能性が、
高いからです。これは過去のデータで実証されていると言われています。

しかし、理屈ではわかっていても、資産が値下がりしているのを
我慢するのは、本当に難しいのです。
好景気になるとたくさんの人が投資をはじめる反面、
不況になるとたくさんの人が投資を途中で投げ出してしまいます。

では、どうやって続ければいいのでしょうか?

内藤さんの言葉に、重要なヒントが隠されていました。

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内藤さん「続けるには、仲間を作ることです。
      皇居ランって、皇居の周りをランニングするグループがあるけど、
      あれはグループになってるから続くんです。
      投資も一緒。やめなくてよかったねと励まし合いましょう。」

例えばある投資ブロガーさんは、毎月地元近くの飲み屋に
インデックス投資家を集めて、飲み会を開いてるそうです。

内藤さんによれば、内藤さんがリーマンショックの時期に
その飲み会に顔を出したときは、本当に皆さん、暗い顔をしていたとか。

内藤さん「けど苦しいときもみんなで本音いいあってました。
 そして、今はみんな【続けてよかったね】と話してるんです。」

内藤さんの意見に同意したのが、竹川さんです。

竹川さん「内藤さんが言っていたのと同じで、ネットでもリアルでも投資仲間を
      作っておくことが続ける秘訣です。【投資家が集まる夕べ】
      という集まりを始めたのもそれが大きいからです。」

竹川さんは「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」という会を主催しています。
毎月第一水曜日に、六本木のカフェで定期開催しており、
ネット上で簡単に申し込めるそうです。

そういうオフ会に参加するのは若干ハードルを高く
感じる人もいるかもしれません。

しかし、もう少し広い解釈をすれば、このインデックス投資ナイトも、
投資仲間と同じ時間を共有することで、お互いを直接的、間接的に
勇気付ける場といえるかもしれません。

多くのインデックス投資家さんが、ブログを持ち、ツイッターをやって
情報交換していることも大きなヒントです。情報を持ち合い、時には
助け合い、時には叱咤しあい、慰めあうことで、苦しい不況を乗り越えようと
しているわけです。ネットで出逢った人たちも、立派な「仲間」です。

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「仲間と共に、不況を乗り切ろう!!」

インデックス投資ナイトは、1年に一度投資仲間と時間を共にして、
投資家としての原点に立ち返る、そんな場だといえるかもしれません。
 

「自らの手で投資環境を良くしたい!」~2つの「原点」確認

第3回を数えるインデックス投資ナイト自体の
「原点回帰」を象徴するような出来事も、2つありました。

1つは、毎年恒例で投資ブロガー主催で開催される
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2010」にて、
一昨年同アワードで最優秀賞を受賞した
「STAMグローバル株式インデックスオープン」が最優秀賞に
返り咲いたことです。

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一昨年前、120人の投資家の前で、この東京カルチャーカルチャーで
約束した「あること」を2010年に実現したことが、
投票したブロガーからの高評価につながりました。

「資産総額が増えてきたら、信託報酬の値下げも検討します!」

つまり、ファンドが成長してきたら、投資家への感謝もこめて
値下げをするかもと宣言し、誕生から2年経った2010年、
見事に実現したのです。

この二度目の最優秀賞受賞について、
Fund of the Yearを主催するrennyさんは
「放流した鮭の稚魚が、成長して地元の川に戻ってきたみたいな
 心境です。意義深いですね」
と笑顔でコメントしていました。

優秀なファンドを投資ブロガーの手で選ぶというブロガーにとっての原点確認と、
投資家との約束を果たし戻ってきた、投資家のためを思って作られたファンドの
原点確認が、そこにはありました。


2つ目の出来事。それは、パネラーの山崎元さんと、
お客さんとして毎回インデックス投資ナイトに足を運んでいた
投資ブロガー水瀬ケンイチさんの2人が、一昨年開催された
第1回インデックス投資ナイトで知り合い、それがきっかけで
投資入門書「ほったらかし投資術」を共著で書き下ろしたことです。

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「ほったらかし投資術」共著者の山崎さん(奥)と水瀬さん(背中)

この日は、山崎さんのポケットマネーで、
お2人のサイン入りの「ほったらかし投資術」が
会場の全員にプレゼントされました。

山崎さんは会場にこのように語りかけました。

「【ほったらかし投資術】はこのイベントのおかげで生まれました」

そう、多くの投資家にとってのよりよい投資の方法を
提案すべく編まれたこの本は、わずか一昨年前にうまれた
「インデックス投資ナイト」を原点にして、生まれた本だったのです。

企画者のえんどうやすゆきさんは、イベントの冒頭に、このような挨拶しました。

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えんどうさん「投資家自身の手で投資環境をよくしたいという試みで
        はじめて3回目。それなりに影響力も責任も大きくなりました。」

優れたファンドがインデックス投資ナイトでした約束を実現し
最優秀賞を再受賞したり、イベントで出逢ったパネラーとブロガーが、
世間の投資環境を良くしていくために入門書を書いたり。

小さな変化かもしれませんが、
まさしく「投資家の手で投資環境を良く」なってきているのだと……
強く、強く感じます。

おそらくその胎動は、一昨年「インデックス投資家が集まる」という
前代未聞の興行イベントで120人満席の客席からの熱気を
会場にいる全ての人が浴びた瞬間から、始まっていたのかもしれません。

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この日、お台場・東京カルチャーカルチャーは、
それぞれのインデックス投資家にとって、
また、イベント企画者にとっても、出演したパネラーにとっても
「原点」に返るための、大切なスタート地点になりました。

実は、次回のイベントの開催日も、既に決まっています。
2012年1月7日。

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たくさんの投資仲間と共に、インデックス投資の価値を、
意義を、そしてその場から生まれる新しい胎動を、
体感してみませんか?

「仲間と共に苦境を乗り越える」「仲間と共に環境を変えていく」
「仲間と共に喜び合う」
……長期投資の新しいスタイルが、そこにはあります。
 

(河原あず/東京カルチャーカルチャースタッフ/インデックス投資家)


当レポートの執筆には、以下のサイトのイベントレポートを参考にいたしました。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記) http://randomwalker.blog19.fc2.com/

Site.M from 新所沢
http://ch01173.kitaguni.tv/e1761632.html