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「超水族館ナイトinサンシャイン水族館~中村元のサンシャイン水族館ナイト~」リニューアルしたサンシャイン水族館でカルカルの名物イベントが出張開催!(11.8/8~10開催)

2011年09月15日

カルチャーカルチャーのイベントは、どこでみられるか、ご存知ですか?

「え、お台場の東京カルチャーカルチャーでしょ?」

正解です。しかし、実は、カルカルのイベントが見られるのは、カルカルだけではないんです。

去る8月8日から10日までの3日間、なんと池袋のサンシャイン水族館で、カルチャーカルチャーの名物イベント「超水族館ナイト」の出張版が開催されました。

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会場はなんと、サンシャイン水族館の屋上の、アシカ広場の上!!

メディアでもひっぱりだこだったので、ご存知の方も多いかもしれませんが、この夏、サンシャイン水族館は「サンシャイン国際水族館」から名前を変え、「天空のオアシス」という新しいコンセプトでリニューアルオープンしました!

「超水族館ナイトinサンシャイン水族館」は、そのオープンを記念するトークイベント。

カルチャーカルチャーでおなじみの「超水族館ナイト」と同じく、水族館プロデューサーで、サンシャイン水族館のリニューアルも担当した中村元さんと、カルチャーカルチャーのテリー植田というラインナップ。

さらに、サンシャイン水族館のスタッフさんも登場し、3日連続満員で、たくさんの水族館ファンを沸かせました。

それでは、イベントの様子を、写真と中村さんの名言のダイジェストで、ごらん下さい。

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登場、そして…

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おなじみの「かんぱーい!」
サンシャイン水族館では、オリジナルのカクテルも作られました!

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リラックスした表情で話す水族館プロデューサー・中村元さん

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司会のテリー植田は、カルカルを飛び出てのトークにやや緊張ぎみ。

水族館プロデューサー中村元さん「僕はね、仕事は全部勝ち負けだと思ってます。勝ちにこだわる監督です。勝ちってなにか?お客さんをうならせることができるかどうかです。」

「お客さんってね、実際水族館で調べてみると、水槽半分くらいしかみないんです。だから、それを増やせたら勝ちだと思った。オープンからずっと館内でお客さんみてましたよ。それで、勝った!勝った!ってはしゃいでた(笑)」

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これもカルカルと一緒、お酒(ハイボール)を飲みながらの本音トークです。

中村元さんはプロデューサーとして、どうやってチームを動かし水族館をプロデュースするか?その秘訣も披露。

「自由にしちゃだめ。意見に制限をもうける。必ず目的を設定する。今回は水をふんだんに使いましょう、と。そこから入りました。」

「今回決めたこと。それはどんな意見でも絶対に【無理】って言わないこと。言った瞬間に、進化は終わる。」

「意見は、飼育園だけでなく全員に聞くんです。そこにあるアシカの泳ぐ天空チューブ。あれは飼育員の人やなしに、総務の人の案なんです。素人考えだと思ったんだけど、水中感たっぷりというテーマにあうでしょといわれて、どうやって実現できるかみんなで考えました」

アシカの天空チューブはこちら。本当にアシカが、真上を泳いでる!

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夜になると休憩しますが、昼間は元気にあしかがチューブを泳いでます。

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アシカが泳がなかったら、ペンギンを泳がせる予定だったそう。

アシカの天空リングプールにサンシャイン水族館の飼育スタッフさんは語ります。

「最初は無理だって思いました。アシカはそんなプール泳がないだろうと。それで保険でペンギンを近くにしてもらったんだけど、入れたら大喜びで泳いでかえってこなくなったんですよ(笑)」

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スタッフの生の声が聞けるのも、超水族館ナイトの醍醐味。

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中村さんと事ある毎に議論したというスタッフの大塚さん。曰く「中村さんと僕は考え方がまったく違った。イスラム教徒とキリスト教徒くらい違う(笑)」しかし、彼と中村さんの議論により、「遠近感を取り入れた水槽」や「くらげトンネル」が誕生しました。

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都会の高層ビルの一角の狭さでも、ふんだんな水を使っているように演出できる「遠近法を取り入れた大水槽」た、確かに広く見える!「でも実はちっさい水槽なんです。最初大塚さんがアイデアだしてきたときはこんなうまくいくなんて信用せえへんかった(笑)でも結果は、大成功ですよ。」

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思想の対立を乗り越えて生まれた目玉の「くらげトンネル」…幻想的!!

