ネットとリアルをつなぐソーシャル飲食店

『ニッポンの穴のぞき』ライブレポート:穴があったら覗いてみたい!日本各地の穴を覗いて語っちゃうイベント(11.2/13開催)

2011年02月21日

穴があったら、覗いてみたい!日本各地の穴を覗いて語っちゃうイベント【ニッポンの穴のぞき】2011年2月13日開催

高度成長や戦争といった、大きな目的を達成するために利用され、その後歴史に置き去りとなり、忘れ去られた暗がり・・・「穴」

廃墟、鉱山、トンネル、旧日本軍施設など、日本に点在する「穴」を覗きまくった西牟田靖さんの『穴』イベント
500cimg0062_3 
左より「テリーさん、西牟田さん、小島さん」

500cimg9854_2 
「ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影」の著者:西牟田靖さん

西牟田さんの学生時代はバックパッカー。就職前に世界一周をもくろんだが、あえなく失敗・・・就職はしたものの、世界一周をするため仕事をやめて世界一周の旅へ・・・

そして、いつの間にやら気がつけば「ゴン」でライターになっていた・・・スゴイ人生

そんな西牟田さんの著書はけっこうハードです。

1999年に自分自身をどうするか考え、カブ(50㏄)で日本中を旅する。
結局3年ぐらい日本を回って、日本の端っこに行ってみると「日本の端から海外が見えて、国境を越えた先まで足を延ばし始めた」
500cimg9861_2 
日本周辺には、日本統治下時代の遺産が現存し、放浪に目的ができた

その取材中にみた「日本の足跡」の影響で、帰国後も日本に目を向ける癖がついてしまい、廃墟や観光地を回りながら・・・気がつけば「穴」に注目することとなりました。
500cimg9853_2 
「穴を通じて人の心や時間など複合的な面白い旅行ができないのかな?」ということで、始まった「穴紀行」

さて、お待ちかねのスライドへ
500cimg9867_2 
沖縄の南部にある穴「自然洞窟」や人工洞窟はたくさんありますが、戦争の傷跡が残っている物が多く、画像の穴の天井が黒いのは「米軍の火炎放射器の跡」

沖縄の山城本部壕には、いまだに遺骨などが出てくることがある(いきなりチープなスタート・・・)

館山の赤山地下壕500cimg9894_2 
小島さんと一緒に回った穴は地下壕などが多く、戦闘中は多くの地下壕が掘られた

大谷採石場

500cimg9900_2 
有名アーチストがプロモーションビデオの撮影にも使った「大谷の巨大な穴」

吉見百穴(最近は「よしみひゃくあな」と呼ばれる)
500cimg9913_2

無数の横穴古墳群と、大きな穴の軍事施設が同居している遺跡

特に気になるのは「岩窟ホテル」と呼ばれる個人が作った穴だが、・・・実は「岩窟ほってる」という語呂合わせから「岩窟ホテル」と呼ばれるらしい。

この場所は特撮ヒーローのロケに使われることもしばしば。

終戦末期には、穴が掘りやすそうな場所を探して、各地に地下壕を掘ったようで、今もその痕跡は各地に残っているそうです。

国立国会図書館
500cimg9932_2 
急に雰囲気が変わってここは永田町

地下8階まで広がる日本一の図書館、地下には何層にもフロアーがありまさに現代の洞窟となっている。
それでも最近は保管場所の関係で「電子化」が進んでいる様子ですが「B8F」という表示も珍しい・・・

日韓トンネル?
500cimg9966_2 
昔、九州北部と韓国にトンネルを掘ろうという計画があったの御存じですか?実は今でもその意思を引き継いで、某団体がトンネルを掘っていた。

ただ、工事は500mほどしか進んでおらず、全部で200キロ以上あるトンネルの開通はいつになるのか・・・?結局、取材に行って怒られたらしいですが・・・(^_^;)タハハ

う~~~ん、深い!「穴」だけにとっても深い話の連続。あっという間に前半が終了

500cimg9969_2 
休憩時間は物販も大忙し、実はこちらにいた出版の担当者の方も、メッチャ詳しい人だった。(途中ステージから何度も話を振っていて、それがまた面白い話で)

後半は、西日本の穴を重点的に解説

和歌山の友ヶ島(明治時代の要塞)
500cimg9981_2 
関西の要塞島「友ヶ島」ここには戦時中の砲台や弾薬庫が残され、レンガ遺構もしっかりと姿を見せる

500cimg9988_2 
要塞の穴の中には、無数の穴が・・・

お二人とも、軍事要塞など「戦争遺跡」にかなり詳しい、というか・・・

ほっておくとドンドン話が進んでしまう・・・

軍艦島
500cimg0012_2 
そして廃墟として、最近有名になった「軍艦島」、今回は軍艦島の地下を探る話でしたが、残念ながら現在はほとんど残っていない状況

500cimg0020_2 
今回は数十年前に軍艦島に上陸して、地下堂内にこの絵を描いた方も会場に来場して頂き、当時なぜこういう絵を描いたのか?や、当時の背景など飛び入りで解説して頂けました

黒部ダム
500cimg0051_2 
現在は観光として廻れるコースですが、今回は特別に奥の奥まで向かったルートの貴重な画像と解説

500cimg0058_2 
地下には、先人たちの命がけの工事跡がうかがえる「巨大なタービン」
500cimg0060_2 
そう言えば、映画「黒部の太陽」も、実際にはダムの映画ではなく「トンネル」の映画でしたよね・・・。

スライドとトークに、引きこまれっぱなしの2時間半、「奈落の底から地上を見上げるのもたまには良いかなぁ~?」そんな風に思えてしまう「穴」の魅力でした。

西牟田さんに質問「また行きたいところは?」

500cimg9973_2
「なかなか行けない場所に行きたいですね、そうなると領土問題でもめてる所を調べたい」・・・そうです。

『歴史と地理をあわせたような紀行を作って行きたい』と、好奇心が「うずうず」するような思いを巡らせる西牟田さんの「穴」トークでした
500cimg0062_4 
普段何気なく生活している足元には、歴史に埋もれた「穴」がひっそりと隠れている。そんな日本の見えない魅力を引き出してくれた、素晴らしいイベントでした。

【ライター・クロスケ】