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『中村元の超水族館ナイト2011夏~水族館・特ネタ大爆発!その2』ライブレポート:この夏カルカル飛び出しサンシャイン水族館で3夜連続開催!超満絶好調な涼イベント!(11.6/11開催)

2011年07月07日

水族館プロデューサー・中村元さんが
水生物の知られざる素顔や水族館の表事情・裏事情を
余すことなく語る超人気イベント『中村元の超水族館ナイト』。
中村さんの軽妙且つ深いトークがウケにウケまくって
通算9回目の開催となった今回も満員ソールドアウト。

中村さんがプロデュースを手がけたサンシャイン水族館
(=8月4日グランドオープン!)の特ネタに始まり、
オススメ水族館情報、若手水族館スタッフをゲストに迎え
現場の生の声を聞き出す企画等、今回も盛り沢山な内容。

そして超水族館ナイトの新展開!?サプライズな発表も…!!

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開場待ちの皆さん。出足の良さからも期待の高さが伺える。
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《イベント限定ドリンク》

天空のオアシス
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くらげトンネル
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共に新しいサンシャイン水族館から引用したネーミング。

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イベントが始まりました。まずは乾杯から!

中村さん挨拶
「8月4日にサンシャイン水族館が
新しく生まれ変わってオープンします!
8月中にここにいる皆さん全員と
お会いできることを祈念して…乾杯!」

皆さん、"必ず"サンシャインへ行きましょう!(笑)

司会進行のテリー植田さんと(左)中村元さん(右)
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【前半の部】

1)水族館プロデューサーの仕事について

中村さん曰く
「水族館に連れてこられた魚はいい迷惑なんですよ!
彼らは本当は広い海で泳いでいたいんです。
それをわざわざ連れてきて展示するのは沢山の人に
その生き物を知ってもらうため、見てもらうためなんです。
だからお客さんに来てもらえない水族館、
その努力をしていない水族館はダメな水族館なんです!」

中村さんが考える良い水族館とは
「できるだけ沢山のお客さんに来てもらえて、
そして満足して帰ってもらえる水族館」だそうです。
それを実現するための戦略を練っていくのが
”水族館プロデューサーの仕事”ということになります。

開演直後から中村節全開!
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水族館をプロデュースする際のポイントとして
中村さんは次の3つを大事にしていると言います。

 ・マーケティング(ターゲティング)
 ・コンセプト作り
 ・プロモーション

まず、どのようなお客さんが来てくれる水族館なのか?
実質的にどの地域の人達が見に来てくれるのか?を考える。
そのターゲット(マーケット)が決まったら、
そこから最大で何人呼ぶことが出来るかを見積もり、
それだけの人を呼ぶためにはどのような展示が必要かを熟考し、
そこから明確なコンセプトを打ち出していく。
そして、実際にそれを創り上げながら
世にプロモーションを仕掛けていくという複合作業。

中村さんはこれまでにプロデュースしてきた
鳥羽水族館や新江ノ島水族館の実例を基に
一連のプロセスを詳細に解説してくれました。
水族館の「個性」が出来上がっていく過程を知ると
水族館を一味違った新鮮な視点で観ることができます。

さて、新しいサンシャイン水族館の場合はどうか?

中村さんに言わせればサンシャイン水族館は
「代替型水族館」とも言うべき施設なのだそうです。
本当は新江ノ島水族館や鴨川シーワールドに行きたいけど
「遠いし、サンシャインでいいか…」という位置付け。
また、他所の水族館に比べて子供の割合が多いことも
大きな特徴の一つであるとのこと。
しかし、サンシャインのある池袋は大人が多い街。
ならば、もっと大人のお客さんが多くていいはず…。

これらを踏まえて、中村さんはターゲットとして
地元池袋とその近隣地域の人達を想定し、
心が癒される「大人の水族館」目指しました。
そして決まったコンセプトが

「天空のオアシス」

だそうです

では、具体的にサシャイン水族館は
どのように生まれ変わるのか?

中村さんがその一部を明らかにしてくれました。

まず名称とロゴが変わる!!(笑)
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今までは「サインシャイン国際水族館」でしたが、
リニューアル後は”国際”が外れて
シンプルに「サンシャイン水族館」となるそうです。

屋上部分が変わる!(天空のアシカ)
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サンシャイン水族館の屋上部分というと
ひたすらコンクリートなイメージで
水のないところでアシカショーが行われるなど
殺風景な印象が強かったのですが、
それが「水も緑もある屋上のオアシスへと
大きく生まれ変わるそうです。

外がこれだけ変われば当然…

屋内も大きく変わる!!
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今までのサンシャイン水族館はビルの高層階という制約上、
水量を多くすることができず、水面が低く設定されていました。
そのため大人の目線高さから見渡すと
水中よりも水面より上の部分が見えてしまいがちでした。
しかし、新しいサンシャイン水族館は

「どこに行っても水がある!!」 (←中村さん超強調)

常に水中感&浮遊感が味わえる造りになっているそうです。

実は上のスライドで紹介した水槽は
奥に向かって傾斜がつけられています。
水槽の容積を抑えつつ、同時に遠近法効果で
奥行と広さを演出する工夫が施されています。

中村さん
「やりたいことが明確なら実現方法はいくらでもある!」

まさにそれを実線した水槽と言えます。素晴らしい!