中村元さん「無理って絶対言わないって決めてた。だけど、無理といいそうになったのがくらげトンネルなんです。クラゲは循環が必要で展示が難しい。そうしたらクラゲ担当の大塚さんが理論上できるといって模型を作ってきた。何度もダメ出ししましたよ!?でもできると彼は言い張る。そこで進化が始まったわけです。」

進化、という言葉を中村さんは強調します。

中村元さん「進化って、実は強い奴が進化したんじゃないんですよ。どうしようもなくなった崖っぷちで生き物は進化するんです。」

「池袋って制約が多いんです。だから、僕は、サンシャイン水族館は、サンシャイン式の進化をしようと、スタッフに言ったんです。僕の水族館プロデュースはいつも『進化』をテーマにしてるけど、こんなに進化した水族館はないですわ。でかい水族館でも、水がふんだんだと思わせるのは難しい。だけど、狭いサンシャインは、それができた。サンシャインはね、進化系水族館なんです」

更に、最終日となる3日目(8/10)には、水族館が存在する意味について、深く語られました。

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3日目ももちろん、乾杯でスタート!

中村元さん「水族館の生き物は、人間が生き物の生態を知るための代表選手。けど申し訳ないことに彼らが望んだことじゃない。」

「だから、たくさんの人に、そして大人にみてもらわないとならないんです。ペンギンやアシカは自然界より水族館の方が寿命が長い。水族館はみんな結婚してるし競争の必要がない。けどそれが楽しいかというとそうじゃない。じゃあ自然に返すのがいいかというと、そうすると彼らの生態を僕らがわからなくなるんです。」

中村さんがそう考え出したきっかけは、鳥羽水族館時代に、アメリカの最先端の水族館を視察で目の当たりにしたとき。

中村元さん「鳥羽水族館の頃、どうにかして水族館を良くしようと、最先端の米国の水族館に視察にいった。そしたら、海の生き物の生態環境を再現してる。彼らの街がそこにあるんです。ここで展示について考えた。」

「僕はね、この水族館気持ちいいなあと思いながら何かを発見してもらいたい。水族館は科学系博物系博物館と呼ばれてる。自然科学を教育してくのが使命と思い込んでる人がいるけど、そんなことどうでもいいやん(笑)。それより、生きるとは、命とはどういうことかとか知って欲しいんです。」

「小学生の体験学習の授業のプログラムを作った。そこで、こういう問題を出すんです。【水族館で一番強い生き物は何か】。これは難題だけど、進化の過程でいちばん強くなるとそいつだけ生き残り増えすぎることになるということですよ。ここまで聞くと、わかったでしょ?そう、答えは、人間です。こういう発見力をぼくは鍛えたいわけです」

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真剣に聞き入る満員のお客さん

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最終日も、サンシャイン水族館のスタッフさんと、水族館はどうあるべきか、熱く語りました。

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トークはUstreamで全世界に配信!

3夜連続、合計3時間のトークに、のべ600人近いお客さんが耳を傾けました。親子連れの方も、大人のカップルの方も、水族館という現場で発せられる「作り手・現場の人」の声に深くうなずいていました。

カルチャーカルチャー出張版とでも言うべき今回のトークライブでしたが、水族館のお客さんにもトークが通用して、たくさんの反響が得られたのは嬉しかった!場の臨場感も想像以上に素晴らしかったです。

映画館で映画を語るトーク、美術館で美術を語るトーク……これからも色々なところで「カルチャーカルチャー」が文化の風をお届けできればいいかもなあと、刺激を受けた夏の夜でした。

ところで、サンシャイン水族館、本当に素晴らしい「天空のオアシス」に仕上がってました。年間パスポートを買ってしまったくらいです。

撮ってきた写真でレポートを締めさせていただきます。ぜひ皆さんも、都会のオアシスに、足を運んでみてください。屋上で飲むビールは最高ですよ!!

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(テキスト、写真:河原あず/東京カルチャーカルチャー)