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『マンガナイト~マンガ好き集まれ!マンガリーディングナイト “ご当地マンガ編”あの場所のこんなマンガ…みんなで作るご当地マンガMAP』ライブレポート:(11.7/31開催)

2011年08月29日

「マンガ喫茶貸切」「70人でマンガ交換」などマンガを介したコミュケーションを提案し続ける話題のイベント
「マンガナイト」が、ついにカルカルへ初上陸。
記念すべき今回のタイトルは、「マンガリーディングナイト ご当地マンガ編」ということで、
日本全国のいろんな街角を舞台とした素敵なマンガ達がお台場カルカルに大集合しました。

今回は、会場を地方ごと5つのチームに分割。
それぞれの参加者が力をあわせて「ご当地マンガMAP」を製作する、という
ワークショップ形式で行われました。

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関東、関西、中国地方…マンガの舞台となっている地方ごとに分かれたテーブル。
そして、そのすべてにどっさりと置かれた「ご当地マンガ」の数々。
多彩な表紙とタイトルにワクワクが止まりません。

司会者の合図と共に、リーディングタイムがスタート。
みなさん続々と、マンガの世界へ旅立って行きます。

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ヒザを突きあわせて読む、ご当地マンガ。
同席しているのが初対面の相手であっても、そこは不思議な連帯感に包まれています。
ここでは、同じ場所を一緒に旅する仲間同士。

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ページを見つめる視線は、みんな真剣そのもの。

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イベントとともに食事も評判のカルカル。
今回も「マンガのお供」として楽しまれる方が多かったようです。
大好きな空間を満喫しながら味わうビールほど、格別なものはありません。

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にぎやかなカルカルも、今日ばかりはシーン。しかし伝わる空気は、普段にも増して、アツい。
この雰囲気。伝わりますでしょうか…。

あまりの”熟読”ぶりに、予定よりも時間を延長して行われたリーディングタイム。
この後は各地方の「ご当地マンガMAP」を作成するべく、
自分たちの読んだマンガについてディスカッションへと続きます。

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「この作品で描かれている舞台は…」「この主人公のセリフが、素晴らしいんです!」
さっきまでの”読者”は雄弁な”ストーリーテラー”に。
まるで作者が憑依したかのように熱くマンガの素晴らしさを伝えあう光景は、とても印象的でした。

さて、その体験の成果をいよいよ「ご当地マンガMAP」へと書き記していきます。

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地方が異なれば、その作品のテーマも、書き方もさまざま。
議論に議論を重ねながら、その結果を地図に載せていきます。

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20分ほどの製作時間をかけて、各地方の「ご当地マンガMAP」が完成。
最後はステージ上での発表会が行われました。

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東海・中部・関西地方チームが紹介したのは、「大阪ハムレット」
「「少年アシベ」で有名な森下裕美の作品。
人間のドロドロした部分が多くも、お気楽な顛末を迎える。「大阪らしい黒さ」が見えるマンガです。」

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強烈なまでのキャラクター攻勢をかけた東北・北海道地方チームは、荒川弘の「百姓貴族」を紹介。
「北海道出身の作者がデビュー前に携わっていた農業の話。
表向きののんびりしたイメージだけでない厳しい面、真面目な面を知ることが出来ました。」

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東京を除く関東地方チームは、少年マンガを前面に押し出した構成。
埼玉・浦和西高校の野球部が舞台の「大きく振りかぶって」
夏の高校野球・神奈川大会を舞台にした「大甲子園」など、
額に汗して夢を追いかけるアツい作品が目白押しでした。

個性豊かなご当地マンガの世界。
しかしそのなかでも東京には、他の地域とはまた違った独自の視点があるようです。

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東京地方チームの男性参加者が紹介したのは、花沢健吾の「アイアムアヒーロー」
「舞台が僕の家から歩いて5分くらいのところなんです。
僕の住んでいる地域が出てきすぎて、思わず登場する場所の写真を撮りに行ってしまいました。」

マンガの舞台というとどこか日常とは違う場所というイメージがありますが、
男性曰く「家から歩いて5分」、つまりいつも過ごす現実の土地がマンガの舞台になっているというのです。

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「ご当地」としての東京の魅力を語る参加者。
「東京エリアには方言のような、地方としての地域性は少ないかもしれない。
でも逆に、ピンポイントな街の地域性を描く漫画が多いと感じました。
なにより読んだら週末にでも、その舞台に行けてしまうという点が魅力なんです。」

ご当地マンガというテーマを通して浮かび上がってきた、日本のいろんな街の特色。
東京から外の地方を見るという視点に限らず、地方としての東京の魅力も再発見する、
今回のマンガリーディングナイトは、そんな素敵なマンガ・コミュニケーションの場となりました。

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ラストは全員で記念写真。
一堂に会した「ご当地マンガMAP」は、なかなかの壮観でした。

街の数だけマンガがある、マンガの数だけ、街の感じ方がある。
この夏は、マンガを片手に旅してみるのもいいかも。

(ライター・天谷窓大