サンシャイン水族館の新目玉 『「くらげトンネル』
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海洋堂よりサンシャイン水族館フィギュアも発売されます
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中村さんはサンシャイン水族館をプロデュースしていく過程で
スタッフとの対話(=ワークショップ)を重視したそうです。
スタッフに絵を描いてもらったり、模型を作ってもらったりしながら
展示のイメージを具体化していく作業…。

今回はそのスタッフが実際に作ったという立体模型を
いくつか紹介してくれました。

例えば…東南アジアの水槽の模型
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(模型解説)
雨季になると水嵩が増して水中に沈んでしまう水田地帯。
疑岩があって1本大きな木があって船が沈んでいて…(略)

こちらはカエル担当の女性スタッフが制作
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見学者の身長を様々に想定して見やすい水槽であるかを検証。
水槽の裏側の通路もきちんと作りこまれていて、
飼育スタッフが作業がしやすいかどうかなどの確認も行われる。

海獣トレーナーが作成。(これはカワイイ♪)
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展示のイメージが出来上がったら検証実験を実施。

くらげトンネルの実験装置
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こういった地道な作業を経て
実際の展示水槽の工事へと移っていきます。

作成中の展示施設の一部を公開してくれました
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これは擬岩…ではなく擬”氷”だそうです。
バイカルアザラシの水槽で使用するらしい。

最終的な仕上がりはオープンしてのお楽しみ!

中村さんプロデュースのサンシャイン水族館、
8月4日グランドオープンです!

(私は既に有休を入れました)

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2)オススメ水族館紹介

中村さんのイチオシの水族館を紹介するコーナー。
今回は竹島水族館(愛知県蒲郡市)をピックアップ。

見所は「深海タッチングプール」。
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写真を見て分かる通り、なんとタカアシガニに触れてしまいます!

イガグリガニにも触れる(痛いって…)
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小さなお子さん…大丈夫なの!?
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ご安心を!タカシガニのハサミに注目。
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お客さんが挟まれて怪我をしないように
ハサミの部分にバンテージを巻いて挟めなくしてあります。
(これは賛否両論あるかと思いますが…)

オオグソムシもいる!!
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お客さんが生物に触れあえる水槽は
多くの水族館に設置されていますが、
深海生物に特化しているのは非常に興味深い。

竹島水族館のもう一つの特徴は
生物の説明文が面白いことだそうです。

例えばこのエビさん
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その説明文 
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また、こちらのカニさんは…
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こんな説明文
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地味に面白い。

少し間を置いてジワジワとこみあげてくる面白さ。
書いた人のセンスを感じます。

他にも…
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【オイランヨウジ】
あきちはタツノオトシゴの仲間でありんす。
自慢はキレイな横じまでありんす。
 (↑おいらん言葉になっている)

【ウケグチノホソミオナガノオキナハギ】
おれの名前は五・七・五になっているって気付いた?
名前をつけた人はわざと長い名前にしたらしいよ。
 (↑自由すぎる自己紹介:笑)

中村さん
「水族館の魚の説明なんて読んでいるのは
せいぜい1000人に1人ぐらいしかいません。
でも、こういう文章ならみんな読むでしょ!」

読みます!!

ちなみに名前が五・七・五なお魚さんはこんな姿
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細長い体形ですがカワハギの仲間だそうです。

竹島水族館は魚の説明パネルだけでなく

トイレに入ってもおもしろい(貼り紙に注目)
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あなたの立派なウツボを…(笑)
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中村さん
「トイレでコレを見たらウツボを見に行きたくなるでしょ?」

確かに

女性トイレの方はどうなっているんだろう…???)

こういった楽しませ方も一つの企業努力というワケです。
何でもお金をかけてゴージャスな展示施設を作ることが
お客さんの満足につながるとは言い切れません。

以上で前半が終了。休憩を挟んで後半の部へ!

休憩中もサインで大忙しな中村さん
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【後半の部】

3)チビッコ園館長会議TALKS

後半は水族館ナイトに常連参加している
若手水族館スタッフの会(通称:チビッコ園館長会議)から
2名が登壇し、中村さんとのトークを展開する企画。

中村さんが若手水族館スタッフを相手にトークを展開。
現場の生々しい話や、時には少し危うい(?)話まで
言葉巧みに引き出していく様子が非常に面白い。

1番手>>
某水族館の魚類担当女性飼育スタッフの…

ミスパピヨンさん(ウツボちゃんとも呼ばれていた)
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もともとは海獣トレーナー志望。しかし希望叶わず魚類担当に。
配属を恨んだ時期もあったそうですが、今では魚が”超”大好きで
むしろ「魚類担当で良かったぐらい!」と嬉しそうに語る。

”水族館の飼育スタッフ”なんて言うと
皆が憧れる職業ですが、体力勝負な一面もあり、
女性にとっては時に過酷な一面もあるようです。
そんな苦労話などを色々と語ってくれました。
(15~20kgのタンクを背負って
 水槽に潜るだけでも大変な作業ですからね)

そして、最近発生した大事件の話。
なんと餌やり中にドクウツボに噛まれたという。
しかも、お客さんの目の前での流血惨事。

パピヨンさん「あたし噛まれたのよ!!」
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幸い本人の冷静な判断もあって後遺症が残るような
酷い怪我に至らなかったのは不幸中の幸いでした。

中村さんも負けじと(???)
新人時代にオタリアに指を噛まれて
30分間身動きできなくなった体験談を語り出す。

中村さん「咥えたまま離してくれんのよ!」
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アクシデントはあったものの
パピヨンさんはそのウツボとは大の仲良しで
首に巻いたりして遊んでいるそうです。

パピヨンさんはイルカに叩かれて気絶したこともあるとか。
遊んでほしくて近づいてきたバンドウイルカを無視していたら
イルカが怒ってバシッ!と体当たり。一撃失神KO…。

ホントにお気をつけて…。これからも頑張ってください!

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>>2番手
続いて登壇したのはハンドルネーム潜水馬鹿さん。
ブログ「るたお水族館」の管理人さんで、
おたる水族館の飼育係の神前和人(こうざきかずと)さんです。

最近写真集を発売しています。

こちらの本(↓)…詳しくはこちら
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そんな、神前さんがの撮った写真がスライドで次々と紹介されました。

タコを貪り食うアザラシ
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餌としてタコを与えたわけではなく
おたる水族館のプールは海とつながっていて
天然のミズタコを勝手に捕まえて食べていたという。(笑)

アザラシの親子。悶絶するほど可愛い。
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何をやってる!?!
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セイウチ
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「俺、こんなに魚食ってんだぜ!欲しいだろう~?」
と言わんばかりに人に見せびらかすクセがあるらしい。

ペンギン 
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まだまだ紹介したい素晴らしい写真が
沢山あったのですが全ては載せられないので
このぐらいにしておきます。
ここから先は是非、写真集でご覧ください。

ところで、おたる水族館では
海に向かって次のような看板が立てられているそうです。

「トドショー」 新・メンバー募集中!
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おたる水族館ではトドショーで豪快なダイビングを披露してくれる
野性のトドを募集しています。

条件
・トドであること
・年齢、性別不問

待遇
・宿泊施設完備
・食事付き(小樽産、ホッケ、イカナゴ等)
 時期によって変わります
・ショー経験者、大歓迎
・ショー引退後もしっかりケアします(繁殖も可)

興味をもたれたトドや、知り合いのトドがいましたら
直接ご来館ください。簡単な身体検査を行います。
(履歴書不要)
 

先ほど書いたように
おたる水族館は外の海とつながっているので
野生のトドが外から入ってくることがあるそうです。
実際にこの看板を立ててから
3年連続で野生のトドがやってきたというから驚きです。

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【告知】

イベントレポートは以上ですが、
イベント中にサプライズな発表があったのでご報告。

どーん!
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中村元の超水族館ナイト・特別版
(サンシャイン水族館ナイト!)

「超水族館ナイト」がカルカルを飛び出して
なんとサンシャイン水族館で開催!!

しかも3夜連続!!
(3日間違う内容でやる予定だそうです)

もちろん中村さんとテリーさんのコンビ。
まだ確定ではありませんが、中村さんの考えでは
飼育スタッフや営業スタッフにも登壇してもらって
サンシャイン水族館のあれやこれやを語り尽くす、
そんなイベントにしたいそうです。

参加はもちろん無料!!

…と言っても水族館の入場料はかかります。(汗)

中村さん
「3日間全部来るなら年間パスポート買った方がお得やな!」

…とのことですので、皆さん、
是非、年間パスポート(もう売ってます)を購入して
3日間駆けつけましょう!

商売上手だな…。
(これも中村元流プロモーション!?)

※詳細未定。中村さんのブログ等でご確認ください。

(ライター・GAMA)